私は夢をあまり見ないけれど、無意識が考えきっていないせいだろうか。
大場登。心理療法と夢。クライアントの語りに夢が。夜眠っている時に。結構多い。フロイトのユングを読んでいるわけではないので不思議だが。夢というのは旧約聖書や記紀でも記述がされているので、はるか昔から大事な意味を持つものとして共有。古代ギリシアでも、沐浴して神殿に入り夢の訪れを待つ。貴船や石山に詣でて夢を求めて籠もる。西郷信綱氏の「古代人と夢」。親鸞の無告。親鸞は帰依と女性との関わりとの葛藤で京都六角堂に。女性との関わりは禁じられている。多くの宗教でエロスを控える。葛藤の中でどのように向き合えばよいかを。夢の中に救世観音が現れて言葉を。行者が女性との関わりを持つことになっても導いで極楽に。戒律を犯す道を歩いたとしても観音自身が導いて極楽に。絶対受容の夢。独自の生き方を見出す。劇的な働きを。様々な逸話やエピソードが。
無意識への王道とフロイトが。夢などを扱うのは非科学的?自然科学的アプローチも。曖昧なのも俎上に載せるのが科学的態度。夢と向き合うことで思いがけないプロセスが。心理療法における夢と向き合うには1年かかるが、入門を。
クライアントと夢が語られて夢をどのように理解するか。夢見手は誰が、補償、イニシャルドリーム。
補償という視点。具体的な。夕日の中谷間の街道を。右側の丘の上に城があってバルコニーの手摺に女性が1人座っていた。女性を見ようとすると頭を後ろに。首が痙攣して目を覚ます。夢の中で患者であることが分かった。ユング自身が見た夢。ユング自伝の第1巻に。夢の状況を頭の中に。ヒントは補償という視点から見ると。ユングがあちこちで。補償。どうしても意識的に色んなことを考える。意識的姿勢は偏りがち。夢が補償の視点であるメッセージを問いかける。意識的態度を補償して修正する。首の後が痙攣するほど頭をそらして。実は現実の夢見手が見下していた?途中から患者が夢を理解するのが難しく。女性患者を上から目線で見ていたのを修正するもの。上の方を見て初めて患者を理解できるというメッセージ。夢を実際に患者に話して自分の味方についても。患者との関係は好転。夢の機能を説明する時に。もう一つ紹介。父親が新しい車で外に出ようと。運転が下手で私は憤慨している。危険運転で塀にぶつかり破損。理性的にと怒鳴り付ける。父はゲラゲラ笑い泥酔しているのが分かる。ユング全集の中で紹介。夢分析の実用性という意味の訳。16年になって夢分析論という書籍が。夢見手は誰か。ある青年。不思議だと。自分は父親を尊敬しているのでどうしてそうなるか分からない。尊敬しているのは素晴らしいし羨ましいが、青年に現れたのは青年の夢見手の心の奥から問いかけが。随分と異なる。腹を立てて怒鳴り付ける。父親も異なる在り方。青年と話し合う。ある意味で不思議。父親に対して違うイメージを。現実とは反対のことが多くて。補償の視点から。もう一つ例を。ニーチェが悲劇の誕生という著書で。ソクラテスが夢を。晩年は獄中にして弟子に語る。しばしば同じ幻が。音楽をやれと。獄中で取り組む。何故この夢を何度も見るのか。何か義務を怠っている?哲学者思索家。偉大な哲学者の1人。自分は確かに思索哲学に耽ってきたが、感情や感覚を疎かにしてきて何度も夢を見るようになったのでは?ソクラテス自身も考え込む。夢に取り組む中でそのように考えて夢への答えとしてアポロンに捧げる。讃える歌。芸術的ソクラテスが誕生。思索家だけでない。遠いヨーロッパの昔の話では?現代の日本人にも夢を聞くが似たようなものは時々ある。業績を上げている研究者が楽器を奏でているが音が出ない、練習するとドレミと。楽器と親しむ夢を。補償ということから解釈をしてこうこうと語ることはない。楽器はどうかと。小学校の頃にフエなどを?実際にハーモニカやリコーダーを買ってきて親しむなど。解釈は必ずしもしなくて、夢はどういうことかと考えると向き合い変わっていく。
イニシャルドリーム。心理療法の最初の頃に語られる夢。ユングが挙げた3つの夢。国境を越えなければ、しかし見つからない。誰も教えてくれない。同一のクライエント。それぞれのセラピストの。イニシャルドリームは向き合うテーマを暗示的に。新しい生き方へと変わっていく変容する。新しい国に入っていく。それなのに最初の夢がそうなら、そのまま心理療法を続けて良いかを考える。分析家は患者と話し合い正直に別のセラピストを紹介。正直に夢から話し合うことでクライエントがやってみますと。セラピストの方は俎上に載せるのが大切。夢の2。国境を越えなければ。暗い夜で検問所が見つからない。遠くに小さな灯りが。国境ではと。しかし谷を超え森を抜けなければ。方向が分からなくなる。誰かが近くに。正気を失ったように私にしがみつく。不安で目が覚める。セラピストは長い研修を受けて色んな経験を。しかし万能ではない。分析家も盲点や同じような問題を。自分と同じ問題を。クライアントが見てきてくれる。クライアントではなくセラピストの方にしがみつくこともまったくない訳ではない。難しいところ。夢見手は自分でセラピストのもとに通うのは控えることに。3番目のセラピストに。自分に合ったセラピストを探すのはそれだけで一大仕事。またイニシャルドリームを。国境を越えなければ。国境は既に越えてスイス側の検問所に。申告することはないと思っているが、税関の職員が夢見手のバッグに手を。夢見手はユング。全く自分で気が付かなかったが申告するものはある。イニシャルドリームはこのセラピーの中でどのようなことがテーマに成るか。どのようなことと向き合うか予見的に指すことが頻繁にある。不思議な現象。夢がすっかり忘れていたことを。夢見手が現在時点で意識していないことでも症状が出ている。鬱になったり不安になったり。夢の中で現実の出来事との関わりを最初の夢が表す。分かりやすい。夢見手の症状の原因は分からないが。現実の問題を表す。イニシャルドリームは予見的に心理療法と向き合うテーマを表す。初回面接という講義で。最後の辺りでカウンセリングの中でどのような仕事をするかを確認する。夢見手は何も申告することはない、かばんになにもない。しかしベッドマットレスを取り出す、税関吏が。どのような意味が?スイスでの。ユング自身の連想。ベッドマットレスが2つ。どのような意味が。クライアントはシングル。激しい抵抗を示す。大きなテーマになる。現実的な結婚ということだけでなく性との関わりが。イニシャルドリームは大事な視点。