F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

唯物論。

私が高校生の頃は、唯物論=マルクス主義とされていた。精神の根底に物質があるというのが唯物論の定義だから、明らかにイコールには成り得ない。しかし、俗に言う「右」の思想が国粋主義と見做す「左」の方々は、国粋主義の反対である唯物論の方が成立すると論じていた。それでマルクス主義は経済が社会を規定すると考える。確かにそういう側面があるだろうが、例外もあるのではないかと思うようになった。「左」の人々は基本的人権を擁護するべきだと論じるが、そもそも人権自体が精神的所産である。その意味で観念も時代を動かすことがある。西洋に端を発した人権思想は全世界を覆うようになったのだから。

VRで亡くなった人間に会うということ。

VR(バーチャル・リアリティ=仮想現実)の技術は進んでいる。韓国では死んだ人と会えると銘打つVRが登場している。TVでドキュメンタリーが放映されたと言う。

そのドキュメンタリーでは7歳で亡くした娘さんに「再会した」とのこと。親にとり子どもの死は耐え難いものだから、それは良かったと思う。しかし皆がそのVRを望んでいるとも言えず、記事でも賛否がある。森永卓郎氏は相続で苦労したから生前に情報が欲しかったから会いたいと言う。これについてはかなり同意する方が居るだろうし私も同感である。逆に親に会いたくない方も居る。人工的だから嫌だとか親の遺志に反して政治家になったから起こられそうだとか。私も実のところ親に会いたいかと言われれば微妙ではある。むしろ若くして亡くなった友人に会いたいとは感じるけど。恐山のイタコはVRにより消滅するのだろうか?

慢性的な経過をたどる健康障害と看護(成人看護学第3回)

慢性疾患を持つ身には色々と勉強になった。

 

