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教育学の系譜(1) -社会現象としての教育-(教育学入門第13回)

社会科学の理論的側面については、突っ込んで理解する必要がある。

 

岡崎友典。永井聖二。社会科学の中の。
社会的側面。社会科学の中の。教育社会学が社会的事実として切り取り科学性を。始祖は19世紀後半。デュルケム。コントやスペンサーは百科全書的。あれもこれも一緒に。実証性として社会科学を。ウェーバーと並び古典中の古典。教育の科学を提起。ウェーバーの理論から学ぶことも。社会科学における価値判断からの自由。哲学的なものが可視的なものが介在してしまい曖昧になる。見解の相違として片付けられがち。実証科学までに高められる。価値判断からの自由は基本のキホン。「自殺論」。社会的事実は個人のおかれる社会的状況の中で。事実を列挙して法則を。自殺の3類型。社会から阻害された。排他的。社会統合。集団的な。アノミーという類型。社会が急激に変動し破滅的な変化に、混乱状態を。ウェーバーの書籍では人間類型を形成するが、それと似ている。客観的事実から出発。ミルやカント、教育学を実践学としてヘルバルトに反論をしている。教育を個人の中に予め存在している能力を伸ばすことと考えている、個人の内面を考える心理学が必要。しかしそれだけで教育は捉えられない。個人に内在する良きものを顕在化することに抵抗する。ルソーの「エミール」。人間は良きものとして生まれる、という認識と共通。現実の社会が悪くする。自然に帰れ。教育についての必読書。社会的側面、啓蒙思想家についての役割に警鐘。社会的事実としての教育。近代の教育思想家はルソーに影響。科学的分析、社会科学の基礎を固めていなかった。社会学的な分析が必要なことに気がついていなかった。ルソーの社会の形成作用に着目。社会的事実として捉えていたわけではない。社会科学と別のものの社会学には至っていない。百科全書的な。それとは異なるデュルケム以降の。社会的側面を重視するだけではなくて、社会的事実として教育を捉える。「自殺論」は個人の内面も対象に。社会科学的だが。
社会的事実としての教育。私的な自殺。個人の問題に。社会的な自殺があることを統計データで実証。宗教という問題は非常に大きい。カトリックとプロテスタントでは自殺率が違う。社会集団や組織を抜きにした個人的事情からは説明できない。理論、仮説。実証的研究はそれほど残していない。教育の事実の分析はなかった。方法的社会化。組織的社会化や意図的社会化。社会の集合意思集合表象が全面に。個人の内側の社会的事実からも教育は必然化するのを見落としていた。教育は無意図的な社会かも考慮しないと社会科学にならない。ヨーロッパに於いての教育学。マンハイム。ナチ政権でイギリスへ亡命。大衆社会の危機的状況を変革。教育により戦略的に。「イデオロギーとユートピア」。1900年代にアメリカで学会が。主に教育内容など社会学の手法で分析。1900年代の中頃には教育の社会学的分析が成立。学校を中心として研究。対象を。教育と社会体制。学校における人間関係。地域社会における学校など。学校内の社会組織構造の分析。コミュニティーの諸集団との関係。教師子供住民などの行動パターンも。オルフェン。学校と地域社会。社会改良運動。デューイ。「学校と社会」などの著書も大きな影響。教育社会学が伝播。デューイはプラグマティズムの論者。実用主義、道具主義、経験主義など。経験を重視。教育の体系と研究領域などの研究を日本は如何に受け止めたか。教育科学への期待は過重な程に。学問の分野が細分化。基本的枠組みについて教育社会学の草創期から。教育の基本的な枠組み。アウトライン。人間形成の過程に分析を。接近法。好意的接近法、制度的接近法。帰納的接近法、行動的接近法。教育実践など可視的なものだけでなく、制度など目に見えないものも研究対象に。理論は6つの領域別に。応用研究としての教育社会学。臨床社会学、学校社会学などが期待される。実証に基づく理論形成が実践科学としてなされる。教育体制の社会学。支配的教育理念などを対象。教育政策の社会学。決定過程と浸透過程。その効果。教育制度の社会学。中央地方行政、企業内教育など。教育組織の社会学。諸集団の行う教育などを。教育過程の社会学。教育実践など。教育変動の社会学。社会集団における教育の変動過程。今日のテーマの多くが含まれる。解決されるべき課題としての教育問題として認識。校内暴力。教育産業の興隆。青年の教育。教育行財政。社会状況を反映する問題を考察する。その際に枠組が重要。大変示唆的。具体的な教育問題や教育政策実践と関わる時。価値からの自由の問題をどう考えるか。実証に基づく経験科学、その実証とは?教育実践は重要。価値的な、ア・プリオリな。目標を先に置く。教育実践と教育の理論を繋ぐのが教育科学。実証の為には単なる事実だけでなく個人の意識も、教育調査。文献の分析も。
教育研究の為の社会調査。実証的に。社会調査としての教育調査。科学性実証性を保障するものとして。教育の社会的側面に関わることから。自然科学の実験と社会学の調査には類似点がある。一般理論を作り上げるのに実証的に調べる。定まった定義が在るわけではないが。社会的接近アプローチを組織的に。教育諸現象を科学的なものとして。諸分野との関連性。1つの構造を形作る。教育の独自性と社会との関連性が教育調査の目的。仮説の検証という科学的認識を。実践への適応を急くが為に照合という努力を省いてはならない。アメリカで沢山行われている。教育調査の手順。実態調査と理論構成の為の学術調査の2つの側面。重なる面も多いが。調査公害。調査ばやり。迷惑をかけない。何のための調査か。誰のための調査か。個人で行うと独善的になりやすい。7つの過程。課題の確定。仮説を作る。事前調査。調査票を制作しプリテストを。本調査を実施する。整理集計。分析。理論仮説から作業仮説、一般理論に高める。新興住宅地における万引きという研究。調査をする場合の留意事項。集団で討議をしながら進めたほうが良い?電算機の処理。ただ数字をいじれば結果は出るが。質的調査。インタビュー。自由記述。特に必要になる。数値だけでは表せない。内容分析。コンテントアナリシス。ブレインストーミング。教育研究の具体的な。調査公害。対象者にとってみると公害としか思えない。十分検討されない結果が独り歩き。目的と方法が問われる。対象者に迷惑をかけてはいけない。数字の独り歩きは危険。調査票の配置の仕方、サンプリングなどのやり方によって違う結果が。慎重に現実的に進める。昔は数量的処理が大変だった。処理がコンパクトなソフトウェアが。結果が独り歩き。何の目的か。少数のデータでも充分な分析を。テーマ設定そのものの妥当性。問題意識に裏付けられている。社会を捉えていく視点。何のために捉えるか、精度を高める必要がある。

 

教育学入門―教育を科学するとは (放送大学教材)

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