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子どもの発達と道徳教育(2) -道徳性発達論-(道徳教育の方法第5回)

道徳は法意識とも絡むので、突っ込んで考えておきたい。

 

算数の学習は順番に。人間の道徳性も発達する。大人は子供以上の知識を持っている?人のものを?
ピアジェ。子供が行うゲームについて規則の認識と運用を観察する。4つの段階と認識の3つの段階。各段階の特徴。子供の姿を。運動的個人的段階。自己の欲求のままに遊ぶ。小さな子供は面白いと何度も繰り返す。ゲームのルールではない。習慣的に遊ぶ。ボールに遊ばれている?自己中心的段階。年長者の模倣はするが、自分だけの遊びをする。砂場。山を作る遊び。同じようなトンネル。共通のルールは存在しない。模倣に規則は働いていない。共同の段階。相手に勝とうとするが、規則の認識が異なっている。幼稚園からルールのある遊びを。決まりがあることは分かっていても自分の利害が絡むと破ったりする。友達と喧嘩も。子供の実態を踏まえた読み物。小学校1,2年の段階で。決まりが必要なことを。規則の制定化の段階。遊びの紛争を解決できる。意識の発達。運動的個人的規則の段階。規則が純粋に個人の枠内に。強制的規則の段階。規則に一方的尊敬を。大人が作った神聖不可侵な。幼児期の躾が可能になる側面。小学校1年生の出来事。下校前の反省会。日直が問いかけて、昼休みに廊下を走っていました、いけないと思いますと発言。決まりに反する。大前提と小前提。三段論法が成り立つ。理由は考慮されない。怪我を知らせる為だったかもしれない。大前提としての規則、大人の権威と。合理的規則の段階。一種の契約だが、絶対に変更できないものではない。草野球。12人しか集まらない場合、守備の範囲を狭めて三角ベースで。時間がないけど9回までやりたい、ツーストライクでアウトに。状況に応じて楽しく遊ぶ工夫が高学年になると出来る。異年齢集団で遊ぶ場合、小さい子供に配慮を。実質的平等を。他律的道徳から相互性の原理を学び、自律的道徳の段階に。過失盗み嘘。高学年になると行為の元にある動機で判断。客観的責任よりも主観的責任を重視するようになる。嘘はバレルから、という結果から考えるか、嘘が成就するのを問題とするか。個体発生の側面に留まらず、人生を通じての普遍性についての説明。社会はどのように進歩したのか、という態度の表明。合理的な手続に基づく社会に至るまでの。
自立にいたるまでの他律の意義。ブル。道徳以前の段階。本能的な行為のみが見出される。無道徳、アノミーの状態。道徳的可能性は持っている。外的道徳、他律の段階。報奨と処罰。大人から叱られる。外的訓練を為しとげる。未熟な他律。罪は処罰と同一視。発達した他律。悪いことはバレなくても罪は残る。大人は決め言葉を経験的に生み出してきた。お天道さまは見てらっしゃるよ。神様が持ち出されたりする。外内的道徳。社会的称賛と社会的非難。仲間の世界。仲間の権威。相互性の習得を通じて自尊の発達が。道徳的行為の主要な要因に。内的道徳、自立の段階。自我理想。当時のイギリスの教育制度。「子供の発達段階と道徳教育」。三分岐型学校制度。第二次大戦後、大学進学へと繋がる、技術者へ繋がる、それ以外の大多数。別々の中等学校に。イギリスの場合は12歳の段階で振り分ける。パブリックスクール以外は3つの中等学校に。本当に子供の能力を測定できるのか?家庭環境などの資源に左右され、階級の固定化に。一定の通学圏の生徒についての中等学校を。自我理想が子供の努力目標。大人の課題。理想の為には努力が必要。自分を守ってくれるのが希望。過去の思い出に満たされ守られているのと同様、未来の希望も守っている。未来の先取りで現在を充実する。気力も生まれる。しかし気の持ちようだけでは問題。ブルの問題意識。
コールバーグ。3年間隔で15年間追跡的に調査。ジレンマの問題。指令性と普遍化可能性。そうすべきであるがゆえにそうする。道徳性の3つの水準と6つの段階。全慣習的水準。第1段階。罰と服従。罰を避け力のあるものに従う。第2段階。道具主義的な相対主義。人間関係は取引。慣習的水準。第3段階。良い子思考。ステレオタイプに。第4段階、法と秩序。社会全体の秩序を維持。脱慣習的水準。社会契約論的な。第6段階。普遍的な倫理。子供の道徳性。段階を飛び越えたり逆戻りはしない。形式面の特徴。道徳は社会的関係を規定。認知するためには他者の立場から、役割取得。眼の前の他者に限られない一般的な他者。正義の究極的基準たる可逆性。
子供同士の相互作用の中から。ゲームのルール。仲間の範囲で維持変更される。合理的規則。規則制定化。社会契約的な法思考。私人相互の合意、法律が根拠。法を変えることが出来ることを認識するのは高度なもの。射程は相当に広い。70年代以降、次第に道徳性研究から道徳教育へ。モラルジレンマ的アプローチ。ブラッド効果。個人の道徳性を向上させることが出来る。価値の相対化に対抗。しかしジレンマ物語は仮想的なものだと。学校における道徳教育。moralディスカッション。正義や公正さを基本的な原理として。道徳教育へのアプローチを転換し、ジャストコミュニティに定める。コミュニティに中軸が在る限り日本に親和性を。特別活動の領域、その一環としての自発的活動。学校を共同体として捉え民主的な運営を学ばせる。柳市明子。ジャストを重点に。良い子思考から抜け出せない。恥の文化が原因?日本でも大学生では第5段階になるが。西洋世界と異なり、有効な個が成立しづらい日本。公正を核とする道徳。自分たち共同体にとり、正義とは何か、という議論が必要。正義に敏感になるということは、不正義に敏感になるということ。いじめの被害者が不当だと感じることを可能にするのも教育。

 

道徳教育の方法 (放送大学教材)

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