井上洋士。慢性的な過程。生活習慣病と近年の対策。慢性疾患のある患者の状況を。
慢性的な経過を辿る健康障害。慢性疾患。慢性病。6ヶ月以上継続する。不可逆性の変化。完全治癒の望めない状態。元に復することの望めない。急性疾患と慢性疾患の違い。特徴的なのは日常生活を送りながら悪化しないようにしつつ病気と共存。発祥の原因。遺伝要因、生活習慣要因、外部要因。喫煙飲酒運動習慣食習慣ストレスなどの。生活習慣病。15年の死因数。全死亡者の半数以上を。悪性新生物など、三大生活習慣病。一次予防に重点を。健康日本21。個人の力などを合わせて健康づくりを。栄養食生活。身体活動運動。休養心の健康。アルコール。歯の健康。糖尿病。循環器病。癌。10年をめどとする数値設定。健康増進法。健康日本21の法的基盤。相互に連帯協力。健康診断事業の再編。08年。メタボリックシンドロームを。特定健康診査。特定保健指導の義務付け。メタボリックシンドローム。内臓脂肪を蓄積しているか。高血糖高血圧脂質異常の2項目以上。動脈硬化の進行。11年に健康日本21の最終評価。9つの領域59項目の。目標に達したのは10項目のみ。変わらなかった14項目。自殺者。悪化した9項目。歩数の増加。糖尿病合併症の減少など。12年6月に健康日本21第2次の策定。13年度から22年度。5つ。健康寿命の延伸、健康格差の縮小。集団の間での健康の差を小さく。癌循環器疾患糖尿病などに対処、生活習慣病の予防。乳幼児期から高齢期までの。機能の維持向上。心の健康づくり。家庭学校地域職場など社会環境の整備。栄養と食生活、身体活動と運動などの生活習慣、社会環境の改善。制度面は複雑。厚労省のサイトを。
慢性病を持つ人の経験を理解するためのモデル。病みの軌跡。長い時間をかけて多様に変化。この航路は専門家が共同することで調整したり出来る。軌跡は航路と同様の意味を。過去を振り返り分かるもの。将来は分からない、連続的曲線を描く。前軌跡期など8つの局面。立ち直り期や悪化期、安定期に分けられる。場合によっては後戻りも。慢性病患者は心理社会的にも喪失体験を。生活面の影響も大きい。疾病と折り合いをつける。セルフ・マネジメントする力が。健康教育のパラダイムシフト。患者が自分に合った知識を持ち。固有の症状や兆候に対処する、学習的関わり。看護師は患者と共に考え知識技術を提供し自己効力感を獲得出来るように。病みの軌跡以外にも様々な理論モデルが。セルフケア。自分で実施する諸活動。治癒の見込みのない病気があっても自分で対処する。成人の学習の特徴。自分自身の価値観などが重視。セルフケアの形成が組み込まれる。あくまでも患者に主導権が。学習したことが役に立つという成功体験はさらなる学習に。患者自身が望ましい方向を後押しする。ストレス・コーピング。ストレスに上手く対処して受容し適応する。人的資源に負担を負わせたりするものとして。ストレス因子に対する対応。有害性やControl可能性を、ストレス対処過程。効果的コーピングを促進。客観的な情報を提供したり。患者自身の療養方法について認識を。驚異となる出来事に対処できるように。自己効力感。バンデューラ。自信を持つこと。慢性疾患患者にとって健康行動変容に重要。エンパワーメント。個人や組織などが統御できる過程。病気の進行で。パワーレスネス。Controlを取り戻す。ケアは大部分を患者自身が。慢性病患者の援助のモデル。
特定非営利活動法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会の武田飛呂城。複数の慢性疾患を抱える。慢性疾患を抱える患者の支援活動をしている。月曜から金曜まで事務所で。土日にイベントにも出ていく。調子を崩すと出来なくなったりすることも。慢性疾患と共に生きるということ。症状の波と折り合いをつける。症状が悪化すると出来ないことも。溺れないように泳ぎ続ける。折り合いをつけながら。病院ではケアしたりサポートしたりするが、病院の中だけではない。生活の場は日常生活の。月に1回の通院以外は。仕事をしながら生きる。家事や育児など社会的役割を。そのうえで療養生活との両立を。大丈夫かどうかを悩みながら仕事に行ったりという葛藤を。永遠につづく綱渡り。医師からはストレスをためないように生活するように。難しい。グレーゾーンを進んでいく。休んでしまっては経済的にも困ったりする。看護師や医師など医療者はどういう疾患を抱えているかというだけでなく、日常生活の把握も必要。医療的な助言も大事だけれど。慢性疾患の在る患者、ストレスを溜めないように、と言いがち。教科書にもそう書かれている。具体的に何をどうするかが問題。ストレスは様々な場面で。好きで持つ人は居ない。分かっていても難しい。どうすればストレスを溜めずに済むか相談できれば良い。生活の一部に治療が。医師が検査結果が悪いので入院の指示が。看護師さんから大丈夫ですかと声をかけてもらう。最適な医療を追求する。同時に患者との生活を繋ぐのも重要な役割。やはり患者にとっては治療が生活の一部に。患者の生活がどうなっているかを知ってもらう。1時間位仕事が出来ないか、など。一緒に悩む、一緒に葛藤する。医療者、コメディカルと含め。自己管理。守れ、と指示を。食事制限や投薬など。HIVも服薬が大事。やらなければいけないことを伝えてもらうことも大事。自己管理に背中を押して貰えるような。治療は何のためなのかを。人から服薬を言われてもやっていくのは難しい。自分にとり治療が何のためなのか。やらされているからやりたいことへの自己管理を。服薬と同時に自己注射を。血管注射に。非常に痛いこと。30分位時間を取る。止血も含めて。1日おきに朝に。最初のうちはやらなければと思い辛くなっていたが、仕事を続けるために、やりたいことをするために。受け身でより自発的に考えられるようになったことで生活の質が上がり気持ちも楽になり生活しやすくなった。医療者にとっての目標と患者の目標は違う。服薬や食事療養。自分の生活をより良くする。お互いが最終目標を共有できれば一番良い。患者の側もきつい面が。何時終わるともしれない、一生続く。療養疲れ、服薬疲れ。自暴自棄になる人も。希望を失ったり。患者には希望が必要。様々なところで。服薬について、飲まないと大変なことになるというマイナスの言い方。脅しに。プラスの伝え方、希望を持てる伝え方を。医療は日々進歩する。インターフェロン。C型肝炎。16年に新薬を服薬。治療をしてウイルスが体内からなくなった。1つの薬が開発されることで病気が治癒。治らない病気は現時点での話し。この先医療は良くなっていくという希望。患者には必要。健康障害と看護。具体的に慢性疾患と共に生きるとは。

 

成人看護学 (放送大学教材)

成人看護学 (放送大学教材)

 

 

