熱心に物事に努めていても、成功の可能性はなかなか100パーセントにはならない。大東亜戦争の最中の昭和19年のフィリピン付近で、神風特別攻撃隊が発足した。後に「特攻」と称されることになる。要するに飛行機ごと標的(航空母艦など)にぶつかるということである。最初こそ効果はあった(米軍も体当たりでくるとは考えなかった)。ただ対策をすると「成功率」は格段に減少した。熱心なだけではとても成功しない。もはや惰性で搭乗員を送り出す有様になった。特攻がなければ老いるまで日本に貢献したであろう人間は多い。美談になりがちだけど、美談だけで終わらせてはいけないことである。