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病・人・社会(2)~人を支援する人が受け取るもの~(放送大学特別講義)

確かにpositiveな点は共通していると感じた。活動を続ける過程でpositiveになっていったと思う。

 

白石弘巳。石丸昌彦。人を支援する人が受け取るもの。統合失調症。2人へのインタビューを。
竹野内睦子。グループホームづくりなどを。ユニークな活動を。仕事場を作ったきっかけ。脳性麻痺の女性の作業する場を。世界に認められる作品を。作っても売れない、ではなく。最初から世界を。日本の伝承を。ひとりひとりの夢を。知的障害者は親が居ないと暮らしていけない。親と切り離して、親が居なくても生きていけるかを。自分が頼んで全て出来ると。グループホームを作り親を説得してと、夢の殆どは叶う。なかなか飛行機に乗って障害を持つ人が移動するのは大変?海外に行くのに担当の先生に処方箋を書いてもらう。すぐに治療してもらえるように。精神科の先生と喧嘩を。環境を変えることがどういうことなのか分かっているかと。同じ人間でたまたま病気をしただけ。本人が行きたければ、心地よい関わりがあれば好転出来ると。やってみて帰ってきて目が輝いている。二度目からはぐうの根が出なかった。バイトを含めて渡航費を貯めろ、2年間で100万円。銀行に預金をさせる。自分の力で渡航することで家族の方の目が違ってくる。今まで低く見られてきた彼ら彼女らが。幾ら病に侵されても人間の尊厳はあると。行政とも、生活保護を貰うなら行ってはいけないと。こちらで稼いでいるので、自力で返せるとそれで良いのではと。行く先々では働いてもらい、自殺はしなかった。密閉している飛行機の環境は不安だったが。タバコが吸えない。二度と後輩も乗れないという思いがあって乗り越えていった。薬が郵便で届くが10日遅れた。眠剤なしでコトンと眠る。ろれつが回るようになったり。証明も出来て、色々な発見が。老人ホームのことを考えている。本人たちから老後が心配と。何人かを老人ホームに移した。その時の本人たちは不安そうにしていた。不安な顔が忘れられない。この地域で最期の看取りまで皆で。お葬式やお別れもグループホームでして共同墓地にも。まだまだ夢を。最初に会ったのは00年前後。アメリカに作業所を。長期滞在して暮らす事業を。活動の評価を。アメリカに行ってきてのびのびとした環境で地域の人とも。時々お便りを。作業所が充実してない頃から希望を実現するバイタリティに驚きを持っていた。飛行機に一度も乗ったことのない人に海外の旅行を。できるかどうか心配をしていたが、自分が行くとの力強さが。利用者の夢はみな実現してきたと。今でも夢を持っている。理事長は退いているが関わりながら生きている。一生地元で生活者として関わる。
西隈亜紀。新聞社での仕事からソーシャルワーカーとして若者のグループホームを。精力的に立ち上げている若者向けのグループホーム。心のケアが必要な若者を受け入れる。定員は6人でアパートを借り上げて1室一人で。自立に向けて生きていけるように。若者向けのグループホームは全国でもあまりない。幾つかの法律に基づく。児童福祉法も改正されて24歳まで延長しているが。障害者を対象者にした。18歳以降。間はないがなかなかうまく行かないのが現状。受け入れを断るのが現状。精神症状が激しい人は受け入れないなど。実際に自身でグループホームを立ち上げるきっかけは。精神科病院で十数年ソーシャルワーカーとして働く。たまに10代の患者が。家庭に帰ると暴力的になってしまう人や施設で見れない人が結構な数に。退院先が無い。家族が泣いて。施設でも見れないと。10代の社会的入院が。どうにもならない人が、無いなら作らなければ。受け入れるところを。負担が大きいなど。大変なところ。若いので思春期の反抗期の人間が6人。親に心を開かなかったり。ボロボロに傷ついて心を閉ざす人に。苦労はある。特有なことは?今は男女3人ずつ。行き来はあまりしないでと。距離が近くなっても苦労するので。特有のこととして恋人を作ること。それは大事なことで相談にも乗っている。友人を呼ぶのも自由。異性は一度会わせてと。