年長者を尊敬しなければならないというのは日本社会の掟になってしまっている(他の国の事情は知らないが)。そのことが益になる場合。それは年輪を重ねて経験を積んで、年少者の知らない側面を熟知してそれを活かすことが出来る状況だろう。それは否定しない。しかし現在は技術革新のスピードが極めて早くなっている時代である。そして大抵の年長者は新しい技術についていけない。つまりキャッチ・アップ出来る年少者に教えを請いながら仕事をしていくしかない。身も蓋もない話なので年長者は耳を傾けたくない。それは分かる。しかし耳を傾けないことには世間にはついていけないし仕事も出来ない。