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インド・現代世界の縮図  ―経済成長と民主主義―(放送大学特別講義)

世界最大の民主主義国と言われているが、それ故に模索が為されている。実情を知る日本人は殆ど居無さそうだけど。私も知らなかった。対中強硬派はインドに好意的らしいけれど、それほど単純な問題ではないのは理解できる。

 

BRICs。新興経済諸国。5つの新興経済諸国。16年に新開発銀行。四半世紀の経済成長。3つの不均衡、格差の拡大。産業部門間の不均衡。第3次産業が突出していて、サービス産業は過半に。農業は10%台に。しかし依然として7割の人口は農村に。しかし軽視されがち。工場用地への農地の転換。農民から反発。貧農層の雇用政策は軽視されがち。破産に追い込まれた農民の自殺が1万人単位で。IT産業の成長で華やかな都市。ショッピングモール。都市と農村の不均衡。階級格差。経済成長に預かれる層と違う層。90年代から一貫して雇用が減ってきている。カースト制度。カーストの高い低いに関わらずアキレス腱に。人間開発の問題。人間開発指数。第130位。約5割の家庭はトイレを持たない。地域間の不均衡。ムンバイやチェンマイに向かう。東部は発展が遅れている。ビハール州。一人当たりの所得は1対7に。出稼ぎ労働者の存在。国内の格差の問題。成長の下への不均衡。中国と同様の問題。格差の視点が必要。
戦争と平和の問題。国際環境は重要。中国とインド、カシミール。アフガニスタンの不安定化。インドとパキスタンは100発ずつの核爆弾を。インドの大国化を警戒するのは中国とパキスタン。中国との軍事紛争は可能性が少ない。AIIBなどで協力関係。もっと危惧されるのはパキスタンとの。カシミール地方をめぐり戦争が。現在でも小競り合いが。テロ。中国はパキスタンと親密。一帯一路構想でインフラ網への支援を。アメリカ日本との関係強化に。主要な安全保障パートナー。米日印の演習を定例化。日本との原子力協力協定。今後のインドの立ち位置は?インドが日本と共に中国の強硬体制に協調?47年に東西パキスタンの独立。多くのイスラム教徒がインドを選択。ほぼ隣国のパキスタンと同数。インドのイスラム教徒の人口。世界で3番目。イスラム教徒の存在を通して中東地域に。メッカ巡礼では1割程度はインド人。これも3番目。イスラム国もインドに組織を。中東地域の動きはインドに波及。ヒンズー教徒とイスラム教徒は衝突した。相互に600万人以上の難民が流入。マイノリティーの安全が大きな問題に。2つの立場。マイノリティーの尊重。家族法などを容認。憲法上の表現。世俗主義非宗教主義というよりも、国家による宗教の平等という色合い。宗教を政治から排除するのではなく。主な宗教を平等に扱う。祝日など。寛容な。しかし対立する立場も。ガンディーやネルーに反発。イスラム教徒を敵視。民族奉仕団。RSS。25年に結成。48年1月30日の暗殺者にも思想が反映。多数派尊重の。独立直後からのインド人民党。独立後長らくは主流とはならなかったが、インドでも穏健な社会主義に変わり98年から経済の自由かとインド人民党の優位。モディ首相。母なるインドに。勝利あれ。民族奉仕団のスローガン。大企業の用地確保に。経済成長至上主義者の面も。政権発足直後から、RSSはジハードと称してイスラム教徒を攻撃。改宗してヒンズー教徒となるべきだ。本来の姿に戻るのだから。牛肉などの商いを妨害する。牛屠殺禁止運動。不可触賤民にも攻撃を。生業を押し付けながら攻撃する。処理の拒否で抵抗。マイノリティーへの憎悪。人権問題の最大の課題。民主主義の問題。教権主義的政治。大衆迎合的な政治。世界の大きな流れと親和性を。強い指導者、決められる政治。民主主義の根底を揺るがす。世界の各地でポピュリズム。強権的な指導者。14年のモディ首相の登場は魁?政府部内での。議院内閣制。権力の集中。大統領制化。首席秘書官。各省庁との政策協議を。外交や国防では補佐官がその方向性を定める。国家安全保障補佐官。発信の重視。首相府にはTwitterやFacebookなどの情報発信技術チーム。ITの申し子。月1のラジオ。派手な集会。インターネットスターランキングでもトップグループ。トランプ大統領と争う。発信を重視する政治は有効な架け橋。双方向的であることが求められる。危惧されるのは否定的な側面も。イスラム教徒というマイノリティーの。公式の場で明確な批判をしない。高額紙幣の使用停止。国会ではなくて、議員団と選挙集会。下層民の対策には一言も触れなかった。テロ防止をしない野党は問題とする。ジャンサバ。人民の集会で話す。下院で訴えずにジャンサバで訴えるのが自分のスタイル。一種の落とし穴。インドの民主主義はどうなるかが問題。モディ政権は今後の民主主義を占う。
4つの課題は多かれ少なかれ各国が背負う課題。構造的な不均衡。グローバルな大国を目指すインドの、国民の厚生水準を引き下げている。パキスタンとの関係。イスラム教徒の安全に関わる。憎悪と寛容の問題。マイノリティーの地位の問題。民主主義、多元主義の重要性。アマルティア・セン。繁栄平和には民主主義の基盤が。