F-nameのブログ

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懐疑主義。

私はカール・セーガン氏の「悪霊にさいなまれる世界」という上下巻のハヤカワ文庫を読んだことがある。

 

 上巻では、科学的懐疑主義という考え方が説明されている。懐疑主義と言えば何でもかんでも疑うのを連想させ、それは間違ってはいない。しかしここでいう科学的懐疑主義は、疑似科学について考える際に用いられるツール。火星人などの疑似科学がアメリカでは盛んだが、それにつき根拠があるかを考えていくというスタイルになっている。自然科学の考えの道筋として、これほど適切な書籍はなかなか無いと私は考えている。オススメ。

legacyを無視する輩。

今日は10月10日。私はどちらかと言うと古い人間(まあ半世紀になるから)なので、つい「体育の日」を想起してしまう。今は別の日になり(たまたま10月10日になることはあるだろうけど)、名称も変わった。しかし把握はしていない。単に(世間一般に)休みだな、と思うだけ。そもそも「体育の日」が祝日になったのは、1964年に東京オリンピックが開幕した日であるから。統計で晴れる可能性が高かった(しかし科学的根拠はない)日を設定して、本番でも見事に晴天。

スポーツ関係者その他の方々は、来年こそ東京オリンピックパラリンピックをと考えているだろう。しかし64年のオリンピックパラリンピックはれっきとしたレガシーlegacyとなっているから招致もできた。そういうlegacyを無視して良いのだろうか。寡聞にして祝日を10月10日に戻すべきだという主張を私は聞いていない。

NPO(非営利組織とは)(NPOマネジメント第1回)

NPO団体などの現在の状況を把握するためにも歴史の知識は欠かせないかも。

 

