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自閉スペクトラム症と非定型発達(特別支援教育総論第11回)

自閉スペクトラム症(ASD)については突っ込んで学んでみると良いかも。自分に該当するところも。

 

藤野博。自閉スペクトラム症の児童生徒。
自閉スペクトラム症の特徴。Autism。ASD。自閉症の特徴を持つ発達障害。DSM5。社会性とコミュニケーションの問題。感情などの共有の難しさ。人間関係に苦労。強いこだわりと行動の転換が難しい。同じ状態を保とうとする。コミュニケーション不全ですれ違い。発言の背後の意図を測れない。行間を測れない。語用論。ASDの人にとり問題。情報伝達の問題など。意図理解の間接発話の問題。会話の問題もよく見られる。独り言のようになってしまう。相手に合わせることが難しい。割り込んだり一方的に話したり。場面や相手に応じた話し方も困難。丁寧さの調節など。文部科学省は実態調査を定期的に。check項目。含みのある言葉や嫌味も言葉通りに受け止める。困惑するようなことも言ってしまう。形式的で抑揚がない。聞き漏らすことも。集団の中で起こりやすい。学校の授業。ココロのスイッチが入りにくい。不特定に話しかけていると自分に対してだと思わない。
ASDの人の認知の特徴。3つの側面。心の理論の障害。中枢性統合の障害など。心の理論。欲求信念意図など人の心を読み取る能力。社会的認知機能。アセスメント。アニメーションなどで次の行動を予測。相手の視点に立って考えられるか。自分が知っていることと他の人とを区別できるか。知的発達に遅れがなくても正解を導き出せない。心の理論が獲得されにくい。日常生活面の困難。自分からは気づきづらい。中枢性統合の問題。必要な情報を選択して意味のある情報を。木を見て森を見ない。実行機能の問題。目標の状態を心に描きながら。衝動的に反応することを押さえて段取りを組んで行動する。オーケストラ。個々の演奏者ではなく指揮者。統括する機能が上手く働かない。ASDの人の日常生活などの問題。心の理論は重要。例えば悪気がないのに人が嫌がることをサラリと言うなど。日々の生活は絶え間なく入る情報を処理して幹にポイントを合わせないと混沌に。中枢性統合。見通しが持てないと不安。実行機能。
学習の問題。学習場面での困難。国語では作文と長文読解、算数の文章題。認知の特徴から難しさを説明。作文のプロセス。テーマを考える。組み立て。出だしや話のつなぎ方、終わり方など。実行機能が必要。出たとこ勝負ではなく。頭に話題を思い浮かべ適切なことを。幹と枝葉を、中枢性統合。何を言いたいのか分かりづらい。自分の文章が相手にどう受け取られるかを考える。他の人の視点を。心の理論。長文の読解。沢山の文の中からポイントを。趣旨を3点。幹と枝葉を。心の理論。学習上の問題と認知の問題。
衝動。二次障害の問題。うつ、不安障害など。小中学生を対象とした大規模調査。精神医学的的な症状を合併。20倍とも。情緒面の安定コミュニケーションなどの前提に。
自閉症をどう捉えるかは変化している。今は転換期。43年にカナーにより最初の症例が。知的障害を伴うことが多かった。特別支援教育の対象に。近年概念が変わりつつある。自閉症の特性は幅広く存在、スペクトラム。連続体。虹の色は連続的に。幅がある。ASC。自閉スペクトラム状態。特性を意味する。障害として診断されなくても対象に含める。ASDやASCの対になる概念。神経学的に典型的。定型的。よくあるタイプ。今日では二分法ではなく。自閉スペクトラムを持たない人は定型発達。ニューロダイバーシティ。神経多様性、脳の多様性。神経多様体の考え方。ASDはユニークな脳。治療の対象になるのではない。脳のタイプ。二次障害としては治療が必要。長所と認め伸ばすことが重視されている。
