法学部出身でありながら修復的司法の概念は把握していなかった。大昔の知識に拘ってはいけないのだろう。
80年代より、いじめ不登校。2つのアプローチ。指導の課題。
教育問題の2つのアプローチ。疑問と解決策。客観的アプローチ。問題があることを前提として対策を考える。構築主義的アプローチ。社会学で非行や逸脱などを。2つのアプローチの違い。犯罪白書の少年非行の動向と処遇。3つのピーク。より詳細に調べて何故少年非行が起こるかを考える。貧しいため、粗暴犯が目立つのは社会変化の喧騒状態が反映など。昭和58年。検挙件数のピークの理由がわからない。非行の内容は遊び型といった軽度なものが中心。子どもたちへの不気味な蔓延。90年台には複数のイジメ自殺などセンセーショナルな事件。漠然とした不安が決定的に。心の闇。少年法の改正や規範意識の問題などが。教育問題の接近法。第一歩から疑う。対応策も全く異なる。ある現象に対してクレームをつけ、認知することで問題が生成されると考える。非行増加のグラフに疑問符を。少年による刑法犯の人員。発生件数ではない。大目にみるなら検挙はされない。少年非行の増減を論ずるには暗数が多くて根拠として使えない。検挙活動、警察の活動記録に。頑張って子どもたちを捕まえた、それ以上の何者でもない。デュルケム。批判するから犯罪なのである。人々の意識が狭量になり先鋭化。早い内から不良の芽を摘む。社会的構築主義の立場では、子供を見る大人の眼差しを検討する必要がある。センセーショナルな報道。神経症的な心理状態から問題が作られている可能性がある。
いじめや不登校がどのように取り上げられた?イジメの問題。自殺に結びつくから問題。70年代の末から。80年代から一貫して重要な教育問題とされる。86年2月の中野富士見町事件。立ち位置はパシリであった。仲間として対応されていなかった。教師をも巻き込む葬式ごっこ。生き地獄と遺書が。大人が経験したものとは異なる?「イジメ、教室の病」。現代的イジメ。イジメの四層構造。傍観者をも巻き込む。イジメとは無関係ではない。教室は安全できるところでは無くなった。イジメの特徴。可視性の低下。曖昧な。陰湿なイジメ。立場の入れ替わり。学級の中では誰もが安心できない。スティグマの拡大。劣っている点だけでなく、羨ましがられる特徴が理由に。僅かなズレに反応。歯止めも失われる。集合化。全生徒の問題に。80年代の時期に人間関係の変化は?どの学校でも顕在化している、課題に。94年。愛知県西尾市中学生いじめ自殺事件。遊び仲間から恐喝。それを苦にしての。恐喝などの非行が蔓延?毅然とした対応を。新たな課題が。11年の滋賀県大津市の事件。保護者などの情報が拡散。痛ましい事件がお祭りのように取り扱われる。偏見を含めた否定的な情報が拡散。教育委員会などの行政の責任も。教師はどのように対応する?個人レベル。加害者被害者に焦点を。加害者の動機を明らかにして加害者にならないように。問題となる行動に何故。非行研究。欲求不満説。影を落とする。自己効力感をつけさせることを。統制理論。悪いことをしないような、法律や罰則、規範意識を。弛緩すると悪いことをしたがる。罪があまり重くないなら抵抗はない。厳罰化や規範意識を。集団の在り方に根源を。集まると群集心理が。閉塞した学級の空間そのものが。寄せ集めの集団。ライバル関係にあるのにみんな仲良くと上から押し付けを。安心できるようにするには?外部に共通の敵を作ってまとまる。地球外生命体の攻撃。地球防衛軍の発生?仮想敵の設定。体育祭など。内部にスケープゴートを。誰かを生贄のヤギにする。菅野猛。学級政策の方法。そのままイジメに。どのような学級の文化を形成するのか?閉鎖空間は変わらない。学校共同体主義。何をしてもイジメの土壌に。内藤さん。制度的解決策。学級がなくなれば?よりマクロな。12年に法律が。イジメの禁止。国の責務や学校の責務などの明記。管理監督の立場からの対策が。イジメはもはや子どもたちの問題だけではない。被害者のケア。大人社会の問題に。規範意識の形成の問題など。祝祭化するマスメディア。
不登校。75年を境に急増。心理的情緒的な問題により不登校。定義の問題。長期に休む生徒は昔から存在していた。55年以前。生活困窮者はかなりの数に。長期欠席生徒。疾病など。様々な原因が。社会の発展により減少。学校恐怖症、登校拒否。パーソナリティの問題。臨床心理の問題に。誰にでも起こりうること、心の問題として対応。カウンセリング・マインドの必要。スクールカウンセラーに過剰な期待を。問題を専門家の下で、医療化が受け入れられる。臨床心理万能には鋭い批判もある。ありのままに受容する批判が提起。子供のエゴや自己万能感も肯定することになる。同じ痛みを抱える他者との関わり。社会性の問題。個人に特化したのでは抜け落ちる。人との在り方を学ぶべき。無化。心を身体から切り離すのは歪なこと。スクールカウンセラーを特権的に。問題を丸投げするなどのモラル低下。近年では適応の問題から変化が。不登校への対応の。自立を念頭において進路の問題として捉える。関係機関の連携で自立した大人へ。教師役割の再認識。
空席は幾つか見つかる。非常に高度なアンテナを。子供に重大な問題が?どのように対応するかを議論。社会構築主義のアプローチ。本当に子供には重大な問題があるのか?寄り添うにせよ正すにせよ、子供への圧力は強くなる。自立が遠くなる。成長過程に位置づける必要がある。2つの課題。子どもたちの規範意識。イジメの問題。希薄化の指摘。善悪の判断。重要な実践課題に。規範を遵守する。大人との関係で作られる規範意識。上から。校則の道徳。子供にとって生まれる前から存在。縦の関係から学ぶ。自分の存在を拘束する。重圧に対し様々なストラテジーを。守れというだけでは抜け道が。形成する規範。絶対的なものではなく。共同の道徳。仲間集団の外遊びで自然に形成。隠れんぼ。鬼を3回続ければ交代、など。メンバー相互の満足が高まるように作ったり修正したりして。メンバーがみんな満足する。変更可能。大人との関係での規範も必要と認識できる。形成過程の認識で遵守意識も。自分たちで合意できるものを。そういう態度。シティズンシップ教育。市民としての義務を学ぶだけではなく。多様な属性を持つ人々が公的な場で。自らの意見を反映させ公的問題を解決する。学級指導の中で具体的な問題の解決を全員で。自治の意識を。一方向的な指導からの脱却。修復的司法。周囲の力を借りながら解決する当事者主義。事件が起こる。加害者は遠ざけられ司法により処罰される。思いやることが出来ず、矯正や許しの機会もない。被害者は悲しみがとまらない。近代司法は事件の当事者から当事者性を奪う。惹起された事件に向き合い。被害感情を癒やす。場の修復に努める。70年代の末に。少年たちの暴力事件の対応。元の世界に戻すのが大変なのを気づかせる。ゼロトレランスと対照的。子供たちの更生の機会を奪う。サークル、家族会議などの実践。輪になって座る。イジメに関係する人全員が。ファシリテーター。理念を述べるのではなく感情を語る。何巡かして終わらせる。イジメの問題の結論は出さなくていいの?自分の感情を語り人の話を聴くことにより腑に落ちる時が来る。納得の仕方は違うけれど、自分なりに事件を乗り越える。場の空気が変わる。少年犯罪の弁護士が紹介。
子供は失敗から成長する。大人はそういう視点を。自立するチャンスを奪ってはならない。