会社で働いているだけで自動的にキャリアが形成される時代は、高度経済成長時代など特定の時期や組織に限られたものではなかったかと思う。
岩崎久美子。前田信彦。キャリア理論。職業や役割を人生の中心においたキャリア理論。自分の人生設計などを。前田信彦。日本型雇用のゆらぎを踏まえて、キャリアを。
キャリアという言葉。本来の車輪のついた乗り物。人生の軌跡の意味に。生涯に渡る仕事。時間的広がりを持つ。仕事が占める割合は大きく。職業上のキャリアに大きく影響。日本の職業キャリアを。日本型雇用の特徴を。職業能力と賃金の2つが重要。職業能力の育成。即戦力。日本の企業は新入社員に求めない。トレーニングを踏まえて貢献してもらう仕組みに。企業内訓練。企業により。それを通して職業能力を培う。一括で採用する。大学卒業したてから配置転換を繰り返し職業能力を。研修やインフォーマルな教育。上司や先輩がフォローをする。若手の職業能力に手間暇をかける。先輩から後輩に丁寧に。企業内の教育訓練はタダで教えるので企業にとりコストに。時間を割くことで能力を身に着ける。高い生産力を。若者が会社の中堅になると利益を得られる。OJTと呼ばれる。労働経済学では人材への投資。その間の給料は企業から。従業員の賃金をどう支払うかが重要。新規学卒一斉採用でコストをかけて教育訓練を。新人への給与もコスト。入社後から給料を払いながら教育を。給与は年齢が上がれば自動的に上昇する。年功賃金。従業員に長く働く動機をもたせる。働き盛りで回収をする。結果的に長く勤めることにメリットもある。結果的に長期の。終身雇用。長く働き続けることで問題が?賃金は年功で上がるが転職がしづらい。下がってしまうから。忠誠心も出てくるが、長時間労働になる傾向も。負の側面を持つ。日本の企業の能力育成。ジョブ・ローテーションが頻繁に。スペシャリストではなく。企業にしか通用しない企業特殊能力になってしまう。生活給としての賃金の側面が強くなる。おおよそのライフプランも可能になる。企業の方も頑張って働いてくれれば良いので。どちらにとってもメリットがあり、経済的合理性もある。ベッカーは人的資本の理論と。90年代に入ると経済のグローバル化が。終身雇用制や安定雇用が難しくなる。大企業を中心に組織の中核には機能しているが、周辺的部分では大きく変わる。正社員にあてはまらない非正規の従業員が増加する。パートタイム労働者や契約社員。国際的競争の中で賃金を減らしたり訓練を減らしたり。大企業も大規模なリストラや企業合併を。従来の日本の雇用システムでは標準的ライフサイクルが。望ましい主流のキャリアは標準的。日本型雇用とマッチする。典型的なキャリア。以前は性別分業がはっきりしていた。そういう人生が理想と規範として。固定的ライフサイクル。大きな物語を共有。ほぼ分かっているので窮屈だが見通しが立てやすい。職を転々とする割合は現在増えている。結婚しないなど標準的でないライフサイクルが増える。多様化は望ましいがしっかりとしてキャリア観が無いと不安定になる。流動的に。アイデンティティの形成が難しくなる。生き方が個人化。キャリアを自分自身で選ぶが難しい。リキッドモダリティ。液体のような流動的な社会。キャリア形成にとり大きな変化。状況に応じて変化する柔軟さや変化しない部分の一貫性。個人としての雇用可能性。キャリア形成は個人の責任。自律的なキャリアという考え方が重要に。自らの力でキャリアの形成を。
流動的な社会においてのキャリアの必要性。社会に求められる自律的なキャリアはどのように作るか。キャリア・アンカー。シャイン。外面的キャリア。配置転換や転職などで変化が。内面的キャリアは固定する錨のようなもの。確かに仕事を変えたりすると一見ではジグザグのような。しかし内面的な指針があれば一貫性があるといえる。多くの人が外面的キャリアに変化があっても一定のテーマがあると見出す。生きる上での指針。学校を卒業してなどに重要性が。流動性が激しい社会。内面的キャリアの一貫性が。学び続けることで育てる。キャリアの自律性は人との関わりも重要。主体性。皆が自立等と言ってしまうと組織を破壊させる。関係性から生まれる主体性が重要。自律的である、共同体を想定する。他者との関わりが重要。自律的キャリアはエージェンシーや公共に向かう自己を。成人になってからも改めて考える機会を。どう折り合いをつけていくか。シャインの理論が参考に。組織とキャリアの形成。反抗主義。順応のタイプ。過剰に適応。創造的機会として捉える。良いところと悪いところを見分けて。企業を変えていく創造性も必要。組織への順応も必要。其上で変革を。よき共同体の構築にどう貢献できるか。学習をどのように考えるか。知識基盤社会に。知識をどう使うか。21世紀型能力。知識がすぐに陳腐化するので学習を絶えずしていくこと。
