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記憶のしくみ:教育心理学(心理と教育へのいざない第6回)

記憶できることが増えれば色々と能力も増すので取り組んでいきたいと思う。

 

向田久美子。進藤聡彦。記憶の仕組み。教育心理学。記憶のプロセス、記憶の内容。記憶方略。教育実践と記憶。
記憶というと?普段は意識しなくても試験のときには記憶力が良ければと。歳を重ねると人の名前などが思い出せなかったり。文字もよく読めない子どもが過去の記憶をするのに驚かされたり。無意味つづりを用いた実験。アルファベットの意味のない組み合わせ。誰にとっても初めてなので既存の知識を取り除ける。忘却曲線。学習直後の忘却が著しいものの緩やかに保たれることは実験で実証。
記憶とは後で思い出す過程。試験の時ばかりではなく普段の生活でも。記憶があるおかげで言葉を使いこなしたり。時間や場所がわかり習慣やスキルも。後の行動が変化することを学習というが。記憶の証。再生と再認。言語や行動で再現する。以前経験したものと同じと認識。再認のほうが簡単。過去のことに限定されない。未来のことでも記憶に。展望記憶。買うべきものやするべきことを忘れずに実行する。不可欠な働き。
記憶のプロセス。コンピュータの情報処理に。情報の記銘。保持貯蔵。検索想起。しかしながら実際は人間の記憶はコンピュータと同じ正確さで働かない。人間の場合は入力の時に省略されたり消失したりする。入力から出力に。記憶の3段階モデル。まず視覚や聴覚嗅覚などの感覚器官で外界の情報を。極めて短い。感覚記憶は膨大だが瞬時に消失。重要な情報には短期記憶。記憶範囲。数字や文字や単語を複数提示して幾ら記憶するか。概ね7。マジカルナンバーセブン。記憶範囲は4程度との見方も。一つずつバラバラに覚えるとすぐにいっぱいになる。chunkにまとめれば覚える量が増える。電話番号を3つにchunkに。復唱やリハーサルで記憶の貯蔵庫に。長期記憶。半永久的に保持されると言われる。短期記憶については情報を短時間留めるだけでなく能動的な。ワーキングメモリ。何らかの認知課題の遂行中に一時的に必要になる記憶の働き。中心となるのは中央実行系の焦点化と情報の制御、視覚的情報。音韻ループを用いてリハーサルを。長期記憶に移行。今から数字を言うので反対の順番で。課題では単に覚えるだけで注意を集中し復唱したりと能動的知的作業が。貯蔵された情報を長期記憶から。課題に応じて判断し長期記憶から取り出し出力へと。統制過程。符号化や検索方略。ワーキングメモリの機能を含む。計算や読書など日常生活の基礎を。学習面のつまずきが。ワーキングメモリを向上させる取り組みが。
記憶の内容。長期記憶に保持されている情報。手続的記憶と宣言的記憶。物事のやり方。言語による説明が難しい。水泳の泳法。初心者は簡単な動作から習い、手本を見て。複数の動作を組み合わせた一巡の。自転車の乗り方やパソコンの操作。伝統芸能などが。習得にエネルギーが。長期間使用しなくても比較的忘れづらい。潜在記憶の一つ。宣言的記憶。言語により表現できる。顕在記憶として。意味記憶とエピソード記憶。水の化学式など事実や規則の一般的な。世界を客観的に捉えて共有できる。関連のある者同士が固まって。記憶のネットワーク。赤という概念が風景など多くのものと。ネットワーク構造をなしていて、結びついた概念も活性化。意味の類似性に因る。同じ赤でも血の色を連想する人も居る。エピソード記憶。いつどこで何をしたかの個人が経験した記憶。努力して保持する必要はあまりない。ありふれたものとは違い。強い印象を持ったものは後まで。自伝的記憶。修学旅行。学生時代の東南アジアの旅行。3歳以上徐々に発達。主観的世界を構成。アイデンティティの基盤に。スキーマとスクリプト。記憶はあるまとまりをもって保持。スキーマ。関連する新しい知識を取り入れたり再生したりするのが容易に。将棋や囲碁。素人がバラバラだと再生が難しい。当該分野のスキーマを持っているか、スキーマに沿っているかで大きな差に。スキーマのうち行動系列を。スクリプト。特定の場面での台本。手続的記憶。レストランの一連の行為。時間的順序。買い物をしたり電車に乗ったり。効率的で自動的に。歪めることも。再生される内容が自分に馴染みのあるものに。情報をありのままにではなく自分のスキーマに沿って記憶する。文化によりかなりの違いが。異文化間の摩擦にはスクリプトの違いが。