お泊りもOK。必ず連絡をすれば。恋愛を自由にするとトラブルも。それがもとで具合が悪くなったり。それも含めて男女間だったりのトラブルの経験をしてもらい、自分で対処出来なくてもなんとかするという。お母さんでも有りお父さんでもある。どちらかと言えば父親役として厳しい役割を。他のスタッフが優しく。始めてから丸5年に。やっていてよかったことは?若いというのは可能性の塊。良く決心してくれた、死なないでくれて良かったと。よくだどり着いたと。簡単に心を開かなかったり暴力や行動化したり。しかし1年経つと関係性が出来て絶対に成長している。住まいを提供すること自体が力になっている?嬉しいことは本音を見せてくれたこと。怒りをぶつけたり。心を許してくれたということ。隠し続けていた症状を何ヶ月か経って告白してくれたり。利用者が卒業することもあるが、言われたことは?期限があって通過型のグループホーム。3年が限度。それぞれで想像するような良いことを言って出ていくことはない。OB支援で繋がりが切れるわけではないが寂しいよと。若くて信じない人たちが信じることをしてくれる。辛くて怖いとぶつけられることはある。卒業して断ち切らないといけないこともある。主治医や患者の関係と近い。ボロクソに言って出ていくこともあるが、互いに違うとは分かっている。そういうことが3分の1くらい。精神科病院しか居場所がないのはおかしいという怒りが。困っている人が多ければ受け入れたいと。続けていられる秘訣や考え方は?大変ですねと言われるが、大変でない仕事はないと。特別に大変なことをしているとは思わない。若い人たちへの関わりが分からない人が多いが、それが出来ることで社会に還元できる。抱え込まない。良くも悪くも抱え込めないので相談する。スタッフや関係者や関係機関に。しょっちゅうカンファレンスも。1年位経つと関係性が出来て変わってくる。これからの展望。出来ることはささやかなこと。人数を増えるとケアの質が下がる。当たり前に他のグループホームでもしてもらえること。臨床の他に学会などで必死に発信して若者を受け入れてもらうことが希望。働きかけを続けたい。書籍を書いた反響は?精神科病院に勤めている間に精神的ケアが必要な若い人へのノウハウが全く無かった。参考にした方が。ソーシャルワーカーという視点も必要、研究もしたのでわかりやすく。関わり方をひたすら書いた。ソーシャルワーカーが対象だけど幅広く読んで貰えて。内閣府の青少年担当の人だったり。文科省だったり講演も多く。困っている人が多いことが分かり出して良かったと。困っている人を助ける。これから対人援助の仕事をしている人や社会に。嘆きや諦めの言葉を。割と楽観的。世の中は変わるよと返す。10年前から良くも悪くも変わっている。小さな一歩をすれば何かがきっと変わる。これから始めたい人や世の中に疑問を持つ人には。学会の活動で一緒していてきちんと話が出来る人と。数がないグループホーム。関心を持って伺っていたら活動が貴重。実際に話を聞いて。経験を踏まえて実情を踏まえて。一人ひとりに即して。入っている人の力動を利用して獲得することを考えているが、それを否定して一人ひとりを尊重していることを。誰かと付き合う時に親と会うのは1つのエポック。お母さんというよりお父さん。頑張って社会に出ていかなければならない人に、そのままでも良いと言えることが大事なこと。成長過程にある人には苦言もしなければならない。援助者としては難しいが、プロとして自分の限界を踏まえて活動することが重要。腑に落ちることがたくさんあった。
2人はそれぞれの立場のパイオニア。同じではないが。一生一緒に居られるか、社会で独り立ちを目指すか。共通しているのは物事に楽天的なところ。大変ではないかと聞かれても否定される。世の中やっていれば分かると言い切れるのは凄いところ。私もそうありたいと思いインタビューを。

 

家族のための統合失調症入門

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心のケアが必要な思春期・青年期のソーシャルワーク

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