F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

支援とケア的協力(社会的協力論第14回)

介護保険が出来れば全て解決できるという単純なことは今更誰も考えていないだろうけれど、忘れがちなことでもあると感じる。

 

坂井素思。支援とケア的協力。支援サービス、介護サービス、協力関係の有力なもの。どのように協力活動に影響を与えているかを社会の中で。後ほどInterviewを。板橋区で。介護を受けているAさんについて4人のインタビューを。
支援、サポート。どういう活動か。シャイン。支援というのは自分以外の人が力添えをしたり援助したり。他者のために利益となるようなプロセスを。色々な支援活動が。家族が病気になった時の支援など。ケア活動。介護を受けている方。自立的に生活が出来ない人に介助をしたり援助をしたり。支援やケア。3つの区分。家の中で支援やケアをする、インフォーマルな活動。子どもの宿題をみる親。手助けをする友人。準フォーマルである、準公式である。専門でないことに多少の口添えを。フォーマルな支援やケア。弁護士など職業上のサービス。
支援サービスや介護サービスについて。Aさんをめぐり4人の介護staffを。Aさんの身の回りの介護。織田さん、通所介護デイサービスの責任。坪井所長。移動と起居動作を容易にさせる福祉用具の提供。介護サービスの状態は?Aさんは昭和24年産まれ。父親と母親、妹。現役でフルタイムで。精神発達遅滞を持つ。去年に階段から転倒。通所介護を月曜から金曜まで。訪問介護を1日2回朝と夕方に。移動するに当たり寝台、車椅子を。妹は土日が休みなので土日を。月に数日はショートステイを。両親は自分で精一杯。ケアマネジャー。文章を書くのがメイン。給付の管理を。最低月1回訪問、通所サービスに顔を出す。利用者との方の関係をマネージメント。給付のマネジメント。内容について手配の特徴やマネジメントのやり方、どの点が難しくて特色になるか。事業者との信頼関係、報告連絡相談。本人が軽んじられる。誠実であることが絶対条件。選択が問題に。費用や利益が確定する部分と確定しない部分に分かれる。Aさんは本人の訴えが出来ないで四肢麻痺が。点数にならないことを事業者に要求する場面が。点数化出来ないところを上乗せしてしてくださいと。引き受けてクリアーできると長期的にペイが出来るようには調整している。業者と給付を受ける人との調整。長期的視点で。点数に対応する給付だけでなく、インフォーマルな世界。博愛精神、ボランタリー精神。フォーマルなサービスとインフォーマルな配慮、2種類。物理的で測ることが出来れば点数化できるか。ケアフォーやケアアバウト。混在して存在するのがケアサービス。
介護サービスの内容に立ち入って。小沢さん。Aさんにどのような介護を?デイサービスに行くまでの時間の送り出しまでの。戻ってきた時の介助を。具体的には妹が排泄介助をした後、もう一度やらないと失禁するのでキレイにして送り出す。四肢麻痺。下肢にかろうじて力が。腕の部分が脱臼を起こしていたり麻痺がしたり。動かして悪化させることが。どうしても腰が上がるからといって完全に排泄介助は出来ない。オムツの交換を。状態が分かっていないと出来ない。家族の方がするのと小沢さんがやるのとは?介助に入るにあたって身体の状態につき指導をリハビリ病院から妹と一緒にレクチャーを受ける。妹が出来るかどうか?出来ていなかった。再度話をして、夜に。介護する側もされる側も眠い、無理だと想像はつく。専門でサービスをやるか素人でサービスをするかの違いは?専門では知識がないとサービスが出来ない。両者の基本的違いは分かるが、具体的に家族の人は感情移入が出来るが、小沢さんがやっているサービスは感情が入る?感情的部分、叱咤激励も含めれば多少は入る。介助される側の人に負担をかけないようにする。Aさんに限ったことではない。励ましや上手に出来ているなど話をして。口腔ケア。入れ歯が入っていないので歯が残っている。口が開けられない、舌があまり動かせない。うがい1つ出来ない。口腔内に食べ物が残っている。その中でキレイに。本来の病気のせいでやるのを頑張ってやれない。自分のこととして考えれば、自分ひとりでやる。他の人に手伝ってもらうことを本人は感情的に表に出したりはする?普通ならば口を開けてと言えば開けられるが、本人の意志と全く別に開けられない。