F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

障害児・障害者のためのアセスメント技法1:アセスメントの流れ(障害児・障害者心理学特論第4回)

アセスメントと大仰な概念のように聞こえるが、面接や観察は非専門職でも出来るようなことだと思う。

 

アセスメントの流れと種類。何故アセスメントが必要か、その目的。どのような情報を集めるか、情報を集める方法。対象者にどのように報告して支援につなげるか。
アセスメントの目的と流れ。事例に基づいて。発達障害の小学生。授業中に立ち歩く。1度くらいなら必要はない。主訴が無いときは必要ない。立ち歩きが繰り返されたら?注意しても席に戻らないなど。廊下に立たせる?喜ぶか不登校になるか。理由を伝えたら落書きを。原因を追求する必要が。そのためのアセスメント。中間目標を。そのためにもアセスメントが必要。問題に対する対策。原因を知って実態を知る。アセスメントの位置づけ。立ち歩きを問題としたが、相談内容、主訴、困難、問題意識。相談内容に対するアセスメント。世の中には相談内容を知らずに心理検査を実施したりする人もいる。アセスメントの中身。情報収集から解釈まで。心理検査や機能的アセスメントが。非構造化面接。対象者のノートや作文も。行動観察も。収集した情報は整理して解釈し、支援方針を。収集された情報を羅列されても理解できず、支援計画を立てられない。解釈と支援方法はあくまで作業仮説。実行している内に間違っていることが分かるので、修正することも。アセスメントの結果を踏まえて支援計画を。結びつけるのは難しいものだが、専門家が解釈と支援方法をきちんと示せていない。アセスメントの結果をきちんと伝達出来ていないことも。支援計画を立てて実行し、再評価をして有効だったかどうかを検証する。支援計画を更新、または修正して新たな支援計画を。再評価は規模が小さくなるのが一般的。PDCAサイクル。障害児障害者のアセスメント。心理アセスメントの講義は他にもあるが、内容が若干異なるかも。精神障害を前提に発展していた面があるが、行動観察。能力検査、社会適応検査など。
何をアセスメントするか。集めるべき情報。6種類。重複している部分も。6つの視点。主訴の整理。解決されるべき問題点。相談内容。困難、躓き、苦戦、困り感。支援者などが提示。そのままでは問題の本質に迫れない。ある小学校に自閉スペクトラム症のAくん。担任の主訴、こだわりが強くて前に進まない。調べてみると学校だけで生じる現象。拘っているのは物の位置と給食の位置。学級のルールとしてテープなどを用意し、手洗いの励行を。主訴は?支援の方向性を誤りそう。学校で先生が決めたクラスのルールを守ろうとして時間がかかる、としたら?方向性が定まる。主訴の整理の必要性。適切な支援策には正しい問題提起が必要。4種類。その問題は何時から起き始めたか、何がキッカケか。頻度は?どのような状況で起きているか起きないか。これまでどのような対応をして結果はどうだったか。対象者の周囲の人々や環境の情報。養育者や支援者のものも。相互作用の中で問題は生じる。障害の最近の捉え方の基本。Aくん。拘るのは特性かもしれない。しかし拘っているのは学級のルール。前年には無かった。ある不登校の中学生。学習障害に誰も気がついていなかった。傷つけられて不登校に。属性を理解できていない人が関わるから。対象者や周囲の人の自覚や主観、自分なりの工夫を。デマンド。Aくん。ルールを守っている。意図。手を綺麗に洗うために工夫するのが遅さの原因に。早くするのが暗黙のルールだがAくんは気づかない。先生の工夫と努力。Aくんを困らせようと思っているのではない。しかし先生は知らない。Aくんも先生も問題を自覚すれば解決に。自覚と工夫は重要。音読を苦手とする。どの箇所が苦手かを自覚することが有効。忘れ物を防止する為のツールを探す。