ASDの人への支援や教育。イギリス自閉症協会。構造化、肯定的なアプローチ、共感性など。構造化とは、環境をシンプルに。出来ていることや長所に目を向け伸ばす。共感性。互いに歩み寄る。見方が異なれば共感しづらい。経験の共有を。車の全体とタイヤ。低い覚醒。穏やかな環境にする。覚醒水準が高く少しの刺激で興奮しやすい。うるさい音を出さない。照明を調節。連携。関係者が共有して一貫したサポートを。6つの項目。アメリカ。自発的コミュニケーション。ソーシャル。遊び。認知発達の様々な目標。構造問題への支援。アカデミックスキル。学習支援。ASDの子どもたちは作文が苦手。急に書けと言われても何を書くのか分からない。書きやすく。写真を活用。夏休みの思い出を作文に。自分が参加してイベントの写真を撮り溜める。並べて好きな写真をピックアップして時系列に並ぶ。写真で物語の流れを。順番に文章に。1つ文章が出来れば良い。その後に文章全体を。中枢性統合のサポートや実行機能のサポート。情報を効果的に伝える方法。文字で示すこと。ASDの子供は集団の中では聞いてない。話し言葉は一瞬で消えてしまう。文字は自分のタイミングで情報を得ることが出来る。板書したりメモに書いて渡したり。設問の仕方。オープン形式の質問は答えづらい。穴埋め式や選択式だと答えやすい。先生の配慮。できるだけ具体的に。支援においてはコミュニケーションのstyleを理解し。
綿貫愛子。ASDの当事者。心理士として巡回相談も。自分と周囲の人の違い。大学に入って発達障害の勉強をして子どもの支援をしてから。自分自身のことにも気づきづらい。小さい頃からマニアックとか天然とか歴史博士とか。頻繁に職員室で話題に。本に書かれていたりしていたことが自分とは結びつきづらかった。子どもの言動に共感する自分に気づく。定型発達の人とのコミュニケーションの問題。色々あるが。定型発達の人たちが望む態度を取ることが難しい。相手の目を見ていること、適度に相槌をうつこと。話を聞いていないと誤解される。喉仏を見る。意図が掴みづらい。集まった時に暗黙のルールがありそれに則って話をする。その場には合わない話し方を。聞いていたことに真剣に答えすぎてしまい周囲を動揺させる。一つ一つ経験する。判断に困った時は仲の良い人に事前に確認することも。ASDの人が学びやすい学習環境など。学校では自分は勉強が出来ると思ったことがない。先生の授業では理解が難しい。自分で学習方法を作って学習する。自分の思考や感覚のデザインに合った教育法を。教員の専門性から提案をいただけるとありがたい。視覚的構造化。情報が溢れているので目で見て分かりやすいように。少なくなったり。多くの情報が整理されて分かりやすく。感覚過敏への配慮を。学校がオープンスペースで周囲が煩かった。感覚についても考慮を。多数派である定型発達者の中での長所の発達について。家族や恩師の方々が特性や考え方感じ方を面白いと思ってくれていたのが大きい。特性にも面白いと思って付き合ってくれている。繰り返しのやり取りにも。学校においては高校以降の先生は自分の面白いということを認めてくれて、専門性から新しい方法を考えてくださった。高校の数学の恩師。変えようと思わずに。独特の思考傾向に対して新しい教え方を。自分の得意な教科をどんどんやって好きなことを夢として持っておく。大学院ではよく分からない論文でも、IQ200くらいでないと読めないと笑って修正してくださった。自分の苦手について苦手意識を持たないで済みchallengeを。学校という場の中では先生や同級生から仲良くしたいと思われなかったことも。あまり居場所は無かった。周囲の図書館や美術館には足繁く通っていた。司書の方や学芸館の方から熱心に話をしてもらい、社会の中で参加でき自分らしく居られたのが有り難かった。好きなものを認めてもらえて表現することがコミュニケーションや社会的参加のMotivationに。集団活動で他の人と強調するのも大事だが、自分らしさを失うと辛くなる。好きなことや興味のあることを大切にして、それを認めてもらえる場を。社会参加を。様々なタイプの人が社会参加を。

 

特別支援教育総論 (放送大学教材)

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