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日本のバレエダンサーたちの技術向上と集中力の必要性について解説。家族や教育環境がパフォーマンスに与える影響を議論。(舞台芸術の魅力第5回)#放送大学講義録

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「最近バレエを見ていて思いますが、若い人たちはプロポーションもよくなり、技術的にも非常に素晴らしいものを持っているため、とても頼もしいと感じます。しかし、先生としては、色々と不満もあるのではないでしょうか。」

「最近のダンサーは環境が良くなっています。国立も民間も力を入れて良いチャンスを提供していますが、昔の人たちに比べて集中力が足りないように思います。これはバレエの人たちだけでなく、日本人全体に言えることかもしれません。

日本では、緊張と集中は異なり、多くの人が学校で集中力を身につけていないため、突然集中するのが難しいです。しかし、小さい頃から練習しているとはいえ、馴れ馴れしくなり過ぎると集中できません。常に新鮮な気持ちを持たないと、集中力は発揮されません。集中すれば緊張せず、多くのものが見えるのですが、緊張すると周りが見えなくなる人が多いです。これが改善されれば、日本のバレエがさらに向上すると思います。

スタジオでの経験だけでなく、環境も大切です。日本の場合、家族が「あの子に負けちゃいけない」と子供に言うことは適切ではありません。個性は人それぞれで、上達するペースも異なります。ただ、親としては、お金を払って一緒に習っていても、隣の子が上手になるのを見るのは望ましくないと感じるかもしれません。しかし、そのようなことを言うと、子供には一生残るため、言わない方が良いです。それぞれが異なる良さを持っていますが、親の考え方をもう少し広くしていただければ、より良いダンサーが育つと思います。」