F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

対応が難しく、個別性の高い障害者に対する心理的介入法:応用行動分析(障害児・障害者心理学特論第13回)

行動の分析を一定の枠組みで学ぶことが大事。

 

五味洋一。対応が難しく、個別性の高い障害者に対する心理的介入法。応用行動分析学。環境設定と適応的行動の確立、介入技法など。
応用行動分析学について。ABA。行動分析学から派生。ある行動の原因を性格などの内側でなく行動と説明。行動と環境との関係に着目。中核と成るのは三項随伴性。何らかの理由による。目標行動。環境の中の先行事象。後続事象。図式化して関係を視覚化。理由を検討する。三項随伴性。問題行動には限定されないが。行動面の様々な問題に応用。効果が示されている。
どのように変容を。三項随伴性。行動の記述と分析。行動はどのような後続事象を伴うか。小さな子どもがおもちゃやの前で大声を。躾がなっていないのは原因?誰も観察していないし、そもそも何を表すかは千差万別。一般的説明とされるのは、最も適当な表現だからという理由で。ダイエット中に甘いモノをたくさん食べる。だらしがない、意志が弱いというラベル。単なるラベルであり原因を説明するものではない。ABAでは行動の原因を?行動の原理。行動が繰り返されているということは起きやすい環境の問題。その人にとりポジティブなことが起こるから。後続事象によってその行動が強化。好子。駄々をこねて欲しかったおもちゃを買ってもらえるなど。行動が増える別のパターン。negativeなことがなくなれば起きやすく成る。嫌子。行動が強化。ストレッチをすれば張りがなくなり楽になる。強化されて行動が増える。行動が減る原理。弱化の原理。行動の結果で行動の増減が、ただをこねる行動。そのことにより良い結果が。何か?観察しないと分からないが想像で。おもちゃを買ってもらえたり自宅でプリンを。どちらの仮説かは観察で。行動の結果で。観察により立証。好子がわかれば具体的対策も可能。実証可能な仮説を立てられる。実際に駄々をこねると?最終的には記録を取り評価する。介入を続けるのは簡単ではない。得られないようにする、消去。後続事象。消去バースト。何が起こるか?タダをこねるとプリンがもらえない。急にだめだと。子供の駄々をこねる行動がエスカレート。より激しく駄々をこねれば買ってもらえる。逆効果。消去を徹底して行うことの難しさ。消去の手続だけでは効果があまりないことが多い。
先行事象へのアプローチ。様々なものが。刺激が先行事象になる可能性がある。アプローチの基本は先行事象を取り除くこと。おもちゃ屋の前を通らないように。あらゆる先行事象を取り除くことは現実的ではない。それに買ってもらうルールを提示するなどのアプローチを組み合わせ。
不適切な行動をしないでも対応できるようにするためのアプローチ。発達の遅れや偏りがある。上手く行動が出来ない。獲得欠如。どのように行動するかわからない、行動が出来ない。片付けをするのが分からない。遂行欠如。やろうと思えばできるが、なかなか生じづらい。普段は我慢できる子供でも、欲しいおもちゃが。スキルがあっても出来ない。流暢性の欠如。Smoothに出来ない。練習が不足している。書き取りの為にもう少し練習が必要。一つ一つの作業にエネルギーが必要。3つの状態の見極めが必要。観察して充分な検討が必要。新たな支援を。環境を意図的に。遅延技法。
具体的事例を通して。機能的アセスメントに基づく。こうすけ君。自閉スペクトラム症と知的障害。小2。特別支援学級で。席から立ち上がり関係ない教材で遊ぶ。捕まえて席に戻すよう心がける。3人から4人と一緒。ツバを吐きかけるなどエスカレート。なかなか改善しない。外部支援者として行動観察を行い。解決策を、実際の行動の頻度とABC記録。1週間ほど必要なので依頼しても良い。三項随伴性の形に整理。ここでは4つの箱。事例の分析に便利。こうすけ君の脱走。どれくらいの問題を解いたら良いか分かりづらい。他の児童に直接指導していて放ったらかしな。行動の結果として捕まえられる。ツバを吐きかける。説教される。整理することの次に。どのような後続事象により、どのように影響されているか。問題行動が増えているので、何かしらの後続事象により強化されているか。何故ポジティブ?一般的にはネガティブなはず。一般的な感覚とのズレ。幾つかのパターンが研究で発見。席を離れて遊んでいると先生に。注目してくれるというポジティブな。結果的には問題行動を増やしてしまってる。唾を吐く。長時間説教されるので、その間は課題をやらなくて良い。結果的には課題から逃避することに。問題行動には良い機能が。表面的な行動だけでなく、こうすけなりの理由がある。問題に対してのアプローチ。課題から逃避が出来ないように。丁寧に説明しても逆効果。長く叱らない。そもそも立ち歩いたりしないで欲しい。適切な環境をどう作るか。そもそも問題行動を起きにくく。予防的アプローチ。先行事象。複数人を順番に。注目してもらえない。課題は学習したばかりだが一人で取り組む。難易度がなかなか高い。先行事象を変える工夫を。新しい課題ではなく流暢性を高める課題を。どの課題に取り組むのか分かるように視覚的スケジュールを。やることと終わりを明確に。自分でも取り組める内容に変える。自立的に課題に。子供により集中できる時間が異なる。時間が10分程度。それで一区切りに。シールを貼るなどの仕組みを導入して維持しやすいように環境設定を。シールなどを与える。トークエコノミー。日常的に触れている。スーパーマーケットでマイバックを持っていればシールを。大切なのはトークというシールなどが一定の数貯れば。バックアップ強化子。後続事象を書き出す。機能的アセスメント。しかし自動的に効果的介入が導き出せる訳ではない。適切な介入方法を選択するには様々な介入技法を。理解しやすい形で提示して環境を整える。構造化。自閉スペクトラム症の人に介入するにつき最優先が。指示が過剰に成る傾向があるので、できるだけ自立的に動けるように。

 

障害児・障害者心理学特論〔改訂新版〕: 福祉分野に関する理論と支援の展開 (放送大学大学院教材)

障害児・障害者心理学特論〔改訂新版〕: 福祉分野に関する理論と支援の展開 (放送大学大学院教材)

  • 作者:大六 一志,山中 克夫
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本