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民主主義と正義(政治学へのいざない第15回)

fundamentalな議論を味わえたのは有益だった。一生に亘り抱え続けなければならないだろうけれど。

 

最後にとっておいた。最も根本的な話。民主主義的な政治とは?民主主義は良いということは当たり前?必ずしもそうではない。プラトン。ルソーを例外として、19世紀までの政治思想家は、悪しき党派、デマゴーグ。秩序が作れず暴走する。民主主義への悪名。19世紀末からは突如に錦の御旗に。この転換は大問題。民主主義と同時に自由主義。しかし自由民主主義は曖昧。原理は異なる。立憲主義と民主主義。必ずしも一体ではない。民主主義の基本的理解。リンカーン。人民の人民による人民のための政治。人民による政治。字義通りにすると直接民主主義。アテナイ。統治者と被治者の一致。子供や奴隷や女性の排除。一種の基準として。実験が古代ギリシアで。市民の平等が厳格に考えられた政治。政治的職務は輪番制。くじ引きで短い任期で。素人の政治。将軍は例外だが。全員が参加。権力を分散。現代にも民主主義的な制度。住民投票やリコール、イニシアチブ。ソクラテスを殺した陪審制も政治参加。ソクラテスを殺したが。自分の名で死刑にしていいのか?公共的なるものへの参加の意義。デモも。人民による政治。あまりにもハードルが高く実現性が低い。実現可能な民主政治。間接民主主義。代表者による政治。中規模の国家にとっての近代国家。産業や技術などの専門家。とりわけ統治の専門家が必要。官僚制。専門家の必要性。素人の政治の限界。コントロール。間接的な。議会制民主主義という形で運用。議会制は元々は身分制社会の産物。元々かなり異なる。ハイブリッド。アリストテレス。寡頭政と民主政の混合。妥当的。理論的正当化をしたのがベンサム。彼は功利主義者。最大多数の最大幸福。全体の利益を実現するのが良いこと。人民のための政治。そのために代表制民主主義を。問題にしたのはイギリスの政治。支配者層が邪悪な利益を。普通選挙による政治。統治者が選挙によって被治者に依存する邪悪な利益を抑え込む。世論法廷。出来る限りの公開を。ジャーナリズムの発達で世論を形成発達させる。権力の暴走を防ぐ。道徳的サンクション。選挙制とマスコミで間接的にエリートを制御。エリートが必要なことは分かっていた。民主政の基本。
民主主義は在る種の脅威。徐々に民主主義が具体的制度として確立。いち早くアメリカ合衆国が民主主義を。アメリカ合衆国の事例で民主主義の脅威を。トクヴィル。「アメリカのデモクラシー」。今日でも読む価値がある。マディソンの危惧。多数者の暴政。アメリカの民主主義。多数者の暴政。諸条件の平等。立法府の暴走。民主主義は危険。ジャクソン時代のアメリカ。それなりに党派の制御がなされていた。自由は守られていた。別の危険性。諸条件の平等。予言。平等の帰結としての民主的な問題。民主的先制。精神の高貴さを失う。世論が圧力となって人々の意見を抑圧する。精神的隷従。アメリカは真の精神の自由は無い?強く引き受けたのがジョン・スチュワート・ミル。普通選挙制を肯定。知識階級には複数票を?民主主義の制御。「自由論」。民主主義の専制や圧力に対抗するのが必要。個人的自由の擁護を。民主主義の社会では個人の独立性が危うくなる。自由の脅威は国家や政府だったが、社会が自由の脅威に。社会が自由を抑圧する。同調圧力からの自由を。ベンサムの愛弟子だが、世論に対してミルは悲観的。多様性を失わせる。政治権力のように強制しないので質が悪い。人間の精神の奥底まで支配。多数者の暴政の巧妙で危険なもの。危害原理。自由は統制しないといけないが、社会であれ国家であれ個人の自由を統制するには、他者への危害を防止するという唯一の理由が必要。何人たりとも個人の自由を制御してはならない。自由の行使が危害がない。自分自身にだけ関係する行為については介入しない。思想表現の自由。ヘイトスピーチの問題は在るが。現代の問題に。ミルは守るべきだと。個性的な生き方も。変わった生き方も抑圧されるかもしれないが、他人に迷惑でない限りは自由。ゴミ屋敷は難しい?危害としてなら制御しうるけれど。周りの人が我慢すべき。パターナリズムへの批判。幸福を考えて生き方に介入。自分自身が決めるべき。危害に鳴っている場合にのみ介入を。時代背景。イングランドでは道徳的圧力が、特にキリスト教の。慈愛の精神はパターナリズムを産む。善意での介入。個人の自由の侵害に。功利主義者であるミル。個人の自由の尊重、最終的には人類の利益に。自由そのものが尊重に値する?ミルは自由の悪いところも分かっている。自由はコストを生む。衝突を受け入れなければならない。迷惑があることは当然。迷惑と危害の違いが問題。ある意味で裁判で決める?法律などを使って強制するときは、自由の過度の制限になるならやってはいけない。禁酒の問題。酒を呑むことで労働を怠けるとか飲酒運転とかがあるが、危害を与えることが規制されるべきであり、原因である飲酒は確率的問題。在る種の人間、運転手については別だが。自由は衝突などのコストを生むが、自由は全体の利益になる。民主主義はそのようなことを侵食する。自由を守る原則を打ち立てなければ。在る種の危険性がある。自由の擁護。