片付けが苦手、例外的に出来ている場所を自覚する。発達障害の人の片付け方の書籍も。対象者自身だけでなく、援助者などの自覚も必要。皆がルールを守るのでテープなどを外す。こだわりも無くなった。強み。問題を解決する手段となり得るポジティブな側面。能力検査は能力的な強みを見つけられる。目標とする行動の為には、ご褒美となるものをアセスメントする。問題が起きない状況に着目して比較すると原因が見えてくることがある。こだわっても遅くならない状況。ルールがなければこだわりも目立たない。学習に抵抗感が。取り組みやすい課題などを比較。文字を書くことが苦手。読み書きについての指導が必要。生育情報。青年期や成人期に起こった場合も、しばしば有効。発達障害の診断。幼少期から属性があったことを。交通事故で高機能障害。不注意さが出てくるようになり免許を取らせるのが憚られる。不注意は幼少期から。幼少期の特性が関係することがある。主訴の背景因。障害特性など。周囲の人々や環境の特性も。立ち歩いてしまう小学生。原因は授業が面白くないから。仕方が面白くない?子供自身に学習障害があるからというのもある。実は天才で既に理解していることもある。主訴が行動の問題の場合、背景因に。能力が低いからという短絡的な理由でないことも。読み書きが出来ないとか不注意とか、本人の自覚などの欠如が。
どのようにアセスメントするか。情報収集の方法。主訴がどのような問題なのかにより変わる。アセスメント方法の種類。面接法観察法検査法。面接法。対話して情報を収集する。最もよく使われる。構造化面接半構造化面接非構造化面接。構造化面接。SCID、ADIRなど。面接技術に加えて。半構造化面接。ある程度の対話も可能。インテーク面接。属性や主訴など聴くべき項目は決まっているが、さらなる質問は判断する必要がある。非構造化面接。自由面接。裁量に任されている。就職試験の面接など。観察法。対象者などの行動を観察して情報収集。対象者と周囲の人々の相互作用を把握するなど。意図的なコントロールを。帰納的観察など。検査法。所定の設問に回答する形で。得点化されるのが一般的。能力検査と行動特性検査。知能検査や発達検査。発達障害の特性や社会生活適応検査。アセスメント方法の選択。面接、観察、検査を組み合わせて。インテーク面接からが一般的。能力的な問題であっても検査でハッキリしないことも。アセスメントするときは適切に選ぶ技術を。
対象者養育者支援者などの非専門家への結果報告。支援計画を実行するのは別の人。テストスタンダード。アセスメントの結果は理解できるように。その技術を身につけるべき。職業倫理。報告書に書くべき内容。主訴結果支援方針。主訴。対象者が述べたことそのままではなく、アセスメントの結果を反映。それによって問題意識を共有する。アセスメント方法や支援方針も決まる。アセスメントの結果の解釈。主訴の原因。数値などより原因こそ重要。主訴との関連も。現実生活とリンクさせる。考えられる対応策、支援方針。心理職の得意分野ではないかもしれないが、ますます必要とされる。正しい対応策に辿り着けないことも多い。教育現場では読み書きが困難だと、宿題を2倍3倍と増やすことも。アセスメントを行った者が対処策も。対象者自身の自覚と工夫のために、対象者に伝えることは重要。ただ子供などだと読んでもらえないことも。フィードバックシートを利用する試みも。フィードバック面接。報告書を渡すだけでなく。ベテランでは対話を重視する。感想を聞いて誤解を防ぐ。時間的見通しを伝えられれば良い。参考文献も。猶予できる時間の見通しを。言葉の教育は小学校限定のことが多い。主治医の役割。心理職に求められるのは障害の内容など。
専門家でなくてもやってみるべき方法も、実践を。

 

障害児・障害者心理学特論―福祉分野に関する理論と支援の展開 (放送大学大学院教材)

障害児・障害者心理学特論―福祉分野に関する理論と支援の展開 (放送大学大学院教材)