呪い。

「カーネルサンダースの呪い」と言うのを関西人ならご存知かもしれない。1985年(恐ろしいことだが35年前のことであり大抵の人間は産まれていないだろう)に阪神タイガースTigersが21年ぶりに優勝(確率論で言えば3回優勝してもおかしくは無いはずだが)した際のことである。狂喜したTigersファンが強打者バースに見えたカーネルサンダースの像を道頓堀に投げ入れた。その後Tigersは優勝出来ず、カーネルサンダースの呪いがかかっているのではないかとジョークで言われるようになった。03年と05年に優勝した(なので呪いが無かったのは明らか)後の09年に発見され、水都大阪2009というイベントで私は現物を見た。blogにupしていたので撮影した映像を。解像度が低いかもしれないけど。

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梅雨明けとこれからのウンザリする日々。

今日になって漸く近畿地方は梅雨明けとなった。1週間後迄の天気予報も雨マークは無い。まあゲリラ豪雨があることは覚悟しなければならない。東南アジアのスコールと似たようなものだと思うが、何故か日本では別の呼称を用いる。後は真夏になるので外の気温は高くなるだろう。長期予報では厳しい暑さになるという。もはや自宅のクーラーや事務所の空調は必需品である。私が子供の頃は冷房が無くても気にはならなかったが、地球温暖化はどんどん進行している。

チーム学校における協働(カリキュラム・マネジメントと学校第4回)

何でも教員に丸投げするという日本社会のメンタリティを変えなければならないかもしれない。

 