Communicationを取るのと、やろうとする時にgapが。色んな方法はあるが、Aさんは口の筋肉が固くて開けられないのが。リラックスさせる。本人はニュースや季節の話が。口腔ケアと全く違う形で口を開けさせたりする工夫を。いつもは通用しないけれど。目の前に人参を。ケース・バイ・ケース。Aさんに特有な、その人にしか出来ないサービス。専門的に研修して誰でも出来るサービス。本人でないと通用しないサービス。他の人には?介護の記録に同じような状態で工夫するので成功例はある。共有するのと。受け入れしてもらえない方が何故受け入れてもらえたのかを相談する。情報を集めてこういう方法が出来るのではと。成功例を記録として残す。介護サービスのシステムとして。個人に特有のサービスというものを考える。規定通りではなく相手の中に入り込んでサービスを提供する。ケアサービスの場合は。
Aさんは通所ケアを。通所というデイサービスを。坪井さん。通所介護の所長さん。具体的にAさんへの介護は?通所介護。日帰り。ケアマネージャーから頂いた情報に沿った介護計画や実施を。健康や身体のcheck。入浴における清潔保持。心身の機能向上。他者とのプログラムで。家族の介護の低減、介護についての教育。1日預かると総合的に見ないといけない。Aさんについては特徴のあるケアは?発達障害がある、それを理解した上でケアを。外出になるし他者との交流も楽しいと感じられるように。家庭のような環境を整える。介護者への支援にも繋がる。家族の意図が重要。家族の方とのCommunicationは?ケアマネージャーが主催する担当者会議。送迎の際のCommunication。連絡ノートや申し送りノート。家族とやり取りを。Aさんを巡っていろいろな人と相談しながら。繋がりについて特に注意していることは?デイサービスを行う上で必要なのは事務ケア。ケアマネージャーが中心の中でチームを。ヨコの繋がり、事業所間の繋がりを。担当者会議。横につながって事業所間でCommunicationを。チームケア。周りの環境の中で結びつける。チームケアの一員。
木下さん。Aさんを巡る介護の役割。福祉用具相談員。レンタルサービスと販売。Aさんが生活する上で物理的環境を整える。車椅子の手配や寝る時のベッドを。用具を提供するだけで片付く?他にも気を付けることが。福祉という形の用具。普通のレンタルと違う?福祉用具といっても色々在る。車椅子も何十種類も。機能も違う。Aさんからヒアリング。必要な機能を聞いて提供。全介助の状態は変わっていないが、身体の状態が変わっている。多少だったら動かせる。会話もかなり出来るように。テレビの話を。状態の変化に合わせて福祉用具も変化。レンタルサービスといっても本人の状態と関連が。Aさんの家族とは?レンタル品を提供してもケアをするのは家族や介護者。密に連絡を。マットレスが蒸れて本人や家族が眠れない。家族の意見が重要。鵜呑みにもしないでそのままにすることもあるが。本人の観察や家族との話し合い。1つのものをレンタルする。訪問してヒアリングは通常しないし半年に1度くらいだが、状態が悪いと家族から連絡があったり介護者とヒアリングをして対応する。床ずれが出来たことがある。車椅子のクッションを変更する。本来なら座り直すのだが難しい。より動作がしやすいものに。完全ではないが少しでもリスクを減らす。福祉用具のレンタル。車椅子。本人の状態は変化するので色んな車椅子を手配。本人は言葉もままならないので家族や介護者にヒアリングして本人の状態を測る、そうでないと仕事にならない。介護や支援サービスには2種類。通常のサービス。お金で済む物理的なサービス。しかしそれをやれば市場サービスとして関係ない?本人に聞かないと。思いやりの状態を。相手についての配慮を加味しないとサービスはうまく行かない。ケアフォーだけでなくケアアバウトが必要。実際の支援やケアには求められる。
2つのポイント。支援やケアというサービスにはインフォーマルな部分が大事。家族や配慮に基づいた非公式な部分が。ケアフォーと言う物理的サービスであっても、漏れてしまうものが。チームを作って連携を。成功例をみんなで記録して残してみんなの協力を引き出す。networkを蓄積して全体のサービスを豊かにする。フォーマルな形に持っていくことも重要だし、インフォーマルな形で考えていくのも重要。みんなで支えていくことが支援やケアには求められる。支援や介護という協力活動について。

