知床の海難事故については昨日も触れた。
それで事実かどうかは分からないが、行方不明になっている遊覧船は、昨年に座礁事故を起こしたにもかかわらずロクに修理をしなかったらしい(今回の事故の直前には船舶検査も受けたそうであるが)。もちろん直接の原因は船長が無謀にも出航したからであろうけど、経営する会社もかなり無茶苦茶である。他の船会社より早く遊覧船を出したそうであるが、多少は危険でもいいからと船長に圧力をかけたことはあったのかもしれない。
それで今日4月25日は、JR西日本の宝塚線の脱線事故から17年目である。死者は107人になる。原因については色々と指摘がされている。そしてJR西日本は今に至るまで完全に立ち直っているとは言い難い。要するに17年経過しても、JR西日本に安全文化が根付くのは道半ばである。何しろ先頭車輌が形を留め無いほどの事故であり、そのイメージを払拭するのは容易なことでは無い。話を戻すが、今回の海難事故は知床の観光に深刻なダメージを与えるだろう。JR西日本は関西や北陸や中国地方に路線網を抱える巨大な企業であるが、先に書いた状況である。知床はどうなるのだろうか。
