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根拠を挙げる(日本語アカデミックライティング第10回)

Blogの文章は独りよがりになりがちなので、肝に銘じたいと思う。

 

文章に根拠を入れる。独りよがりでなく、読み手の理解と納得を。議論を展開するにあたって、主張だけでなく客観的な根拠を。議論の中に価値観が入り込みがちだが、とりわけ注意を、調査が有効。特に社会科学や人文科学について。
独りよがりでないこと。主張を一方的に述べるのではない。後で追体験する。それがしやすいように。文章を読むということ。どうやって結論に後で辿っていくか、それがやりやすいように。客観的な根拠や証拠を。親の躾が足りないなどの問題。客観的な証拠。割と情緒的に終わってしまうことが多い。自分の意見が強いほどそうなりがち。何のデータも示されていないのは不味い。学術的文章の様式。先行研究や文献のreview。独りよがりではない。読者を説得するため。勉強したとアリバイ工作をするのではない。アリバイの引用は本末転倒。紹介するための論文ではない。証拠を呈示するには、感覚的情緒的印象的な表現を排除する。客観的で具体的な。形容詞、出来事の程度。具体的な量的表現を。県の若者は非常に荒れている、と書くだけでなく、調査で証拠を示す。情緒的文章でなく。非行率を。横断的比較。同一集団の過去と現在の比較。時系列的比較。基準を客観化する。実証的なデータを用いる。空間をまたいで比較。数値的客観的な指標が必要。時間をまたいで、感覚的な比較は意味がない。デュルケム。社会を物のように見る。実証主義。社会学の学問的体系化。曖昧で偶発的な見方をするのではなく、自然現象と同じように考えて分析する。主観と価値観を排する。定量的な把握が必要。量で把握する。データを計算したり足したり引いたり加工したり混ぜ合わせたり比較したり。自然科学的手続を。社会の客観的把握を。「自殺論」。情緒的になりがちだが一切排除する。統計データだけで検討。自殺の要因を実験的に。社会科学はより方法的に精緻に。客観的に現状評価を。実証主義。人文科学や社会科学。簡単なことではない。試験管の中では無いから。認識する人の問題関心の在り方や価値観で異なるけれど。報道は局や新聞社により扱いが違い、価値観が違う。町内会の弱体化で住民を調べる。どんな要素に着目してどのような価値観で説明するか。町内会の弱体化から出発するか、合理化近代化するか、という観点。何を調べるかで価値観が入る。質問紙で調査を。項目や質問文や選択肢で価値観が入る。価値自由。ウェーバー。社会科学の対象を物のように見ることに反対。社会事象に関して自然科学的分析をすることは出来ない。認識する主体に立つ我々の自覚。価値認識の領域と現実として認識する領域を区別する。価値認識を根拠とすべきではない。今目の前にあることを客観的に。自覚しながら事柄を説明する時に中立的にならないといけない。価値観を入れない訳ではない。自由に見ていいと、ではない。価値観に拘らないように。数字を入れているから客観的ではない。実証的なデータの使い方の意識を。
学術的な論述にあって。先行研究が充分にないことや特殊なデータがなかなかなかったり。震災後の高齢者集団。それだけの既存の証拠は充分にはないことも。時間をかけて文章化されるより、現実の状況から証拠を得ることが必要。現地での調査活動を。有力な方法は調査。高齢者介護に関わる人についての社会調査。社会的な文化的な事柄に限定する。調査とは何か。定義から。あまりに一般的。新聞にもありふれている。基礎的なところから。対象となる事柄の在り方や状況を知るための手段。関係する情報を収集する。人々の状態や行為や態度や意思、評価の在り方などを定量的に定性的に把握。得られた情報を分析して解釈して理解して文章化する。把握の方法は多様。質問紙に書き込んでもらい答えを分析するだけではない。可能性の広さを狭める。日常生活での調査は多様。世論調査やサラリーマンに聞いたり、アンケートを募ったり。学術的な文章を書くための客観的証拠を。現実に展開するものは多様。1つの原因から出来ている訳ではない。簡単なものではない。勤労者の政治意識を調べる。最寄り駅の中年サラリーマン十数人に聴くなどは客観的ではない。保障された方法と基準。適切な調査とそうでないのと。調べ方次第。人々の行為や結果、状態など。漠然と見ているだけでは印象に過ぎない。知人のAさんBさん。活気があるかどうかの違いを。社会科学では総合的見方でなく分析的見方で。状態を共通した側面や項目を把握し指標化。共通のTV視聴の状況。就労状況など。具体的な項目の内容を見る。要素を幾つか立てて。分析的に多数の人間について。ひとりごとに調べる。項目は様々な
値や指標を。個々人の事情が入れられる文章の在り方。5つの項目。毎週見ている番組。余暇活動に積極的。映画の視聴本数。会社名。親しい友人がどれだけいるか。答え方も値のとり方も色々。複数の値や状況を取る。変数という。番組視聴という値。余暇活動に積極的か消極的か。親しい友人の数という変数。答えに当たるのが変量。変数は数を取る訳ではない。具体的な名前も。形は様々。全ての社会の事柄は変数の集まりとして捉える。変数世界。いくら複雑で混沌としていても、多くの変数から捉えられる。比較的で客観的説得的説明が。調査を行うことは様々な行為などを変数の束として把握して変数同士の関係を探る。知るというのは単純なことではないが。暇の状況を把握するなど。余暇が生活の中で持つ意味。経済実態と余暇行動の関連。経済力との間の関係。実態を知る意味を知る関係を知る。色々なレベルが。今起こっていることを調べるための調査と、背景や相互関係を知るための調査。今何が起こっているかを知ることを記述的調査。捉えられたことの関係や背景を、説明的調査。複数の変数の間に因果関係や相関関係の仮説を示して実証する。経済力があれば余暇活動も充実している?など。変数から仮説を、そして実証を。
調査が目的によって分けられる。自分が調査を受ける側に。番号で答えるか言葉で答えるか。択一式のマークシートや記述式。量的調査と質的調査。調査する人の得意不得意でやり方を変えている?実はそうではない。調査の性格により決まる。大多数の人が体験していることで、少し個人差がある場合と、比較的少数の人が関わっている場合。少しずつ違ってくる。不登校や犯行被害など、皆がやっている訳ではない。量的調査。広い範囲から基本的には無作為で。サイコロや乱数表で。サンプルで調査票を用いて形を決めて。数値の形を。質的調査。インタビューや観察など。結果は主として文章の形で。事象を把握する観点。量的調査。数値化してエッセンスや法則性を再構成する。質的調査。特異な事柄。評価やストーリーなど。回答された事柄のイメージを捉える。質問紙調査の大半が量的調査に。メリットは比較的容易に大量の処理が、しかし画一的。質的調査。ストーリー性を引き出せる。深層的で多元的に。統計的に推し量ることが出来ない。特定の性格の人だけ?再現性がない。普遍化がなかなか出来ない。具体的には?既存統計資料の分析。公開されているデータから分析。質問紙調査。調査票調査。郵送や留置法。ネット調査や電話調査。質的調査。自由面接法、インタビュー。参与観察。相手が自覚せずにコッソリと、実際には難しい。自分自身も溶け込んでいる状況。妻の立場で日常的な夫の観察を。ドキュメント分析。手紙や日記など書かれているものの分析。

 

日本語アカデミックライティング (放送大学教材)

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