民主主義の暴走。広がることが前提としての民主主義の制御。現代的問題に進む。功利主義的民主主義論。目的論。人民のための政治。人民による政治。直接民主主義や参加民主主義。異同がある。参加した結果は引き受けるべき?結果を重視しすぎると誰がするのかはどうでも良くなる。人民の、という問題。OF。20世紀の哲学者のジョン・ロールズ。「正義論」。71年に著作を出版。功利主義批判。目的論。目的を設定して手段を考えるのは危険。目的以外は全て手段になってしまう。各人がどう思っているかは重視されない。最大多数の最大幸福を決めてしまうと少数者を犠牲にする考えが。人格の尊重に反する。人間の平等。カントの影響。カントは目的としての人格。手段として扱うべきではない。設定する目的の尊重を。人格の尊重を考えて社会の原理を。人民の政治。目的格と同格。人民に対する政治。人民が人民を統治し人民として主権者として扱う。それぞれの価値を持つのを前提として。誰かが権力を持つが、権力の客体も人間。ロールズにおいては社会の原理は正義の原理が重要。社会正義の原理。社会の正しさの原理は全てに優先。効率性も従属。正義論とは?社会モデルは?リベラルなもの。全ての個人が承認する共通のルールに従って行動する時に社会としてうまくいく。各個人の人格の尊重を損なうことなく。それぞれの人格はそれぞれの目的を。金が暇か、善の多元性。共通に承認することの出来るルールを定める。それに従う限り善を追求して良い。ルールに反するのは拒否。正の有限性。正義に関する共通のルールを立てれば良い。どうしたら発見できる?社会契約論を復活させる。自然状態の代わりに原初状態を。人々がバラバラの状態で。共通のルールの発見の為の装置、無知のヴェール。人々がかぶらないで共通のルールを作ろうとするとたまたま持っている特性、金持ちや宗教など、それらに引きずらされてしまう。特殊性がわからない状態にしてルールを作る。ルールが決まった後でヴェールを外す。ある特定の人が不利になるルールを作ってしまうと自分が不利になるリスクが。誰も損しない、公平でフェアになるルールが作る。基本的に経験的に分かること。フェアネス。当事者の利害関係がない審判が。第三国の。それを思考実験で。正義の原理が現実の政治に活かされるには?ヴェールを少しずつ剥がす。憲法が産まれて特別な法律ができて裁判や行政が。法律のレベルで民主主義が。多数決が出てくる、特定の人の利益が蔑ろになる。損失が不当な場合は正義の原理に訴えることで異議申し立てが出来る。民主主義の政治に正義の原理が修正を加える。合衆国憲法。州が多数決で人権をないがしろにすると、救済される可能性がある。民主主義の前に正義が。様々な批判が。全員一致は多数性を排除している。公正に見えて特定の正義の見方を導入してしまっている。無意識の内に優先している。正義というものは普遍的で一般的?複数の議論がある。本当の意味での多元性が守れない。正義が一般性が。正義により民主主義を問題にできない。民主主義はコンセンサスのルール。批判する人は、異議申し立ての方が民主主義とする。不可能性を引き受けるのが民主主義。民主主義の根底を批判している。ラディカルデモクラット。異議申し立てそのものに価値を。デモも評価。秩序を民主主義的に。現在の最先端の政治理論。
ロールズとラディカルデモクラット。立憲主義と民主主義。正義で抑制するのかどうか。容易に答えは出ない。調和するのが理想だが、対立する可能性を考えることが重要。民主主義の複数性。民主政の危険。ある意味君主制と近い。主権の発露。ひとりなのか多数なのかの差。モンテスキュー。権力の制御を、立憲主義。異議申し立ての民主主義。民主主義にもいろんな可能性が。未完のプロジェクトとしての民主主義。完全性はない。統治者と被治者の統一はない。制御装置を内包する民主主義は存在するのか?複数の民主主義を。学習する行為が複数の意味を持つということ。複数性の探究は重要。

 

政治学へのいざない (放送大学教材)

政治学へのいざない (放送大学教材)