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合意を形成する(市民自治の知識と実践第7回)

ハーバード流交渉術は生活で活かすことが出来そう。

 

社会の問題を解決する時の対立。どう無くしていくか。環境問題の市民団体。原発問題。対立に直面した場合は?合意を形成するテクニック。ロビイング。行きやすい議員のところへ行って他の議員に説得してもらう?敵の議員や無関心の議員にいって、賛成する議員を楽に。巧みな合意形成を。多くの市民団体は長けているとは言えない。深い理由を。政府与党。法案や予算案を巡って野党と対立。対立と、対立を解消して合意を、日常的なこと。合意形成の技術が自然と身につく。市民団体の場合、対立する人々と統一的に意思決定する必要はない。同じ考えを持つ人が集まる。社会の中には違う考えの人が。社会活動家の湯浅誠氏。市民活動は日本的にはこの指とまれ方式。声をかけて賛同した人が企画を立てて実行を。賛同者だけで運営を。没交渉的。対立する人たちとは統一的に意思決定する必要はない。合意形成の技術に乏しい。実際には社会問題を解決するために、政府や企業と対立することも。原発の再稼働。アクターと交渉。多くの市民団体は合意形成に慣れていない。絶対に反対する、という思考に陥りやすい。対立する相手方も正当な主張をしているのを認めて、何とか合意形成を図っていく。いつまでも留まっていて良い?合意形成の技術を。
合意形成の技術。具体的には?討議と交渉。討議の技術。ミニパブリックス型の。無作為抽出を利用して市民を縮図化する。その縮小された市民の集団。特定の問題を巡って討議をし合意形成を図る。日本でも市民討議会が注目を浴びている。東京都千代田区や三鷹市。代議制民主主義には根本的な欠陥が。選挙を通じて代表者を決める。市民の理念や制作と代表者の間にズレや対立が生ずる。比例代表制を使えば小さくなる?市民と政府のズレを完全に解消することが出来ない。主要なテーマだけでも理念政策が一致することは珍しい。不可避にズレが生じざるをえない、代議制民主主義の問題。60年代以降、市民参加が広がる。パブリックコメント。政策案をHPで公開し、広く市民の声を聞いて政策に活用する。限界を補うことは出来るが、参加バイアスの問題が付き纏う。参加するためには貴重な時間を割く。参加者は強い利害関心を抱く、または動員力ある団体に。その結果、一部の人の声が反映される反面、サイレントマジョリティーの声は反映されなくなってしまう。レファレンダム、住民投票は?参加バイアスを回避している。賛成反対の意思決定。通常の選挙は候補者を選択。政策に反対か賛成か。全ての有権者に一票が。参加コストも高くない。比較的平等に反映されやすい。レファレンダムも完全という訳ではなく、民意が熟慮されているとは限らない。様々な学習会が開かれる効果はあるが。学習会などに参加することが投票の要件とはされていない。熟議が不足。問題回避の為に。ミニパブリックス型の討議民主主義。討議型。コンセンサス会議。市民討議会、など。若干の相違がある。基本的な考え方は同じ。無作為抽出された市民が討論する。結果を共有して政策に反映させる。選挙でなく抽選、民主主義的。無作為抽出によって参加バイアスを回避する。市民を正確に縮図化縮小化する。基本的には社会を正確に縮小化。理性的な討議によって不当な主張を除外する。討議がなければ様々な権力関係が入り込む。理性的な討議をすることで不合理な主張を排除する。ハーバーマス。教師が学生に水を持ってきてとお願いする場合、3つの妥当要求で拒否出来る。事実を根拠に。例えば近くに水道がない。正当性。正当かどうか。学生を使用人のように扱うことは出来ない筈。批判を根拠に。教師の主観的な誠実性を理由に。恥をかかせようとしているのでは?内面的な動機に疑問を。市民が選出され理性的に討論を。妥当要求という根拠をあげて討議をする。合意形成に有効。市民討議会。非常に有望。
既に対立の構図が成立している場合は?ミニパブリックス型でも賛成派と反対派に分けられ結論は出ない。感情的になることも。交渉という技術。ハーバード流交渉術。通常次のような交渉を。立場をとって弁護する。妥協に至るための。強硬姿勢をするか柔軟な姿勢をするか?強硬姿勢をとれば、相手も強硬姿勢を崩さない場合は?時間稼ぎになり合意には達しづらい。足して2で割ったものになる。人間関係の破壊に。柔軟な姿勢は?相手につけこまれる。相手が柔軟姿勢になれば、速やかに合意に達することが出来るが、賢明な合意かは分からない。ハードかソフトか、二者択一を捨てる。駆け引き型という点では同じ。交渉のやり方を変える。現状立脚型に。人と問題を切り離す。問題と格闘している場合、交渉相手と格闘しているように思えてしまう。両者を切り離す。格闘しているのは相手ではなく問題。脱原発。賛成派への批判を封印する。一緒に解決していくというアプローチ。原則立脚型交渉。利害に焦点を合わせる。表面にある立場に目を通しやすいが、利害へと目を移せば解決するかも。原発を再稼働、電力会社の背後にある利害を。経営陣は単に経営破綻を懸念しているのが。利害群。相手に内在的な。利害を把握できれば別の選択肢が浮上することも。広瀬隆。12年夏。同じテーブルについて取引を。原発を止めること。他方は経営破綻を防ぐ。お金のことだから合意出来る筈。利用費の値上げを認めて条件闘争を。電力会社の利害に注目。利害を捉える。合意に達することが可能になるかも。立場ではなく利害に。複数の選択肢を用意する。プロセスではある政策を示し市民が反対する。何も二者択一に拘らずに、第三、第四の選択肢があるかもしれない。古い原発を再稼働せずに新しい原発だけ再稼働する。再稼働は認めないが電力料金の値上げを認める。客観的基準、客観的手続に訴えること。合意に至るとは限らない。再稼働で対立。供給量と需要量に立脚。値上げが必要か?他の電力会社と比較。第三者に一任する。
問題解決。対立が。合意を形成する技術。ミニパブリックス型の討議民主主義。ハーバード流交渉術。非常に高い評価を得ている。様々な面に応用することができる。

 

市民自治の知識と実践 (放送大学教材)

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