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環境問題の歴史 -公害問題、地域環境問題(環境と社会第2回)

他の国々にも言えることかもしれないが、中華人民共和国の公害問題は取り組むべき課題と言えるかもしれない。どこまで政府が認識しているかが問題だけど。

 

植田和弘。環境問題の歴史。地域環境問題。歴史的な。工業化の過程で公害。鉱山と都市から。顕著なもの。鉱毒事件や重化学工業の発展時期の四大公害問題。被害者や加害者が明確に。70年代にはハッキリしないものに。直接の影響の公害が広域化。大気環境の劣化など。地域環境問題に。90年代以降は地球環境問題に。影響が地球規模に。影響の受け方は地域により異なる。感受性などで影響が異なり協力は難しく。質的に違う問題を考える必要がある。今回は局所的地域的な例。
公害とは?定義は簡単ではない。典型7公害。苦情が申し立てられる。総務省で公害苦情。7公害以外にも多様なものが。原因者が比較的はっきりしている。発生原因別に。焼却施設が3分の1。明治時代の足尾鉱山鉱毒事件。渡良瀬川流域に大きな被害を。公害問題の出発点。銅鉱石の産出、77年に民間に。大鉱脈が発見、東アジアの最大の銅鉱山に。精錬プロセスでの問題。銅鉱石はCuS。切り離されたS。CuSからSを切り離すCuの生産。SO2などで大気に。Sを廃物に。廃物を捨てることで初めて産出が可能。捨てることが出来なければ非常に難しくなる筈。しかし当時は廃物の制約を考えることはなかった。水に溶けて金属イオンが川に鉱毒として流れる。山林は禿山になり、渡良瀬川に流入し洪水を多発。農耕地で稲の立ち枯れを。飲料水の汚染も。人体に影響。廃村に追い込まれる。田中正造が告発。明治天皇に直訴。足尾銅山は73年に閉山したが、未だに環境修復事業が。第二次大戦後に高度成長で工業の発展。60年代に深刻な環境問題を。四大公害問題。イタイイタイ病。大正時代から。岐阜県の神岡鉱山。亜鉛、閃亜鉛鉱。農業用水中のイオンが米に濃縮される。原因の問題。55年に。骨が折れてしまい痛い痛いと。四日市。50年代末に昭和四日市石油が。石油コンビナート。多数の企業がパイプで結ばれる。プラスティックなどが。石油中心へと。肺炎。輸入原油に含まれる亜硫酸ガスが高濃度に。地域住民に喘息の多発。死者まで出る。四日市ぜんそく。工業排水による漁業の被害も。対策について68年や70年代に法律が制定。熊本県水俣地域。特異な神経症状。原因不明の患者が多発。水俣病の公式確認。新日本窒素肥料。アセトアルデヒドの生産。有機水銀、メチル水銀が魚に濃縮。56年に医師は届けをしていたが、政府の認定は68年に。風評被害や差別も。新潟県の阿賀野。第二水俣病。プロセスの中でも様々な経験や反面教師が。水銀により生じた水俣病は1つのモデルに。13年には水俣条約。実際に被害が生じてからでは元に戻すのは非常に難しい。予防原則。出来るだけ予防的に取り組むことが決定的に重要。世界的には中国吉林省の石油コンビナートで05年に爆発事故が。大量のベンゼン加工物が流れる。長年に渡り水銀を含む排水が。下流地域で水俣病患者が。水銀は触媒として用いられるが、産業においては金の製造で。苛性ソーダの生産にも。水銀を電極として、水銀法。現在は隔膜法で。世界ではまだ水銀法が使われているところも。中国吉林省の爆発事故ではニトロベンゼンが流出。化学工場の事故は一般住民が影響を認識できない。インドの事故。40トンの猛毒ガスが放出する。最終的には1万5千人以上の死者が。医師には性質も知らされていなかった。事故を起こさないのが第一。使用している物質類を共有化。従業員や関係者が。タンクに水が入り結果的に暴走反応を。安全弁からガスが拡散。重いために地上を這って広がる。人の問題が決定的。教育研修と訓練を。予想外の事故が発生するのは有り得る。11年の福一、86年のチェルノブイリ。発生の防止抑制が重要。厳格な責任を事業者が。しかし全てのリスクを0にするのは不可能。リスクを評価して如何に小さくするかに努力を。起こった場合の影響を小さくするのも大事。リスクが現実になったときに如何に最小限に食い止めるのか。被害者が生じた場合には迅速かつ充分な救済を。社会的なシステムとして事業者だけでなく国住民も。身近な四大公害問題などを日本人は経験。他の国々にも伝える役目が。
地域環境問題。高度経済成長時代に公害問題が。水質汚濁防止法などが。67年には公害対策基本法。70年に公害国会。71年に環境庁が。産業からの排水からの有害物。有機物を除くための設備を。公害対策への投資は巨大なものとなる。環境基準を満たすように。行政目標が環境基準。70年代に著しい改善が。二度に渡るオイルショック、省エネルギー。大量消費生活が。新しい問題。水道水質の問題。海に関しては赤潮が頻繁に発生し漁業被害が、生態系の劣化。根っこは1つ。富栄養化。自然の中での水域の変遷。湖は貧栄養な状態に。周囲から流れ込む。栄養源だったり微妙のミネラルだっだり。長期間の経過による富栄養な状態に。湖の長期的なライフサイクル。水域の富栄養化。80年代から問題になった。産業排水や生活排水。排水中の有機物を除いたが改善されない。微量の栄養源は通り抜ける。栄養源の存在により高校生が、藻類の発生。汚濁現象を。富栄養化の現象。水中で有機物が。代謝物質などが異臭や不快な味をつけたり。塩素処理で変異原性の物質を。水域は充分に健全な状態を保てない。利用できる水は限られた量しかない。雨水の一部を活用。飲料水や後始末も頼る。限られた水の管理も難しい。人間活動と折り合いを。コモンズの悲劇に対応する問題。地域環境問題というのは他にも沢山ある。生活公害。生活自身が原因になっている。ごみ問題。自動車排ガス問題。大都市部では多くの人が集まって生活して経済活動を。活動度が非常に高い。あるエリアの中で集中的に起こる。ゴミの処理が難しい。大気の状態が悪化。一つ一つの排出源は非常に小さい。それが積もる。集まってみると処理施設や最終処分は難しくなる。自動車の排ガスも。PMという物質により健康への影響も。発生源が明確なのと違い、富栄養化の問題やゴミの問題や排ガスによる大気汚染。大量に集まったり発生源そのものが大きな問題に。不特定多数の一つ一つが集まって。地域において起こる問題だが、特徴を理解する必要が。同時に共通に横たわる共通点にも。公害問題であろうと地域環境問題であろうと環境を保全するためにどうするかを念頭に置かなければ。活動のcontrolを。明確な責任をもたせる仕組みを。地域環境問題の場合は湖沼全体の管理。大気の管理の問題。ゴミの発生を抑止したり循環型社会を。課題ごとに方向性を出す必要。
公害問題と地域環境問題。明らかになったこと。一度被害が起こってしまうと取り返しがつかない問題がある。活動の中に予防原則という考え方を導入する必要がある。地域環境問題では、社会構造やライフスタイルを転換する取組が求められる。環境問題への取組。対策というレベルを超えた社会や生活様式に踏み込んだ。地球環境問題にも共通。地球温暖化問題はグローバルなコモンズといえる気象を安定化させるために温室効果ガスの排出を少なくする。社会構造やライフスタイルを転換。予防原則から今から取り組む。

 

環境と社会 (放送大学教材)

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