河合明宣。NPO法。市民が行う自由な社会貢献活動。ボランティア活動を市民が行う。NPO法とボランティアの関係。ボランティアの内容。自発性。自らの意志。貢献性。無償性。ボランティア。個人に着目。NPOは組織を。福祉行政から。60年代には少数ながらボランティアが。70年代に一般化。民生委員の慈善活動が中心。縦型の奉仕活動や慈善活動。ボランティアは使われなかった。民生委員制度と社会福祉協議会。生活保護。自主性、奉仕性、地域性。社会福祉活動。社会福祉協議会。社会福祉法。社協の枠組。福祉思想がボランティアに。ボランティア活動。地域におけるボランティア。民生委員は48年に。児童委員も兼任。旧生活保護法。50年に再整備。福祉事務所の設置。全て民生委員が補助機関として。地域の中から委嘱。名誉職として。民生委員制度を中心として。49年にGHQが政府や地方公共団体から完全分離した団体を。社会福祉協議会の設置。55年。社会福祉法。社協の枠組。複数の加盟団体の協議会。受け皿として機能。様々な事業の中でボランティアの育成を。群馬県。74年に機関紙が創刊。国民の連帯意識の高揚。風土づくり。生徒のボランティア活動の普及と啓発活動。指導者の育成。育成環境の整備。県ボランティアセンター。行政の枠組を通した活動でボランティアは身近に。「NPOが社会を変える」。恩恵的福祉の傾向が強かった。自主的行動の機能が弱い。自治体は従来ボランティアの育成を社協に委託。NPOにも門戸が。NPOと社協の競争環境。NPOは福祉分野が半数。団体が相互に競い合いサービスの質を高める環境に。「福祉NPOの社会学」。社会的課題に対し連関を迫られる。NPOが力を発揮。福祉は必要性が見えやすい。福祉NPOの可視性。80年代後半に増加した市民補助型の。法人化。行政との連携。01年の調査。介護NPOに転換。大半はボランティア活動から。介護サービスの提供。サービス提供以外の役割も。権利擁護的役割を担う必要性を。恩恵的福祉から変化。
NGO登場。60年代にはNGOが先に。ベ平連。小田実。1人の人間を出発点とする。市民運動を身近に。60年代は市民運動を胚胎。高度経済成長時代。工業地帯や大規模な道路などの建築。自然環境の破壊。国外では東南アジアを中心に企業の進出や活動。日本の多くの地域で生活環境汚染を。公害病。70年代前半にかけて公害反対闘争。水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく。それ以外にも裁判闘争などが。四大公害訴訟。公害反対運動は行政の施策と企業の活動を培養。80年代になるとネットワーク化を模索。環境NPOに。80年代から急増。自然を守る運動の担い手。里山機能の低下。宅地やゴルフ場や投棄場に。00年代には残された自然に触れてリフレッシュするNPOが。60年代になり日本企業は東南アジアで企業活動を。個人旅行者の外貨持ち出し制限の撤廃。安保闘争に続く公害訴訟運動に接した若い世代の関心。海外渡航の経験を重ねる。農業や農村支援に係る活動が。バングラデシュ。71年の独立の混乱期。農業支援を。日本キリスト教協議会がボランティアを募る。後のアジア学院。復興農業奉仕団。72年9月に農村開発支援を。東南アジア諸国から指導者を招く。70年代以降海外で活動するNGOが。環境問題に目を向けて環境保護運動が。消費者運動や生協運動。80年代は多くのNGOが。92年に地球サミット。ウルグアイ・ラウンド。NGOは重要な影響力を。海外での活動を長期に継続するためにも国内の支援体制が。交流や連携づくり。ボランティアの持つ自由な活動。団塊の世代はこうした動きで育った。非政府組織。営利を目的としない。公益活動を継続する民間団体。国際的活動に着目したらNGO。NPO法が成立して整備が。法人化してNPOに。NPOは98年の立法で突然生まれたのではない。任意団体の活動を媒介として。
何故いまNPOなのか。利益を目的としないで住みやすくしたい。地域住民による社会組織。古くからある。町内会など。インフォーマルではあるが行政と連携する団体も。有志型NPO。性格が異なる。メンバーの意志で自由に設定して時に国境も超える。地域自治組織の場合は地域の課題に限定。特定のテーマに特化。この指とまれ方式。地域の課題から離れることも。地域の課題一般。居住地外のことは扱わない。構成員は有志が参加。参加は自由。全住民参加が建前。一定の範囲内に居住。身の回りにおいて社会貢献を目的とする。相互関係の変化。生活も変化。needsも多様に。従来の枠組では対応できない。変化に対応した新たな機能を。地域型の団体に加えて有志型のNPOを。地方自治体は民間ではない。民間で非営利。4つのグループに。98年に施行されたNPO法により法人格を。新しい機能を担うが法人格を持たない。任意団体。合わせて狭義のNPOと呼ぶ。公益財団、宗教法人、市立学校法人などを含めるのが広義のNPO。農協や労働組合など。従来の組織。様々なサービスと受け手。非営利組織全体には非営利団体以外にも。非営利組織の法人形態。公益型、協同組合など。地縁団体。農協や生協、社会的企業。営利法人は株式会社など。阪神淡路大震災を契機にNPO法制定などが。定款を作成し設立登記を。形式的書類審査で、認証主義。11年に改定NPO法。自治体とNPO法人が共同しやすく。税制の優遇策。01年に認定NPO法人制度が。一定の値以上などで。客観的基準。社団法人や財団法人の。02年に公益法人制度の抜本的改革について。06年に一般社団法人一般財団法人について。現行の公益法人は新制度に。旧公益法人は5年間の内に移行。公益性と非営利性を同時に備えている場合に認可を。許認可制度。新制度は非営利であれば一般法人の条件を満たせば良い。一般社団法人。公証人による認証を受ければ良い。一般財団法人は定款と拠出の。一般社団法人や一般財団法人が要件を満たせば公益性を。税制上の優遇措置が。活動分野によってはNPOより選択されることも。

 

NPOマネジメント (放送大学教材)

NPOマネジメント (放送大学教材)

 

 

多血質(の人)。

ヒポクラテスなどは身体の体液の割合で人間の気質が決められると考えた。体液病理学という考え方がベースになっている。血液が優勢になっている理由での気質を多血質と呼んだ。活動的だが感情の変化が激しい人間のことが多血質の人とされた。ルネサンスRenaissanceまではこの考え方が踏襲されていた模様。細胞が「発見」されて細胞病理学と呼ばれる現在の病理学に移行してからは、多血質という単語は廃れてきている。私もこれまで知らなかった。しかし人間の性格を把握するのは人間生活に大切なことなので、改めて見直す意義はもしかしたらあるのかもしれない。

