ーーーー講義録始めーーーー
ここからは多摩六都科学館研究交流グループリーダーの髙尾戸美さんをお招きしてお話を伺っていきます。髙尾さん、どうぞよろしくお願いいたします。
「よろしくお願いします。早速ですが、多摩六都科学館の概要についてお話しいただけますか」
多摩六都科学館は東京都西東京市にあり、小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市の5市が設置・運営する公立の施設です。開館は1994年3月1日です。
多摩六都科学館組合が、科学館の設置・管理・運営に関する事務を共同で担う一部事務組合として設置されており、構成5市との連絡調整等も含めて所管します。
管理運営は指定管理者が行っており、指定管理者による民間ノウハウを活かしたマネジメントのもとで、館の役割や活動理念を明確にしていくことが示されています。
当館には5つの基本理念と2つのミッションがあります。基本理念は、①科学と人間の調和を目指すこと、②文化としての科学を追求する、③専門性とエンジョイメントの両立を図る、④地域コミュニティの生涯学習拠点となること、⑤徹底した利用者中心を追求すること、の5つです。
ミッションは、地域の皆さんをはじめとする様々な方々とともに、誰もが科学を楽しみ、自分たちの世界をもっと知りたいと思える多様な学びの場を作り上げていくこと。そして、活動の幅を広げ、皆さんをつなぎ、地域づくりに貢献することです。
当館は「DO サイエンス」を合言葉に、科学することによる学びを追求しています。5つの展示室では、展示を見るだけではなく、4つのラボなどでプログラムに参加し、自ら体験をすることで、実感を伴った理解による科学的な見方や考え方が養われることを大切にしています。
プラネタリウムは、スタッフによる生解説が特徴です。季節の星空や星座の話を当日の星空で紹介し、一定期間ごとに入れ替わるテーマ解説と組み合わせて、新しい発見を届けるとされています。
プログラムは観察・実験・工作などの体験型プログラムや、プラネタリウムでの投影・解説を通して、科学と出会い、親しみ、科学する場を作っています。これが「多様な学びの場」です。
そして、地域の方々が世代を超えて交流し、生涯学習や社会参画の場として活用できる地域コミュニティの生涯学習拠点となることを目指しています。また、地域の自然や文化などを科学的な観点から価値づけ、その魅力を発信していくことを「地域づくり」と考えています。
ちなみに、当館は「六都」(ロクト)という愛称で呼ばれています。これは、科学館設立時には現在の西東京市が旧田無市と旧保谷市に分かれており、運営していたのが6市だったことに由来すると説明されています。
ここからは、多摩六都科学館を六都と呼んでいきますね。
〔図〕多摩六都科学館の運営体制(講義録の内容を根拠に沿って模式化)
構成5市(小平・東村山・清瀬・東久留米・西東京)
↓ 共同処理(=一部事務組合)
多摩六都科学館組合(設置・管理・運営に関する事務)
↓ 指定管理者制度
指定管理者(館の管理運営の実施)
