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子どもにとって貧困とは何か(人間にとって貧困とは何か第8回)

70年代から80年代に子供時代を過ごしたのだけれど、貧困という点では今日の方が酷いように思えてならない。経済的に衰退していることの反映だろうか。

 

西澤晃彦。子供にとって貧困とは何か。社会問題として。自由や平等という価値を優先するなら。14%と言う子どもの貧困は緊急の課題。個々の子供に留まらない社会問題。安倍彩。貧困の連鎖。貧困率の増大。階級に分断される。子どもの貧困は階層的に偏っているので。希薄化。安価なおしゃれ。不可視化。統計的数値により何とか議論が成立。冷水を浴びせる論理や勢力も。権利者としての子供を否定する。最大の障壁は家族主義。基本的数値を。15年時点での貧困率は13.9%。高い水準。準要保護世帯。就学援助を受けるのは15%。経済的理由により就学困難と公認。子育てと教育に金銭が。あくまで私的負担で。子どもの居る世帯の給付が薄い。再分配で貧困が削減されることが期待されるが、むしろ圧迫されている。共稼ぎ世帯の貧困率をあげている。ひとり親世帯では50%以上。非正規雇用の賃金の低さ。母子世帯。OECD諸国中で貧困率が一番高い。平均収入は181万円に留まる。「子どもの貧困」。投資論。将来には子どもの不利に。モデル論。ストレス論。親にストレスを。良好な。遺伝論。能力の無さが。文化論。離れることの助けにならない。実際に検証して貧困がどのような影響を与えるかその経路を。アメリカの社会実験。所得の効果はシンプルだが大きい。所得の上昇は経済的不利を取り除き、ストレスが低減出来る。学習にも。対策の中心は経済的援助と教育政策。目的が貧しい子どもたちを学歴社会の中へと。敗者のラベルのついた多くの人を。学歴競争は簡単なものではない。
桜井信一。「下剋上受験」。中卒の夫婦の子供が名門女子中学校を目指す。塾無しで。どのような壁に?教育にかける金が足りない。ノウハウと情報の蓄積。アクセスできない。情報知識が乏しい。そもそも何をどうすればよいかが分からない。勉強を動機づける文化的背景が弱い。将来像がイメージできず動機を維持できない。進学とそのための受験勉強を支えるネットワークに欠ける。成功者は環境に恵まれている。親子双方に将来イメージや動機が。励まし会えるネットワークが。大学のゼミ。同級生に生活歴にインタビュー。何故ここに居るのか?ここ、が問題。東京の私立大学。なんとなくと言う人も。東京の場合、進学をきっかけに上京する。人によって説明は多様。両親が大卒で。周り。大学に行くのが当然という空気。地理的に近接している。社会は分け隔てられている。親には誇れる学歴がない人も。履歴を洗い出すと特異な年長者が。小学校の塾の先生など印象の残る者を。無視は出来ない。生じにくい社会をどうするか。父と娘。逆境に抗ってもがく。最大の敵は二人を諦めさせる宿命論。無料の小学校統一テスト。後方に。頑張り屋でも後方集団。狼狽させる。やっぱり。妻は遺伝だよね。否定したがっていたけれど。親の責任と認めたくない卑怯な。個々で言う遺伝とは?学歴は遺伝しない。受験は遺伝的能力には易しすぎる。イデオロギーは自己のアイデンティティを正当化。宿命論として立ち現れる。往々にして。諦めない者は嘲笑される。遺伝論への抵抗。情熱の由来はよくわからないが。最終的に打ち勝ったということも出来ない。宿命論の効果。勉強ができないことも。烙印。親の遺伝論がラベリング。意欲格差。苅谷剛彦。11の高校で親子両方に、20年後に調査を。学校以外での学習時間が短くなり親の意欲の低下を。親の階層により低下が異なる。階層の上層では学習意欲の低下はなかった。下層にはあった。不利が意欲を生むのは特別な環境。不利は諦めへと。宿命論。囚われていたとしても感情を沈殿化させる。諦めきれなさを抱える力が子供に。子供を社会的存在と見ない傾向がある。貧しい親と突出したものと。子供が今の私では無い私を。家族や地域や学校という小さい世界から解放して自己を生きるという力が内包されている。多様なものを。モデルの設定による選択肢を増やす。親しかモデルが無いというのは問題。閉鎖された家族は近代家族の特徴。閉鎖と収容は社会という広がりの接点が無いという点で社会化には不充分。親方や師匠。ストリート。大人になる方法も。今は居ない。職業的社会化が不充分。高学歴のメリットは少数で、独立自営には現実味が。しかし83年をピークに。廃業率が上回ったりしている。今の社会は社会化の力は衰弱している。清水晃一。かつては学力格差は地域間の問題。消滅したわけではないが見えにくくなった。大阪府のように下位になるところも。繋がりの度合いが学力と関連している。学校とのつながりなど。逆に揺らいでいるところは下位に。生きる意欲や伸びやかさ、全てについての議論に。社会関係資本。ソーシャル・キャピタル。学力などと関連。在る国会議員。節約すれば中古のパソコンは買える。貧者と認識されれば烙印が。stigmaからの離脱が拒絶される。ニュース7。可愛そうで健気な女子生徒。netでは逆に。湯浅誠。ハートネットTVなら良い、0.1%しか見ていない。ピアスしたり液晶テレビが写ったりしていたらアウト。不可分であるから、貧者たたきでサディストが。消費財。stigmaを通して、貧困以外の自己表現を許さない。貧者の自己呈示。それこそサディストは黒く塗ろうとする。子供の貧困率は14%。単なる誤解には留まらない。社会に潜在する貧困のstigmaを露呈。若者は自分でない自分を。サディストの標的に。若年層の求める消費財。今の私ではない私を未来に。将来アニメイラスト関係の。スマホ、ランチなどは自己を承認してくれる友人たちの品目。出来る範囲で手にしたい。今日ではアイデンティティと消費の多様性。贅沢にしか見えないことも。アイデンティティ構築の理解は容易なはず。貧困の現場で、そんなことにお金を使うなと言う助言が不必要なのではない。機会的な否定は頑ななものにする。理解という行為を伴いながらのものは対話を。社会を繋ぐ回路そのもの。

 

人間にとって貧困とは何か (放送大学教材)

人間にとって貧困とは何か (放送大学教材)