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環境問題のとらえ方と解決方法のフレームワーク(環境問題のとらえ方と解決方法第1回)

環境問題の把握は極めてややこしいと感じる。現在ではなかなか表面化して出てこないし、問題は複雑になっているから。

 

どのような視点で。その解決方法の全体の枠組。確実な方法が見つからない場合どうするか。順応的管理の方法。地域の環境問題から、国境を超える汚染問題。地球規模の環境問題も。有害化学物質。汚濁。大量の廃棄物の発生と資源の枯渇。原因は人間活動。昔もあった。多くの場合は小さな規模。産業革命以上の人口の拡大。地球全体の環境にまで影響を及ぼす。人間活動の影響を小さく。排水や排ガスを浄化。開発事業の影響が小さくなるように。実行は簡単ではない。排水処理装置で水をキレイにすることは出来るが、別の環境問題に繋がることも。大量生産大量消費の生活を続ける限り、極めて困難。社会生活の在り方を変える。持続可能な社会の構築を。人々の考え方は様々。皆の考えも同じではない。ステークホルダーにより捉え方も解決方法も異なる。合意形成が不可欠。フレームワーク。
身近な問題。河川水質汚濁と魚の死。養分酸素濃度。有害物質。濃度変化。沈殿したり光の影響。流入地点で魚が死亡する確率は高い。濃度が充分低いと魚は死なない。有機物を多く含む排水も。有機物濃度。多くは毒性を持たない。吸着や沈殿、微生物分解により濃度は下がる。養分酸素が微生物で消化。大気から水中に酸素が供給される。養分酸素濃度が低く。酸素供給速度。溶存酸素濃度。排水の流入。どんな魚が死ぬかで環境問題の大きさは違ってくる。どのくらいの量の魚が死ぬかでも。眼の前の魚が死なないからといっても問題がない訳ではない。小魚に影響を。低濃度の化学物質でも他の川に逃げていく可能性がある。魚が居なくなる。魚が絶滅して初めて認識されることも。
河川の水質汚濁問題。問題解決型フレームワークを。問題認識から始める問題解決のフレームワーク。環境問題を見つける。正確に把握し合意する。どの場所でどのような魚がどれぐらい死んでいるか。希少資源の問題。河川に関心を持たない人もいる。環境問題として認識しない。毒性物質が問題の場合、排水が原因だと理解される。問題の発生場所が異なる場合も。産卵などの長期的な変化の問題の認識は困難。正確に把握し合意するのが重要。原因の把握。必ずしも一つではない。現実的には主な原因を見つけることが重要。毒性物質か有機汚濁か。処理方法も異なる。排出源も幾つかある。責任も同じではない。工場排水に由来するか生活排水か。主要な排出源を。解決策の提案。工場排水中の原因物質を取り除く。毒性物質か有機物かで処理方法は異なる。廃水処理だけが解決策ではない。生産の方法を変えることも。初めから有害物質を使わないようにするなど。主な排水源の対策を先行すること。問題ない、魚が居なくてもいい、という判断も有り得る。何ら対策を行わないことも。目標の設定。解決策の実行。有機汚濁物質の除去。有機汚濁濃度が減る。何処まで濃度を下げていけば良いか。ゼロにすることが望ましいが、汚濁物質濃度をゼロにするのは困難。完全に除去しようとすると多くのエネルギーや資源が必要になる。別の環境問題に。排水中の汚濁物質濃度をゼロにしなければならない、というものでもない。希釈などによって減少する。問題がないと判断することも。どのような環境状態が容認されるかを考える必要がある。環境の状態の目標。出来る限り具体的に、定量的に。定性的な目標もあるが、充分ではない。何%が死なないのか?などが問題に。鮎の稚魚を守るなど。水質環境基準。環境問題とは何か、その定義。問題とは何か。現状と目標のギャップ。現在の環境の状態。望ましい容認できる環境の状態。異なる場合に環境問題として明確に認識される。問題であるか否かの判断基準。曖昧なままだったけれど。望ましい状態については議論しなかったけれど、現状では困難。具体的な定量的な目標を決めることは極めて重要。かつての公害と言われた時代には、誰が見ても深刻な環境問題として認識できた。目前の問題を解決するのが緊急の要請だった。現在の日本のように、今後何処までキレイにするか、具体的な目標を検討することが重要。問題解決型フレームワークでは。
DPSIRフレームワーク。何故起きるのか、人間活動の結果。社会経済技術などの側面と環境問題を切り離して考えることは出来ない。原因となる人間活動と連関させて。広く使われている。Dドライバー、要因。ライフスタイルや消費のパターンや変化。人口増加や社会経済的発達。水を大量に使い、排出を。Pプレッシャー、負荷。環境への。取水量の増加。河川水量の減少に。排水量の増加にも繋がる。負荷の増大。Sステイト。水質の変化。環境の状態の変化。人間生活や生態系は様々な影響。I、インパクト。魚が死んだりする。漁獲の減少。レクレーションに。何らかの対策。R、レスポンス。どれが最も適切かを検討する。一般的には負荷の削減。排水の負荷を。緩和策。Dの増加。人口減少は現実的ではないが、生活の方法を変えることも。下水道を作るのは負荷削減になるが長期間かかる。川に空気を送り魚の死亡を防ぐ。Sの改変。Sを受け入れてIを少なくする。補償する。水産業自身の縮小を。水道水源の利用に問題が生じる場合、他の河川に求めることも。水源がない場合は高度な処理施設を。ある時点の。時間経過により変化することも。相互関係も一定ではない。DとPの関係。PとSの関係。要因間の関係を考えなければならない。要因Dから考える。本質を考えるのに極めて重要。問題解決型フレームワーク。問題とは何かを、から。Iから。直感的。ある意味で順番は異なる。
順応的管理。実際の環境問題は広い対象の為、極めて複雑。相互関係が全て明確な訳ではない。簡単に判断できない場合。重要な因子を見落とす。科学的知見が不充分な場合も。しかし予測出来ないからといって対策の後回しは出来ない。管理施策。変更できるようなより柔軟な。順応的管理の手順。問題の同定。モニタリング。結果の評価。計画の改善。結果を丁寧にモニタリング。対象システムへの科学的理解を深めるだけでなく、繰り返しの学習する。成果に基づき施策を改善する。失敗の言い訳に使われる可能性があるけれど。

 

環境問題のとらえ方と解決方法 (放送大学教材)

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