スーパーのライフキャリアの虹。キャリア構築理論。5つの代表的なキャリア理論。グランボルツ。計画された偶発性の理論。何とかなるさ、と感じられる。人生は運命論的に、気が楽になる。計画的に全てがいくのではなく、なかなか思うようにならない。計画された偶然。偶発的な出来事を大事にして目の前のことを一生懸命に。思う通りにならないのも、視野を広げてくれる。新しいキャリアへの機会に。アメリカのデータでは18歳に思い描いた人生になっているのは2%。偶発性を前向きに捉える。ただ単に偶発性を待つのではない。意図的に意識しながら仕事や生活をして人生を切り開く。偶発的な出会いは日常の努力の上にある。ある方向に向かい努力するのがキャリア形成に大事。自由なキャリア観を想起させる。成熟という側面もキャリア論のポイント。成功や達成だけでなく衰退をpositiveに。家族の形成。ボランティアや地域活動など。人がどのように成熟するかが課題に。個人の成熟。人間は必ずしも地位の達成の上昇気流だけではなく、下り坂を感じることも。平坦で楽ではない。高齢期への移行。若い頃と同じには出来ない。身体の衰え。上昇することだけが成功とするのは違う。定年延長や生涯活躍社会に。高齢者の経済的安定も必要だが。身体的に衰えることは避けて通れない。キャリアを考える時は衰退も考慮を。高齢期のキャリアの重要性。日本が超高齢社会に。衰退という人生の後半部分をキャリア論にどう位置づけるかが問題。キャリアの成熟という概念を。人生のキャリア発達の上昇だけでなく衰退にも積極的意味を。老い。エイジング。高齢期のキャリアと成熟について。老年的超越。活動的な年代だけを価値の基準にしない。活動性や生産性などの規範が重要性を。高齢期から離脱するという。高齢の衰退にも老いの豊かさが。前向きに捉える視点が必要。日本人の自然観にも成熟という側面が。人生の統合に向けたキャリアの成熟が大事。
生涯に渡るキャリアを考える。社会的制度の整備も必要。近年の職業キャリアと労働時間の枠組みを変えるEuropaのやり方。ライフスタイルの多様化に合せて。裁量労働制などの労働時間の柔軟化。職業生涯の生活時間を柔軟に設定する制度を模索。長期休暇制度。ベルギーのタイムクレジット制度。キャリアブレイク制度。日本では?労働時間の再編成という観点で。労働時間が長い日本。心身を損なっている。労働時間の再編を。若い頃から壮年期まで長い労働時間という配分を変える。ライフサイクルの非制度化。人生設計が単線的なことから複線型に。自由に組み合わせる。標準的なライフサイクルが主流だった。人生の出来事が特定の年齢に組み込まれていた。そうではなく個人のスタイルに組み合わせて自由に主体的に構成する。若い時にボランティアを。中年期に学ぶ直しや職業訓練などを。典型的な職業生涯からの離脱。キャリアライフの非制度化。職業生活の複線化多様化。ライフコースが不確定性を増加させ不確実な時代だからこそ。リカレント教育に注目。仕事と学習を行き来する。かつてのリカレント教育よりも、生活時間を生活キャリアの観点から捉え直す。休暇に大学に行ったりボランティアにしたり。キャリアブレイク。生涯に渡るキャリア。子育てだけでなく仕事や余暇や学びを。個人のライフスタイルに応じて生涯学び続けることのできる政策を。Europaの事例は学習機会の確保の重要性を。
主体性と公共性を持つ自己としてのキャリア構築。日本型雇用が維持できなくなる。自律的キャリア。キャリアの成熟。長寿化が進み衰退を受け入れる重要性を。生涯学習における時間の配分。Europaの萌芽的な取り組み。仕事や人生に関わるキャリアについて。