何処でも必須の火災予防。

弊店が入居している百貨店では、今日の開店前に防災訓練が行われた。私は参加出来なかったけれど。一定の規模の商業施設では、毎年の防災訓練が義務づけられている。以前に私は地下街で施設警備の仕事をしていたが、何回か防災訓練の手伝いをしたことがある。消火器の使用の模擬演技をしたこともある。まあ消火器と言っても、訓練用に消火用剤では無く水が出てくる代物であったけれど。商業施設には限られていないが、火を使用している以上、火災事故の可能性はある。そして事故以上に頻繁しているとされるのが放火である。当然だが施設警備をしている人間は誰しも放火を警戒している筈である。

ただ明日には別の災害が出てくる可能性がある。台風は直撃しないかもしれないが、雨量が問題。

睡眠の構造(睡眠と健康第4回)

一口に睡眠の状態といっても複雑なのだなあと感じる。

 

84年に睡眠脳波を測定する実習を受けた。徹夜して。観察すると眠れないとか、その瞬間ごとに手に取るように分かる。そのまま睡眠の研究に。睡眠の一晩の経過。
睡眠の深さはどのように測る?音を鳴らして起きるかどうか確認する。音の大きさを測る。ただこの方法だと一々起こさなければならない。自然な睡眠を調べることが出来なくなる。方法の一つが脳波。電気活動。どのように変化するかを記録する。心の状態により特徴的な波形。脳には非常に沢山の神経細胞が。情報を伝達。化学物質を放出したり吸収したりすると電気変化が。頭の皮膚の上に電極を。脳波計に繋げる。様々な形の波が。α波。目を閉じて安静にしていると現れる。目を開けると消える。非常に緊張したり興奮したりしていると目を閉じていても出ない。細かな波。β波。目を閉じてウトウトし始める。α波は消える。θ波。α波よりもゆっくり。まどろみの状態。軽い睡眠に。糸紡ぎの形のような。紡錘波。睡眠が一番深い。とても大きな波。δ波。覚醒レベルが上がるほど脳波は細かくなる。脳波は覚醒レベルに対応。脳波を測定すれば睡眠の深さを調べることが出来る。レム睡眠。最中には夢を見ていることが多い。夢見睡眠。夢を見ている最中は目がキョロキョロよく動く。ラピッドアイムーブメント。急速眼球運動。REM。レムがないのがノンレム睡眠。まどろんでいるときと区別がつかない。目の動きを記録しないと脳波だけでは区別がつかない。両方共浅い睡眠?レム睡眠中は、実際には浅い睡眠とは言えない。逆説睡眠と呼ぶことも。フクロウではレム睡眠は起こらないので。微睡んでいるときと区別するには脳波以外を。眼球運動の測定。レム睡眠の最中でも目の動きは違う。もう一つ筋肉活動を。弛緩しているのでは?骨格筋や内臓を。抗重力筋。寝ている時も緊張している。筋疲労を知らない。休まずに支え続ける。一時的に筋緊張が解けるときが。レム睡眠のとき。全身の筋肉が弛緩。金縛りの状態。毎晩1時間から2時間程度。たまにしか気が付かないが。レム睡眠中は筋弛緩するが、猫の寝姿を観察。全身が抜けきっているとレム睡眠。目がキョロキョロ動く。寝始めてから20分くらいでレム睡眠が。測定しやすい顎にある頤筋を測定。顎の真ん中にある。丸い筋肉が。左右両端に電極を貼り付けて測定。脳波眼球運動抗重力筋の測定。複数のdataを。睡眠ポリグラム。緊張した時に手のひらに汗を。汗腺の活動。電気変化を調べる。被疑者がどれほど緊張しているか。汗腺活動の高まりを。しかし汗腺活動だけではそれ以外の要因と区別できない。呼吸や脈拍を同時に測定して区別。複数を同時に測定するのをポリグラムと呼ぶ。汗腺だけではモノグラム。睡眠ポリグラム記録。電極を貼り付ける場所。分類された睡眠段階。被疑者の同意が必要。
