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精神障害に関する法と倫理(心理臨床における法と倫理第11回)

精神障害者の人権問題の「解決」については道半ばの感がある。

 

精神障害者の心理支援。歴史。特に法律。人権侵害の歴史。パターナリズム。父権主義。自己決定権。障害者人権条約。精神保健福祉法。医療保護入院。心神喪失者等医療観察法。
精神障害者の人権侵害の歴史。人間としての権利。自然権、憲法が保障する権利。自己決定権などを含む。理念通りの実現は容易くない。如何なるものが人権を意味する?生命、財産、名誉など。プライバシー権、自己決定権などを含むものも。ギリシア以前、あらゆる病気は悪霊が人間に憑く。隔離をして呪術を。神秘的な力。シャーマン。ヒポクラテス。一部は自然現象とみなす。抑うつ。メランコリー。ローマ時代、キリスト教以来、再び悪魔憑きに。中世ルネサンスまで。魔女狩り。14世紀頃からルネサンス。神中心から人間中心へ。解剖など科学性の回復。精神障害者を病院などに隔離収容。治療法は無く自由を束縛される。岩倉村のような集落。奇跡的な言い伝えから。精神障害者は人間らしい扱いをされていなかった。ウィーンの狂人塔。瀉血。冠水療法、回転療法。産業革命、フランス革命などのヒューマニズムの台頭。1793年、鎖からの解放。近代精神医学が。神秘的な問題ではなく個人としての病気として治療の対象に。人権を回復。群れにはみ出す人を群れのせいではなく個人の病のせいにする。フーコー。病の原因を脳に求める。脳に異変がなくても精神病にはかかるとフロイトが。抗精神薬。反精神医学運動。妥当性を高めた操作的診断を。計量精神医学。DSM。同じ診断が出来るように。実体があるかは分かっていない。生物学的問題かどうか、根拠があるとは言えない。セロトニンやドーパミン。原因なのか結果なのか分かっていない。心理的アプローチや社会的アプローチ。様々な側面。
障害の捉え方と対応。パターナリズムと自己決定権。一人の人間。他者。難しい問題を孕む。1人の人間、私、錯覚かもしれない。私と他者との境界は曖昧かつ恣意的?内的な不安を。外からの声。自己と他者の境界は?自傷他害行為は自己決定と言える?自殺の決断は自己決定?自己決定権は当然?問題が内包されている。自己決定権を明示した判例は無い。インフォームドコンセントは自己決定権を前提としているが、自己満足に終わっていないかどうか検証が必要。かといって自己決定する力が無いとして代わりに援助者が意思決定するのも問題。パターナリズム。行動に介入干渉。家父長主義。弱い立場にあるものが強いものに依存する。実際はできるだけ自己決定権を尊重しながらケースバイケースで。障害者権利条約。あらゆる障害者の尊厳と権利を保障。06年12月13日に採択。07年に署名。14年に批准。障害者を支援。国際人権法に基づく。ウイーン宣言。差別や貧困などにさらされやすい。国際人権法。障害は個人ではなく社会にある。障害者の自己決定権。パターナリズムを必要最小限。
精神保健福祉法。医療保護。社会的復帰の促進。精神保健の向上。明治以前は加持祈祷。1875年に精神病院が設置。医学校。00年、精神病者監護法。監視と保護。自宅監置。座敷牢が認められる。隔離するかどうかの判断も。19年、精神病院法。公的精神病院の建設は進まず。50年、精神衛生法。64年にライシャワー事件。適切に隔離する社会防衛的観点。収容所としての民間の精神科病院。病床の5分の1。精神病院特例。65年、入院公費負担制度。充分な収入が得られない、病識に乏しい。病の予防で社会防衛を。84年、宇都宮病院事件。精神障害者の人権擁護。87年、強制入院から任意入院制度。精神医療審査会。精神保健法に。93年、障害者基本法。95年に精神保健福祉法に。自立と社会参加。社会復帰の施策。99年の改正。地域生活支援センター。05年、障害者自立支援法。障害者総合支援法に。共通の福祉支援サービス。地域医療の確保。14年の改正、地域生活を支える為の。指針の策定。保護者についての規定を削除。精神保健福祉法。目的。医療と保護。国民全体が対象。全ての病が。精神保健福祉センター。保健所の総元締めを各都道府県が作る。人権の制限が出来る資格を。入院形態。医療保護入院、措置入院など。14年の改正。地域援助指導者。退院促進の為の体制制度。処遇。パターナリズムが優先される場合も。手帳。居住地の知事に。
心神喪失者等医療観察法。心神喪失心神耗弱の者。検察官からの申立。審判で。医療観察法の入院。退院後の生活。処遇実施計画。保護観察所。社会復帰調整官。心理臨床家が定められた法律を知ること。
障害者総合支援法。目的。趣旨。共生。日常生活社会生活を総合的に支援。福祉サービスの体系。福祉支援給付。自立支援給付。社会復帰施設。生活訓練施設。グループホーム。ケアホーム。小規模の作業所。整備されつつある。

 

心理臨床における法と倫理 (放送大学大学院教材)

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