 

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)

 

 

祈り。

日本のシンガー・ソング・ライターのKOKIAさん(敢えて日本とするのは海外の方で任期があるから)の曲に「祈り」という題名のものがある。死別したパートナーへの想いを歌っている(彼女には死をテーマにしている曲が多い)。というか死別に関係なく道を違えた人への想いを歌にしたもの、と言っても良いかもしれない。ともあれ今は身近には居ないけど、確かにパートナーの愛が伝わっているのは確かなことである。身近には居ないから、大きく自分を包み込んでいるとも言える。なかなか自分には実感が湧きづらいけれど。

秋晴れと9月15日(違うけど)。

今日は秋晴れと誰でも呼ぶ、そんな1日である。まあ昼は少し暑いけど。それでも夕方にゲリラ豪雨(もはや夕立ちと称するには風情が無くなった)が来ないので、布団や毛布を干しても差し障りはない。嬉しいのでiPhoneで空の写真を撮る。

f:id:F-name:20200921161308j:image

f:id:F-name:20200921161318j:image

今日は敬老の日でもある。そのことは昼にnetで遊んでいて知る。しかし私は、敬老の日=9月15日と脳内にinputされてしまい、更新が為されていない。一般的な勤め人には休日が長く取れてmeritだろうし、それは弊店でも同様である。しかしなかなか馴染めないのも一面の事実でもある。なお一部の大学では、今日も講義の日になるのが近年の通例になっている模様。今年はcovid-19が蔓延しているから様相は違っているだろうけど。

社会関係資本とインフォーマルな協力関係(社会的協力論第13回)

沖縄だけを特殊なものとしてみるのはどうかという気もするけれど、地域の特性を把握するのは大事なことだろうと思う。

 