それぞれの睡眠段階について。目が覚めているとき。α波とβ波が。α波が消えると睡眠段階1。小さな波形ばかりだが、徐々にθ波が現れる。目に特徴的な動きが。遅い眼球運動。スローアイムーブメント。眠くなりウトウトと。とても眠いときに読書を。目の焦点が合わない。眠りかかって身体が思うように動かない。目が左右にゆっくり動く。自覚症状は全く無いが。眠い時に車の運転は危険。目が勝手に動いていると気が付かない。ハンドルを握ったままの状態になりある程度は反応も出来る。自分の状態の悪さに気が付かず、ただ眠いだけ。運転もできて危険を認識せず。危険を回避する行動は取らないので被害が大きい。唯一の自覚症状は眠気だけ。眠い間は車を運転しないことを。ハンドルを握ったままで簡単な応答は出来る。数分続くと紡錘波が。睡眠段階2。状態を保てない。頭がもたれかかる。簡単な応答も出来ない。反応率が下がる。簡単な音弁別も出来ない。自覚症状でも眠っていると。自分が今眠っているという感覚はない。意識は無くなることから判断される。確実に眠っている。しかし浅い状態。音を鳴らすと軽複合波が。脳の反応。10数分続くとδ波が。大きくてゆっくり。徐波。徐波睡眠。音を鳴らしても応答できない、呼びかけても目を覚まさない。睡眠慣性。覚醒に変わったにも関わらず続いている。深い睡眠。睡眠段階3と4。違いはδ波が多いか少ないか。20%以上が3、50%が4。出現量で。跡切れ跡切れなら3。連続していると4。睡眠が一番深い。徐波睡眠が40分続くとポリグラムが違ってくる。レム睡眠の始まり。急速眼球運動。抗重力筋の筋緊張が著しく低下。筋電図。頤筋の筋肉活動。激しい変動。黒っぽい。筋緊張を。レム睡眠中は著しく低下。小刻みな変動が全く無い。全体的に記録が白っぽく。強化自体。音が鳴ってから4秒以内に反応できるか?レム睡眠中でも注意を向ければ応答できるように。ノンレム睡眠には見られない。
5つの睡眠段階。どのように睡眠中は変化を?レム睡眠中の脳波と睡眠段階1の脳波は殆ど変わらない。深さは異なる。寝入ってから急激に睡眠が深くなり睡眠段階4に。30分続いてレム睡眠に。すぐに2,3,4に。レム睡眠は最初より長く続く。レム睡眠と睡眠段階2が交互に。間隔は80分から100分。睡眠周期。平均するとおよそ90分。1.5時間の倍数が理想的であるという証拠はない。短いだけ眠気は強くなる。覚醒レベル。長い場合も短い場合も。同じ睡眠でも変化。起床する時刻が近づくにつれ睡眠段階2が続く。すぐに目が覚める。徐波睡眠は睡眠の前半に集中。最初の3時間で90%現れる。5時間でほぼ100%に。しかし殆どの人は短い。健康を害することは多くの研究で証明されている。覚醒時間が長ければ徐波睡眠が長い。起きている時間が長いと徐波睡眠が長い。昼寝を取ると最中には徐波睡眠が。夜間に取るべきだが、間隔が短いので徐波睡眠が出ない。夕方だと更に悪影響が。
レム睡眠の特徴。体温は夕方に高く早朝に低い。差は0.5度から1度くらい。体温が低いとレム睡眠の出現率が高い。睡眠の後半では体温が下がっているのでレム睡眠が長い。

 

睡眠と健康 (放送大学教材)

睡眠と健康 (放送大学教材)

 

 

嗚咽。

今年の7月に肉親を亡くしたことについて、読者は何度もお読みになられたと思う。肉神を亡くしたと言っても、急逝という訳ではなく、入院して何度か転院をした上での話であり、私含め遺族の側もある程度は覚悟が出来ていた。COVID-19が蔓延していたので、何度も見舞いに行けなかったのには閉口したけど。亡くなった時には姉や甥が見届けていた。私は1時間後に遺体の元に駆けつけたのだけど、欠伸をしたような感じで逝去したとのことであった。姉や甥はともかく、私は嗚咽まではしなかった。その後は家族葬やら何やらであまり落ち着いても居られず。まあ80歳まで長生きしたのだから良かったとは言えるだろう。比較して志村けん氏が早逝されたのには驚いたけど。