どうしたら沢山の情報を効率よく覚えることができるか。記憶方略。何度も繰り返す。リハーサルを。メモを取らずに覚える訓練を。最初と最後が。初頭効果と親近効果。系列維持効果。暫く経つと初頭効果だけに。リハーサルの回数が多く長期記憶に移行しやすい。機会的にリハーサルをすれば後のものは記憶しづらい。覚える内容に意味を。精緻化リハーサル。語呂合わせなどの有意味化。場所法。物語法など。円周率を。記憶名人の手法。chunkやスキーマを。体制化。動物と文房具や果物に分類するなど。ランダムだと覚えづらいが3つのチャンクに。意味記憶などの言語情報だけでなく視覚の情報も。将棋やチェスの名人はチャンクとして記憶。児童期以降にメタ記憶も重要。自分の記憶に関する情報。より良く覚える方法や状態。それを分かっているかどうか、ノートを整理したりと自分なりに方法を。小学生など幼い頃には親が紹介して試す機会を。学習内容を関連付けたりイメージ付を助けたりする援助も。学んだことを忘れる原因の一つに、干渉し合うことが。干渉を防ぐには似た内容を続けて学習しないようにしたりマルチタスキングを避けたり。順行抑制、passwordが変わると新しい方は覚えられない。逆向抑制。睡眠の効果。学んでから眠って過ごしたほうが記憶が定着する。よく学んでよく眠ることが大事。学習同士は記憶を妨げるだけでなく。正の転移。
教育実践と記憶。教授学習。教え方と学び方。より良く覚えるために有意味化が。それが学校教育とどのように関連するか。人の記憶は覚えにくくで忘れやすいか。名前を覚えるのは苦手だったり。顔は覚えるのは得意かも。覚える内容により違う。英単語や歴史の人名。すぐに忘れたり。試験でなかなか覚えられないことも。しかし失恋をしたときは、忘れられない。覚える内容にもよる。どういう内容だと忘れにくかったりするか。機会的記憶と有意味的記憶。機械的学習。丸暗記。有意味学習。記憶する人に意味が。機械的記憶は忘れやすく、英単語や出来事の名前は記憶しづらい。自伝的記憶になる失恋。覚えようとしなくても覚えられる。以前ある大学の学生に中学や高校で歴史の勉強は好きだった?人の名前を覚えるのが大変。時代がこんがらがったり。先の調査では嫌いと答えたのは3割。ほとんどは丸暗記は面倒。何度も繰り返すことが。記憶の問題は動機づけにも。好きだった人も3割。教科書や参考書を膨らませたりストーリーを作る。実際の人物に当てはめる。大河ドラマのキャスティングを自分で。有意味記憶に変える。結果として効率的。何より楽しい作業だったので動機づけにもなる。学校の内容は丸暗記すれば点数が取れるがすぐに忘れてしまうし動機づけも起こらない。理科。日本の上空1万2千メートルから1万6千メートル。どの方向の風が。偏西風。北半球では沖縄地方を除く。北緯30度から60度の。高校2年生に。3割弱。言葉だけを覚えようとすれば機械的記憶。中国から黄砂が舞ってくるとか台風の進路や日本とアメリカの飛行機の所要時間など日常の出来事と一緒に覚えれば。有意味化で覚えやすくなる。学習内容を覚えやすくするには有意味化が大事。偏西風を有意味化。歴史の学習でストーリー化を。現実的には先生が有意味化が図られるような内容を。豊富な知識が必要。記憶の負担は動機づけを低下させる。記憶の負担が増えるので勉強するのが嫌になる。情報を有意味化することは重要。子どもの場合は1人で有意味化するのは難しい。コツを大人が教えることも。仲間で情報交換するのも。メタ認知の発達にも繋がる。日常生活や子どもの学びのサポートに。

 

 

 

 

自己調整学習の成立過程―学習方略と動機づけの役割