坂井素思。社会関係資本とインフォーマルな協力関係。社会関係資本という言葉。SocialCapital。近代社会の性質。市場経済の発達。国民国家が個人にサービスを。政府活動。近代化。科学技術の発達。技術的解決が近代社会の特徴に。個人が自由に活動するために。その上の技術的な発達。個人の自由や技術。近代社会が忘れてしまった関係があるのではないか?近代社会の中での反省の様々な動き。様々な模索が続いている。近代社会はフォーマルな関係が表に出てくる。それに対しインフォーマルな関係。コミュニティ、家族。どういう形で復権されるべきか?ポランニー。社会に埋め込まれた経済。個人が自由に。社会の中で個人が力を。個人主義的傾向が強まる。社会から解放された個人が自由に活動。利点ではあるが様々な病理現象が。副作用が。個人が社会から分離されていく。個人は社会に埋め込まれて活動するものでは?ソーシャル・キャピタル。コールマンやパットナム。コミュニティの中に個人を結びつける力が。1つの資源として社会にあり得ると考えると社会的に説明がつく。物的な資本。生産を行う場合に資本が必要。投資により生産性が。人間関係の資本と考える。増やすことで社会を良く出来るのでは?と言う提案。社会に埋め込まれた人間関係を大事にする資本がありうると。社会的な関係資本。3つの特徴。ネットワーキングと言う性質。人と人とを結びつける要素。市場経済のように交換行為によって互いに自分の利益になるから繋がるのではなく、人との結びつき自体に価値がある。networkの形成自体が目的であり機能でもある。外部性。経済学で市場の外に。犯罪者が紛れ込んでも社会全体として良好な関係に。周りの人が皆犯罪者で1人だけ善意でも生きていけない。良好な結びつきを。networkが形成され外部性という特徴が。交換行為ではなくて人と人との関係で誰かに良いことをすると誰かから返ってくる。互酬的な関係。回り回って返ってくるという結びつきが。ソーシャル・キャピタルが社会に埋め込まれていると良好な人々の関係が出来て暮らし方が楽になる。
Interview。沖縄在住の。琉球大学医学研究科。沖縄にはどのようなソーシャル・キャピタルが?地域の力が潜在的にある。様々な基本的仕組みが。沖縄の伝統的なソーシャル・キャピタルに当たる言葉として結という言葉が。サトウキビ刈り。地域の方や親戚が集まって一緒にやる。典型的なソーシャル・キャピタル。モアイ。互いに金を出し合って事業をしたり旅行をしたり食事をしたり。通常は日常生活ではそれほど出てこない。表に出て作用を及ぼしたり機能を及ぼしたり。具体的に地域がどのように動くのか。昔は沖縄は貧しい地域だった。地域が助け合う形で血縁地縁などの繋がり。地域共同体を円滑に動かす。伝統的に祖先崇拝が。問中。生き物同士が大きな集団を作ってお盆に集まってご先祖様にお祈りする。墓の前で弁当を広げたりして血縁的なコミュニティが。血縁と地縁。結婚式や葬式などの儀式で結集する力が。凝集性。ソーシャル・キャピタルが存在する中で伝統色が。食べ方の問題。小さな広場で一緒に食べる。重箱の中身は沖縄の伝統食。沖縄の野菜。本土では知られていない野菜が影響?栄養素や野菜との関係は?栄養素、タンパク質など。食材別に見る見方。食べる内容。戦争前から戦後になって日本食から欧米型に。主食もご飯からパンに。沖縄の場合は主食は戦前はお芋。戦争後には60年頃から米に。沖縄は本土より変化が激しい。伝統的な食事と呼ばれるものは?転換の前には?節目が2つ。米国の統治が始まった45年。日本復帰の72年。その間に大きく変わる。伝統的な食事。戦前にはお芋と汁。米国の統治が始まり米国の文化が。米軍が余剰物資。脂肪の摂取が増える。本土復帰になってから日本の食事が。お味噌を使ったり塩分が。特に若者。栄養転換。脂肪摂取の。塩分中心に。世界的な問題。開発途上国。昔は炭水化物や低脂肪。今は栄養過剰に。グローバリゼーション。加工食品や脂肪摂取が同時に。その結果同時に。2つの感染症や生活習慣病が。ダブルバーゲンという状況。健康転換。感染症なら元を断てば良いが。生活習慣病は生活一般が課題に。その両方が世界的に起こっている。アメリカのような先進国でも格差の問題が起こっている。低所得の人は油が多い食事を。北欧では選択の幅が広く。日本食はリッチな人しか食べられない。健康転換がダブルで。ソーシャル・キャピタルの問題と考えれば、複合的な問題に。経済格差だけでなく。空間的に。高齢者の人が伝統的な食事を。現代的な人が栄養転換を。高齢者は昔からのソーシャル・キャピタルの影響を受けている?高齢者と若者の違いは沖縄では?伝統的に野菜の摂取が変わっていている。ゴーヤも若者は食べなくなっている。昆布も消費量が減ってきている。伝統的食材が食べられなくなっている。所得水準は日本でも下の方。所得水準が高い人は健康な人が多いのが世界の傾向だが。沖縄は貧しかったのに健康的だった。沖縄のParadox。まだ研究の途上だが、県民所得は低い水準だが、当時の米国の貿易政策が関係。マクロに考えれば、平均寿命が高い理由はソーシャル・キャピタルが関係している?健康との関連が。ソーシャル・キャピタルと健康が関連するという仮説。1つのことが決定打になるのではなく、ソーシャル・キャピタルは複合的なもの。色んな経路を辿って健康に影響。どういう経路でソーシャル・キャピタルから健康に行くのか?原因と結果。疫学的なmechanism。まだよく分かっていない。欧米的なソーシャル・キャピタル研究。欧米的なモデルを中心に。アジアではまた違ったソーシャル・キャピタルの在り方が?家族や集団個人の関係が違う?東日本大震災。カトリーナ。アメリカでは暴動や略奪。東日本大震災では見られなかった。欧米の研究者も注目。ソーシャル・キャピタルの内容。種類として2つ。結束性を重視。ボンディング。町内会などの感情が強い。橋渡し的な。遠くの人たちと繋がる。伝統的な沖縄の食事の在り方がどういう関係に?沖縄はコミュニティのサイズがボンディング優勢。地域のいろいろな共同体などのお祭りで共食。豚やヤギを潰してその肉を食べる。ウィッデングタイプ。広い共同体。遠くに離れた人との繋がり。都会など。世界各地で沖縄の人が移民で北米など全世界に。三世四性が集まってくる。数千人の規模で。他の府県ではフェスティバルをするのはありえないが。お互いに顔なじみでは無いのに集まる。華僑やユダヤ人の場合と近いものがある。
ユイマール。モヤイ。伝統食。健康と相関。独特のソーシャル・キャピタル。健康との関係。ソーシャル・キャピタルがどのように人々の関係付けを?沖縄の中でも伝統的な結びつきがソーシャル・キャピタルとして働く。戦後になって機能的な結びつきによるソーシャル・キャピタル。2つのタイプがあることを。弱い結びつきと強い結びつき。強い、感情的な。地域の中でローカルな場所で。血縁地縁。感情的な親密な結びつき。弱い結びつき。橋を架ける。遠い人たちが存在していて結びつく。ブリッジング。どういうふうに働くか。転職。父母の関係から探る。昔の友人関係を頼る。欧米では身近な人に紹介してもらうより少し遠くの人に紹介してもらった方が出世する。ウィークタイ。日本では近親者に紹介してもらう方が、関係の中で利点があり出世しやすい。社会でどのようなソーシャル・キャピタルが発達しているかにより人間関係は違ってくる。感染症なのか生活習慣病なのか。リスクをたくさん持っていることを考える。個人が分離されて健康に問題が。社会というものが感染症に強いか、生活習慣病に強い社会か、社会の背景が問題。埋め込みが重要。社会の中でソーシャル・キャピタルというものが社会にあったタイプのものが埋め込まれることで生活がより良いものに。複数のnetworkが。強いものか弱いものか。社会関係資本というインフォーマルな関係は重要。