チーム学校。15年に出された中教審の答申で示された新たな学校の在り方。背景には多様な業務を抱える教師の多忙化問題。本務に集中し専門スタッフなどを配置して新たな協働を。実現のための課題を。
教員の勤務実態と多忙化。14年OECDによる第2回国際教員指導環境調査。1週間あたりの勤務時間。日本の教員は著しく長い。授業にかける時間は平均を下回る。準備にかける時間はそれほど差がない。課外活動やスポーツ文化、一般的事務業務が他国より上回る。教員の仕事時間を押し上げる。本務である授業やその準備よりも他の業務が。専門性に基づくチーム学校構築の必要性。個々の教員が個別に教育活動に取り組むのではなく、組織として教育を。必要な指導体制を。生徒指導や特別支援教育を充実するために専門スタッフや専門機関と連携して機能を強化する。チーム学校答申。指導体制の充実が必要。教員は本務である授業や生徒指導に集中できるように。生徒指導や生徒相談の領域は困難性が増している。心理や福祉のstaffの協力を。教員職員専門スタッフの職責を明確にして位置づける。全ての教職員が役割を認識して自らの専門性を発揮。チームとしての学校。教員の業務に専任できるように。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが支援。多様な専門人材が責任を伴って参画。学校のマネジメントが組織的に行われるように。地域との連携や協働を。教諭は授業についてはアクティブラーニングの観点から不断の授業改善に。業務は複雑化した課題に対応する。学校組織はマネジメントを。管理職は多様な専門スタッフを含めたマネジメントを。地域との連携。コミュニティ・スクールの仕組みを。
チーム学校の構築の考え方。校長のリーダーシップの下、責任ある教育を。チーム学校は学校内の校務分掌において権限などを明確に。責任を持って教育活動に関わる範囲として。地域や外部との関係は広い。地域住民やボランティアも。地域連携を担当する職員を位置づける。教員の業務を本来業務に集中できるように。職員専門スタッフや地域人材が分担する業務を。教員以外の職員が連携。業務を移していく。教員の業務の分類例。教員の本来的な業務。学習指導、生徒指導、進路指導。生徒に直接関わる。教員に加え専門スタッフが。カウンセリング、クラブ活動、キャリア教育、体験活動、地域との連携、保護者対応など。教員以外の。ICT活用支援業務など。地域人材等が担う。指導補助。業務の分類をした上で配置。教職員。教員以外のstaff。心理や福祉の専門職。スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー。授業等において支援するstaff。ICT支援員、学校司書。部活動指導員。特別支援教育や医療ケアを支援。地域連携を担当する。教員の本来の業務から分類。負担の低減を。法令改正により次のようなstaffが。心理の専門としてスクールカウンセラー、福祉の専門職としてのスクールソーシャルワーカー。部活動指導員。中学校以上。学校事務職員。事務を司る、役割の強化。
チーム学校における協働の文化とマネジメント。多くの業務を教員が担う。学級担任。価値の多様化。保護者が困難を。課題を学級担任が抱えるのではなく、チームで対応する。そこにスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの支援があることが重要。チーム学校答申。専門スタッフの参画。教員が専門スタッフの力を借りて指導の充実を。形だけでは機能しない。教員の共通理解が必要。自身の専門性に立脚しながら協力して子供を支える。チーム学校による新たな協働の文化。束ねて成果を出すことが期待される。校長を中心としたマネジメントで。学級崩壊問題。多様な子どもの問題。対応に困難性を。学級を学校が支えるマネジメント。いじめ問題の対応。特別な対応の必要な生徒。心理的負担の低減のためにも。保護者地域からの要望やクレームの対応、負担感が。対外的な説明を充分に。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの助けも。困難な案件やその兆し。管理職が中心となりチーム学校として対応。教職員だけで対応しきれない問題も。学校に対する不当な要望。心身の危険にも。警察や弁護士などの支援が必要。教育委員会が責任を持って体制の整備を。新たな協働の文化。保護者地域の対応の強化。
チーム学校と業務改善。働き方改革。教員の勤務時間が著しく長い。教員が仕事を抱え込んでいる状態。新たな組織分担を。業務に対する考え方を変えることも重要。15年。文部科学省によるガイドライン。適正な勤務時間管理に。公務の改善を。教育委員会が支援を。校務分掌における公務の分担。教員の勤務を巡る問題は議論が。平日および土日ともに管理職や教員。勤務時間の増加。さらなる改善課題が明らかに。困難性も指摘。公立学校でいう、教職調整手当という労務管理の問題。全国的な勤務調査を。月平均で8時間を時間外と。71年に教員に対し4%相当の調整手当を。教員の職務と勤務対応の特殊性を念頭に。労基法の時間外手当に関係なく。教育公務員に時間外業務を命じる場合には、超勤四項目に従事する。4項目。校外実習、その他生徒の実習。修学旅行その他の行事に関する。職員会議に関する。非常災害の場合の緊急の措置。実際には学校の教員の業務は時間内には収まらないのが現実。校長の職務命令によらない自発性のある勤務に。勤務時間を大きく超えて自主的に従事しているという状態が常態化。労務管理の問題の改善。
業務改善の流れと働き方改革。17年に実行計画が。暮らし方そのもの。その働き方を変える。全ての人が将来展望を持てるように。個人のワークライフバランス。組織の生産性の観点。これまでトータルな形で改革されなかった。社会を変えるエネルギーが必要。政府はいわゆるアベノミクスの成果を。先行き不安。少子高齢化による生産人口の減少。子育て環境の整備。少子化に歯止めをかけるのに説得性を。待機児童の解消。男性の育児休暇の取得推進。就労や雇用の制度全体から見れば一部。様々な課題を。実行計画の具体課題は多彩。非正規雇用の処遇改善。労働生産性の向上。時間外労働の歯止め。喫緊の課題に加え、トータルな改革パッケージとして。17年6月。人材への投資を通じた生産性向上、を閣議決定。好循環の拡大。中長期の課題。学力向上やチーム学校の構築。教育の情報化、幼児教育の振興など。教員の厳しい勤務実態を踏まえ、学校の指導事務体制の充実。長時間勤務の状態の是正。いわゆる働き方改革の推進、教育界の課題にも。新しい時代の教育に向けた総合的方策。中教審では特別部会を。学校における働き方改革についての緊急提言。
業務改善の取り組みなどと絡む。チーム学校の取り組み。これからの日本の学校のあるべき姿を。違法な労務管理、ブラック。教員の長時間勤務の実態。ブラック学校やブラック部活。教員が元気であり取り組みの充実を。

 

自制。

今年の春にはCOVID-19(いわゆる新型コロナウイルス)の感染拡大を防ぐ為に自粛が叫ばれるようになった。この時点ではどうすれば感染してどのような症状が出るかがわかっていなかった(まあ今もある程度はそうだけど)のだから、自粛に走るのも理解出来る。自粛警察なるものが暴走をした面もあったけれど。7月になり一旦は沈静化したにもかかわらず、明らかに第2波の感染拡大(第1波に含める考え方もあるかもだけど)に至っても自粛のムードはあまり発生していない。勿論、感染拡大の為に大多数の人間が努力しているのはあるにしても、マスクを着用せずに密な環境に自分を晒す人間も少数ながら居る。かくて4月を超える規模の感染拡大が起こっている有様。自粛は必要ないかもしれないが、一人ひとりの自制が求められている。