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精神科治療(1)(精神医学特論第13回)

薬の作用機序については理解しておく必要がある。

 

代表的な精神疾患の概要。治療については充分でない。精神科の治療について。薬物療法と精神療法。
52年に薬物療法が開始。薬物療法は急速な発展。精神科治療について薬物療法は欠かすことが出来ない。
薬はなぜ効くか?有効成分が。抗生物質など。薬理作用により薬は効く。しかしそれだけではない。服用しているという心理的な効果も。プラセボ効果。プラシーボ。もともと偽薬のこと。患者を騙す?有効成分による純粋な薬理作用以外のことを総称。心理的効果の総称。効果の内にかなり大きな部分を占める。ニトログリセリンやモルヒネ。効果の何割かは。新しい薬の開発。プラセボ効果を取り除いて薬理作用が評価できるように。血圧を下げる薬の効果は?患者を二分して被検者グループや対照群を設ける。2群の間で比較する。実験群と対照群の条件を同等に。グループで差がないように。ランダム化。ブラセボの出番。有効成分が入っているかいないか。対照群にはプラセボを。本当の薬を飲んでいるのか、実験群かは本人に知らせない。心理的効果を除く。被検者だけでなく実験担当者についてもわからないように。申し訳無さが相手に伝わるかも。二重盲検法。二重にブラインド。ランダム化対照試験。厳密な手続きをして統計的に分析する。合格したテストの結果。薬を効いているのが間違いないが、ブラセボ効果も比重が高い。実際の治療には大きな力がある。うつ病やパニック障害の場合、説明や指導が重要。それが効果があるかもしれない。心理教育の効果。ブラセボ効果に含まれるが。患者側の安心感と医師側の安心感がブラセボ効果を支える。患者の側からすれば決断をしていくプロセスから始まる。長い一連のプロセスを元に薬を。冷淡かどうかも重要な体験。医療行為のプロセスすべてがプラセボ効果に。患者側は毎日繰り返し薬を服用する。診療の印象も反復服用される。プロセスがうまく行けばプレゼントと。しかし拒絶的な道具にも。受動的な立場でも医師にMessageを。満足していないの言い換え。強い心理的効果をもつTool。心がけが必要。効果副作用などの説明を。医師患者関係を良好に。医師に対する不信感はマイナスのブラセボ効果を。服薬の中断も。服薬行動には医師への言外のメッセージが。医療一般に言えることだが精神科診療にはなおさら重要。向精神薬のブラセボ効果は極めて重要。
代表的な向精神薬について。抗精神病薬。幻覚妄想という治療効果を。統合失調症の主役。幻覚妄想を生じる病態にも。せん妄状態。アルコール幻覚症など。使用量はかなり違う。診断に対してでなく症状に対しての。統合失調症。急性症状だけでない。興奮を鎮静するときにも。作用のメカニズム。ドーパミンという神経伝達物質を抑える。受容体を塞いでしまい結合できなくさせる。働きが抑えられる。抗精神病薬の殆どは神経伝達物質を促進するか阻害するかが。神経伝達の仕組みを知ること。抗精神病薬。ドーパミン。3つのシステム。中濃皮質システム。第1世代の。3種類のドーパミンシステム。パーキンソン病。定型抗精神病薬。パーキンソン病に類似した副作用が。手足の震えなどの症状が。錐体外路症状。アカシジア。静座不能。居ても立っても居られないような強い焦燥感。自殺の引き金に。ジストニア。首などの筋肉が引きつる。遅発性ジスキネジア。口の付随運動が。悪性症候群。高い熱と筋肉のこわばりや意識障害。措置が遅れると命にかかわる場合も。治療薬も存在している。抗コリン薬が中心。しかし副作用として便秘も。複数の薬が処方されるのも起きがちだった。最近では非定型抗精神病薬が開発された。錐体外路症状が起きにくいものを総称。セロトニンをあわせて阻害。多言受容体標的化非定型抗精神病薬。錐体外路症状が少なくなったので処方しやすい。血糖値を高くし肥満を促進する副作用も。生活習慣病が在ると使いづらい。抗うつ薬。うつ病の状態を正常化する。長期的に投与して症状全体に効果を。正常時に投与しても高揚はしない。発見は50年代後半。抗ヒスタミン薬としてイミプラミン。その系列から開発。三環系抗うつ薬。ベンゼン環。作用メカニズム。モノアミンという。モノアミン類が再び取り込まれるのを防止する。大きな進歩。ヒスタミンなどの受容体にも広く作用する。便秘や口渇、排尿障害などの様々な副作用が。80年代に入り、選択的に取り込みを抑止するものが。SSRI。便秘や口渇などの副作用が緩和された。セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害する薬も。抗うつ薬の使い方。少しずつ量を増やす。効果が現れるまで2週間から4週間。副作用はすぐ出てくるから厄介。軽快した後は1年位継続する方が良い。再燃を防止する作用が証明されている。既往がある場合は長期にわたる指導も。抗うつ薬は不安障害に有効なことも。SSRIや三環系抗うつ薬でもセロトニンの。抗うつ薬のパニック障害への。将来は違う名称で?三環系抗うつ薬の副作用。排尿障害。逆手にとってイミプラミンを夜尿症の治療に使ったことも。副作用を逆手に使うことも。セロトニン活性化症候群。SSRIは使いやすいが安易に使わないよう、状態を丁寧に見ること。中止すると反動があるので段階的に徐々に。気分安定薬。双極性障害に。リチウム剤。躁病の治療に有効なことが偶然に分かる。病相の反復を予防して平坦にする効果が。抗てんかん薬として使われたものにも。うつ病エピソードを反復する場合も。効くメカニズムは不明。
抗不安薬。不安障害など。不安があれば広く用いられる。精神安定剤と呼ぶのは避けるべき。紛らわしい。ベンゾジアゼピンの構造。60年代に開発が。ベンゾジアゼピン類。受容体に作用。GABA。神経伝達物質の受容体と連動。γアミノ酪酸。抑制性神経伝達物質。脳の神経活動を抑制する。バルビツール酸と同様だが、マイルドで危険が少ない。脳神経を抑制することで様々な作用を。催眠作用など。色々な作用を取り合わせるので、全体として大活躍。様々な症状で使われる。2,3ヶ月ごとに検討を。徐々に減らすこと。副作用として眠気や脱力など。エタノールと作用が共通しているので酒との併用は避けるべき。依存症が大きな問題に。海外の国によっては持ち込みが禁じられる薬も。睡眠薬。殆どがベンゾジアゼピン系。バルビツール酸と違い直接致命傷にはならないが、安易に処方されがち。作用時間による分類。短時間作用型。健忘を引き起こすものも。長時間作用性。急に中断すると反跳性の不眠が。依存症。使用量がどんどん増えていくだけでなく、地味なケースも。止めようとすると離脱症状があるので。小容量依存。アシュトンマニュアル。日本語版もある。避けるためには処方の目的や期間の確認を。抜け出すにあたっても明確な意思に基づくことが必要。電気ショック療法。重病の人に対して。いかにも乱暴のように思えるが、改善したという観察もあった。薬物療法の発展で用いられなくなったが、再評価も。100ボルトの電圧で3,4秒。睡眠を。痙攣によって内臓系に副作用は少なかった。軽く麻酔をかけて恐怖感を避けるのが標準になっている。呼吸管理が必要。筋弛緩薬を用いる。うつ病や統合失調症に意外に多くの適応が。

 

精神医学特論 (放送大学大学院教材)

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