 

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)

社会的協力論―協力はいかに生成され、どこに限界があるか (放送大学大学院教材)

 

 

証拠。

日本の刑事裁判では証拠に基づき有罪と裁判官が判断をして刑罰が科される。当然だが確たる証拠もなしに有罪判決を裁判官は出さない。ところで刑事裁判では検察官が証拠を提出して犯罪をしたとされる被告人が犯罪行為をしたと立証をする。その際に最も重視されがちなのが、被告人の犯罪事実の自白である。仮に被告人が任意に自白をするなら、犯罪行為をしたとみなしても良いかもしれない。ところが犯罪の取り調べでは過度に自白に追い込むことが多かった、というか今も横行していると考える人間も結構いる。なので自白だけしか証拠がないような場合は有罪とされないのが法律で定められている内容である。ただ実際はそうなっていないケースもある模様。捜査の過程で誘導されて自白をさせられた事案もある。まあ大概は任意に自白するケースの方が圧倒的に多いのだけど。

移転1ヶ月目の忙しさ。

昨日の土曜日から明後日の火曜日までは4連休である。カレンダー通りに休日になっている方は、ノンビリと休暇を楽しめているだろうか。今更だが弊店は小売業なので営業をしている。昨日と今日と、レジに並ぶお客様の列はなかなか途切れない。有難いことである。そもそも行列に並ぶこと自体が大儀なことなのだから。レジに行列が出来るくらいだから、お客様の入りもかなりなもの。フロアで仕事をしていると時折は声をかけられる。特定のジャンルは何処かと聞かれれば案内する。商品の問い合わせがあれば検索して店内の在庫を確認する。稀には百貨店内の売り場の案内を依頼されることもある。大概は総合案内を紹介するが、お客様が探し出せないこともあるので弊店を出ることもある。まあ現店舗に移転してから今日でちょうど1ヶ月になるので、少しは慣れてきたかもしれない。

ライフ・サイクル論2:児童期(臨床心理学特論第12回)

子どもの成長を急かすことは、誰しもやってしまうことなのかもと思う。私はあまりその種の体験はしていないけれど、単に忘れているだけ?

 

