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健康関連の概念・理論・モデルと研究への適用(ヘルスリサーチの方法論第2回)

研究の基礎的な理論と実践。感情労働やメンタルヘルスの問題については、現職場で研究をしてみたいかも。

 

どのように光を当てるのか。健康行動や健康教育について。
概念や理論。多くの場合、理論やモデルに照らして。矛盾がないだけでなく、体系に研究結果が統合される必要がある。徹底的に調べ上げて適切と思われるものを。繋げる作業を。理論。モデル。何か?事象状況を説明する為に諸概念の関係を。普遍的であることが理論の重要な要素。全ての健康行動を説明できている訳ではない。新たな理論の必要が。概念は理論の最小単位。概念それ自体が理論を超える場合も。構成概念、コンストラクト。測定し把握しようとする場合、変数ということになる。実際には理論は方程式や法則のようになっていない、限界性。しかし主要な理論は頭に入れておかなければ。特定の状況には1つの理論だけでは不充分。数多くの理論を念頭に。系統的な概念の提起を。モデル。セルフケアモデル。理論と近い。充分に学び必要に応じて参照する。先人の成果を活用する。理論を元に進める。海図を手にして。先を進む船から天候情報を。熟練した船長として計画を立てて進む。急な天候悪化にも別の計画をたてることが出来る。質的研究では特に。どのような結果が期待されるのか?理論的枠組によって異なる。光の当て方。理論構築の話も重要。新たな理論やモデルを立てるのが目的の場合も。機能的アプローチ。データ収集をしてカテゴライズし一般化を目指す。グラウンデッド・セオリー・アプローチ。量的研究。理論モデルを演繹的に用いる。理論密着型。特定の文脈で役立つかどうか実証的に。新たなモデルを仮定する。発展的な検討。概念を参照して変数を作成し関係性を。理論やモデルを全く参照しない研究も無いとはいえないが、新規性と位置づけられるかもしれない。積み重ね。無意識的に理論を前提にしている場合も。
健康領域のうち、健康教育や健康行動についての理論。50年代から。健康信念モデル。多様な行動理論。行動科学が確立。健康信念モデル。長く支持されている。米国。どうしたら特定の健康行動を取れるようになるのか。その模索。心理学の進展と相俟って。人はこのままだとある状態になると認知し、その結果、影響が重大になると認知する。そして特定の行動について、マイナスよりもプラス面が大きいと認知するとその行動を取る。概念それぞれの大きさは個人によって異なる。大きさが行動に影響。概念と健康行動の関係を。それぞれの概念を測定する方法は定まっていない。ある程度の信頼性がある方法を導入する、見当たらなければ新しい方法を。量的研究の場合。質問項目や尺度を開発する。信頼性妥当性が確保されている方法を。研究対象などの属性を吟味。合理的行動理論。発展させたのが計画的行動理論。合理的行動理論。50年代から進んでいた態度に関する研究から。行動意図と実際の行動は別とする。してみようと考えるようになって初めて行動する。行動意図、やろうとする気持ち。行動に対する態度と周囲の人が容認し期待しているか。社会規範との関係。行動についての態度。その行動が良いことだと、行動信念に左右。どれぐらい良い成果が。行動成果の評価。主観的規範。周囲の人が行動をするべきだと思っているかどうか。規範的信念。遵守の動機。行動コントロール感。行動をするためのスキルや資源があるのか。高いとしようとする。その行動の促進と阻害がどの程度発生するか。促進因子と阻害因子。QOL。ヘルスリテラシー。誤解している研究が多い。QOL。生存生活人生といった幅広い観点が。その人や主観を重視。包括的多面的。身体面精神面社会面などの多様な要素。多面的なことは意識するべき。ヘルスリテラシー。情報リテラシー。情報を評価し活用する。読み書きを含め受け取るスキル。機能的リテラシー。相互作用的ヘルスリテラシー。本当に正しいのか批判的に分析。批判的ヘルスリテラシー。尺度も開発されている。QOL、ヘルスリテラシーの概念を押さえることが重要。概念を学んだ上で研究を。概念などは何か、議論はどう用いたら良いのか。関連書籍を読む。どういった理論やモデルを適用できるか。
健康関連概念やモデル。実際の研究の経験をした方。産業医科大学。修士論文。看護師の感情労働とメンタルヘルス。個人要因などで干渉。感情労働とは?フル活用して行う仕事。心の活用するには感情のコントロールが必要。そのまま出すのではなく。看護師に必要不可欠。感情労働が不得意だった。様々な臨床経験を。病棟管理をするようになってから、労働であるので適切な支援があれば出来るようになるのでは。人生経験豊富な患者の支援が出来るのか。不得意なことが根源に。人見知りが激しくて人付き合いが苦手。環境に慣れることや人間関係に必至。看護師の感情労働の記述。自分以外にも同じ思いの看護師が。自分自身の一生の課題であると意識。どういうスケールや尺度で。看護師の感情行動尺度。26項目から。臨床場面であるような質問項目がたくさんあった。日本版バウンド尺度。あるあると思えること。関連要因は?用いた変数は?個人要因と環境要因が。説明変数。851名を対象に質問紙調査。競争適用を。表層適用。感情を装う。2つの感情労働で有意に低下する。SOCが高ければ回避できる可能性が。表出抑制。看護実践環境。バウムアウト。個人の資質に加えて看護実践環境が影響。想定していた結果だった?干渉要因にはなっていなかった。今後の課題も。看護の現場に研究結果を戻すフィードバックを。どのように現場に返す?やり取りを聞いた時は受け入れるように。感情労働を多くしてしまったときに、表出できる仕組みを。研究をしたことの意味。段々と感情労働がスムーズに。思いを傾聴して受け入れてくれた人の存在があったから。経験から学んだことが証明できた。研究の過程で色々な観点から深く。仕事や自身についてもプラスに。これから研究する人に。とても楽しく充実した時間が。仕事や研究を同時にする人も、大変さ以上の達成感充実感が。成長できたことが背景に。
概念理論モデル。感情労働やメンタルヘルスの概念を見つけ出し実践例を。

 

ヘルスリサーチの方法論―研究実践のための基本ガイド (放送大学大学院教材)

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