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知床の海難事故と洞爺丸沈没事故。

NEWSでご存知のことと思うが、昨日に北海道の知床で観光遊覧船が浸水して行方不明になった。今日の昼の時点で26人の中の10人が発見されたとのことであるが、詳細は不明である。命が救われることを祈るが、何しろ水温が5℃しか無いとのことである。救命ボートがあってそれに乗っているのならかなり期待できるが、救命胴衣しか無くて夜通し海水に浸かっているならそれも厳しい。NEWSを見る限りでは、出航した昨日は海が荒れていて、漁船も出航しなかったり午前中で帰港したりする有様であったとのことである。現時点では、どうも船長が見込みを間違ったとしか思われない。

北海道の遭難事故ということで、私は1954年9月の洞爺丸沈没事故を思い返す。1100人以上が犠牲になった事故である。原因は様々なものがあるが、船長が気象を読み間違えたのはほぼ事実と思われる。この事故が発生して青函トンネル構想が具体化されるに至る。なお詳細は上前淳一郎氏の文庫本が示唆に富む。