小林真理子。児童期。それまでの家庭や親子関係が中心の幼児期から、学校での学びや仲間が。児童期についての代表的な発達理論。児童期の前期と後期の特徴と心理的課題。児童期に生じやすい心理臨床的な問題。不登校、いじめ、暴力行為、発達障害。心理的援助について。
児童期。学童期とも。6歳から12歳くらいまで。身体的生物学的には比較的安定した身体変化。社会的には家庭から学校へと生きる世界が拡大。登下校や時間割、ルールを守る社会的要請が。学校を通じて社会での知識や技能を学ぶ。関係の中で社会性を。自身の小学校時代を。どんな小学生や小学校?人間関係は?6年間で身体的にも心理的にも変化を。途中で転校なども。経験や感覚を思い出しながら。
児童期についての主な発達理論。ライフサイクルの一過程の児童期の心理的発達の特徴。フロイトの心理的性的理論。児童期は第4段階。幼児期後半の男根期エディプス期に獲得された超自我。比較的安定した時期。同性の親をモデルとしながら。それを基盤として位置づける。児童期の子供がリビドーが表出されず内に向かう。エネルギーを蓄える。自我機能の発達が促進。児童期は努力することが中心的な課題に。やがて性ホルモンによる身体変化が。個人差や性差の意識をせざるを得ない。エリクソンの発達課題。人の一生を8段階に。学齢期、学童期。私という存在は学ぶことそのもの。発達課題は勤勉性や生産性の獲得を。義務教育。必要な知識や技能を。近隣や学校。家庭から学校の友だちや先生、近所の人たちとの関係。学びたいという意欲。物事を理解したり完成したりする喜びを。褒められる経験、承認を得る経験を積み重ねる。有能感を養う。物事をやり遂げられなかったり競争に負けたり。悔しさや落ち込み、自信喪失の劣等感を。幾ばくの劣等感を抱えながら。勤勉性を勝るような経験を。コンピテンス、基本的強さを育む。ピアジェ。認知的発達論。子どもの認知的発達論。認知機能。子どもの環境と相互作用。同化と調節。認知構造の変化。思考の発達。一定の順序で。6歳から11歳の具体的操作期。具体的なものや事象に対する論理的な操作が可能に。例えばものを系列化。重さ体積は同じであるという保存の概念。一側面からの中心化から他者の視点に移行させて、より適切な推論を。全てを自己中心に考える自己中心性から脱中心化、枠組みを広げる。児童期後期では形式的操作期へと移行。具体的な事物を思い浮かべなくても、頭の中で概念を操作できるように。ハヴィガースト。発達課題。30年代のアメリカの中産階級を元に。それぞれの段階ごとに課題を。発達課題。身体の成熟、社会文化的な。個人的動機や価値観。それぞれの段階ごとに6から9項目の課題が。人生の一定の時期に。失敗するとそれ以降の課題が困難に。6歳頃から12歳頃。中期児童期。通常の遊びに必要な身体的技能。同年代の仲間と仲良く。男女それぞれの社会的役割。読み書きと計算の基礎的技能。日常生活に必要な概念。両親、動特性、価値尺度。個人としての自立。社会制度に対する態度。現在の子供にも共通。男女それぞれに相応しい社会的役割はどうか?児童期について、この時期の始めは可能性そのもの。社会が子供に与えることによる実現。周囲の大人が子供に関わる影響の大きさ。
小学校低学年と高学年では発達状況の差は大きい。低学年と高学年の課題など。低学年。その前の段階、超自我の内在化が可能。物事の基準が出来てくる。自分で判断できることが増える。外の世界である学校や地域に拡大。殆どの子供が園生活と教育の場とは異なる。園生活は遊んだりすることが許される。しかし登校から下校までルールにのっとった。エポックメイキング。学校という場で学び始める。集中時間が長くなる。大人にも対応しやすい。見えないものへの認識も出来るようになる。学習にエネルギーが。多くの知識や技能を習得。クラスメイトとの関係、仲間同士の。社会性を身につける。9歳の壁。低学年から高学年へ。学校での学習は抽象的内容が含まれ難しくなる。具体的操作期から以降。学習に躓く子どもの増加。学習不振。劣等感を抱くことに。周囲の大人が理解しているか確認して対応することは、心理的発達においても友人関係の形成にも重要。児童期後期。高学年にかけて、子供同士の関係が重要度を増す。内緒の冒険をしたり秘密を持ったり。ギャングエイジ。親からの自立が進む。最近は放課後も習い事で忙しい、遊ぶことは見られない。ギャングエイジという言葉も使われない。少人数のグループ。劣等感を意識、比較による緊張も高まる。イジメへと繋がることも。直接的関係だけではなくInternetやライン。仲間同士の関係にエネルギーを。身体の変化。発達加速現象。身体的成熟が早まる。第二次性徴期が早まる。心理的成長が追いつかず不安に。思春期的身体の変化。自己と他人の違いを意識。自分は人からどう思われているか気になる。1人で抱えたり客観的に考えるのは難しいので、同性の仲間が重要に。身体変化、遅い子供は劣等感を。配慮が必要。同じような課題を抱えた仲間。親友関係。サリバン。前思春期を提唱。ほぼ児童期後期に相当。性の成熟が。前思春期の特徴。親密な同性の親友関係への欲求。チャムシップ。多くの時間を過ごし秘密を共有。思春期に入ると異性への関心が。
児童期に生じる心理的問題。課題に向き合う中で、劣等感や対人関係の悩みも。言語的やり取りは出来るが、自分の考えていることの言語化は難しい。心の問題が身体化行動化。身体症状。精神症状。適応に関する問題。暴力行為や非行など。学校生活に関する。不登校。かつての学校恐怖症、登校拒否から。90年代以降、不登校は誰にでも起こりうる問題として文科省や教育委員会が対策を。95年からのスクールカウンセラー派遣事業。人間が増加している。低学年における。登園拒否と同じく分離不安に寄るものが多い。対人関係の不足。家庭環境が絡む。高学年では友人関係など複数の要因が。イジメ。児童期後期には仲間と集団を作り連帯感を。同調圧力。些細な相違でも排除するように。表立っては行われず、イジメられる人も語らない。14年の認知件数は小学校で12万件、中学校で5万件。イジメの態様。言葉や暴力。ネットいじめも。発見のきっかけはアンケート調査など学校の調査が半分を占める。スクールカウンセラーなどの相談員は対応だけではなくイジメた子供と話すことも。深刻な事案については関係機関との連携も必要。心の傷となって対人関係に問題になることが多い。勇気を持って話してくれた時は安心できるように。暴力行為。発生件数は06年では小学校では3先件。14年では1万以上。幼少期からの暴力的環境など。子ども自身の特性として衝動のControlが難しいなど。担任や管理職の指導に加えて。アンガーマネジメント、ストレスコーピング。プログラムやソーシャルスキルトレーニングを。子供を責めるのではなく、置かれた環境を理解してストレスを低減することが推奨される。感情をコントロールできるように。発達障害と二次障害。学習障害、注意欠如多動性障害、自閉症スペクトラム障害などの発達障害の子供が増えている。多くは小学校に入ってから。枠の在る生活の中で適応面の困難さが。早期から保護者や教師と情報交換しながら障害特性に合った。見えづらいので障害を周囲に理解してもらいづらい。ネガティブな体験になりがち。自尊心や自己評価の低下、二次障害に。学習の躓きや対人関係の問題。周囲に不信感を。子供と環境の相互作用。引きこもりやうつ状態に。環境調整が必要。専門家に繋ぐなどの対策も。二次障害の予防。肯定的側面を伸ばす。親や教師も自信を失っていることが多い。継続的支援も。環境調整と本人への働きかけを。ADHDの児童の親に対するペアレント・トレーニング。二次障害を防ぐのは重要。児童期の子どもの理解とケア。環境の中の子供という視点を持つ。学校や家族、地域という環境の中で。子供本人の問題だけではなく。原因探しや悪者探しをしない。多角的に捉える。必要な関わりを検討を。悪循環が。予防的介入や早めの介入を。問題の先延ばしで深刻にならないように。発達促進的な関わり。子どもの有能感を育てる。周囲の大人の期待に応えようと頑張りすぎて疲弊することが。周囲を伺ったり過剰適応の状態に。充分頑張っているのに自己肯定感が低いなど。思春期以降の様々な問題にも。周囲の大人が変化やサインに気づき関わっていく。主体性を重視しながらん自然な成長を待つことも大事。急かさないことが。子ども自身の内的動機づけに。コンピテンスを育む。
発達障害の子供への関わり。絵本を。「ありがとうポルカ-先生」。小学生の女の子は発達障害が。読むことがSmoothに出来ない。入学して文章が読めないことに。みんなと違う?自信を無くす。引っ越しをする。たどたどしい読み方をからかわれたり虐められたり。学校が大嫌いになりズル休みを。5年生になりポルカ-先生が。絵を褒めてくれる。苦手な読み書きへのchallengeを。読めるようになり自信を。絵本を書く人になった。ポリシャの苦悩と周囲の支援の大切さが。実は作者自身。人生が変わる。障害の有無に関わらず自尊感情を引き出すことが大事。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)