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老年期の精神障害(精神医学特論第12回)

認知症の人を支えるにはhospitalityが必須だけど、知識を仕入れておく必要もある。

 

石丸昌彦。老年期の精神障害。超高齢の時代に。高齢者が10年の時点で22%。世界の最高水準に。20年には26.9%に。世界に類を見ない。高齢社会へは50年の間に急激な変化が。大きな挑戦。急増する高齢者層が心の健康を維持できるかが社会の活性化に。
心身の在り方。心身の働きは衰えるが強調が。病的な老化であり、健康な加齢では衰えのスピードは少ない。流動的知能は低下するが結晶的知能は生涯に当たり成長する。芸術家がライフワークを。ゲーテは80歳に至るまで書いていた。普段は良くても強いストレスを跳ね返せない。外傷的な出来事の後のPTSDが重症になりがち。新しい環境への順応力が低下。家族との別離や別居。さらには同居などの生活環境の変化が影響を。それがきっかけで精神的変調や認知症が。都市部では日々変化するのが当たり前だが影響は大きい。薬物療法についても配慮が必要。器官の予備力が小さく、分解排出するスピードが遅く堆積しやすい。少ない量から開始して副作用がないかを。市販の薬では高齢者の服用量について何も書かれていないが。老いというのが様々な背景を持つ。
老年期の精神疾患。認知症。痴呆から呼び方が訂正。04年頃から。定義。知能が不可逆的に低下。回復不能で戻らない。不可逆的なものかどうかは長期的に見ないとわからない?DSMでは不可逆性を外している。横断的に認知症を診断。ある時点で認知症と診断される人が回復することも。知能と認知機能の指す内容が違うことが。痴呆と認知症も違う?変更の際には批判が。ほぼ同じ意味内容で。認知症は様々な病気や怪我が原因で。脳の老化や病気が。有病率は65歳の中の6%。典型的展開。女性が物忘れがひどくなった。単なる物忘れとは違う。規模が大きい。ある体験がそのまま抜ける。広範な異常が。ただの老化とは違い1つの病気。夜間せん妄、物忘れ妄想など。
ゲスト。井手智。放送大学。福祉や看護を学んだ後、看護師として。アメリカに留学して看護福祉学部で教鞭を。老年介護学。実践にも。教員同士でも研究はよく知らない。老年看護。看護なので病の中にある方や障害のある方などにケアを。対象が老年の人。健康問題に対してケアを。例えば健康な高齢者の物忘れに着目してどうしたら良いか。スピリティアリティ。認知症の人のケアや家族への支援。健康な人の物忘れ、認知症とは違う。物忘れは気になること。特に何の策もこうじないことも。記憶を学習してストラテジーを。自己効力感を高める。物忘れ予防教室。学んで敵に対し立ち向かう。自分の力を信じて。記憶についての考え方をプラスに。スピリチュアリティ。霊性やご先祖からのコンタクト。スピリチュアリティとは?老いていくというのがどのように生きていくか。人としての存在を。老いていく人たちが自分の人生の意味や生きていくプロセスについて。高齢者の捉え方。エリクソンの発達段階では統合が。死生学入門。老年期のスピリチュアリティ。認知症について。研究内容。認知症の方を支える家族の方が介護をどのように捉えているか。家族の中でもプラスに捉えたり負担だったり。益になること。大変な中でも。介護の経験を通してストレスな状態だがどのように成長していくか。ストレス関連成長。首尾一貫性や自己効力感との関係。どのような益が?多くの介護者の中に。実際に現在介護している人とかつて介護していた人。どちらも成長している。成長の中身が微妙に違う。現在の人はハンズオンケア。ネガティブなものだけではなく体験しつつ成長して歩んでいる。過去の人は成長の中でも自分の人生の価値を考える上での成長。現在の人には見えていないが。どちらも益を得る。成長する。実践にも関わる。北海道で教鞭をとっていて、認知症の人への具体的支援を。団体を立ち上げる。認知症フレンドシップクラブ。きっかけは京都で国際アルツハイマーの会議が。イギリスのナース。Projectの話を。若年認知症の人が症状で閉じこもらざるを得ないが、やりたいことを支援。プールやジムに。ヘルパーが連れ出す。認知症の余暇は後回しだが、サポートは出来ないか。動き出しサポートする団体を。当初は2つのプログラム。サポートをするプログラム。サポ友。ボランティアとして養成してニーズのある人とマッチング。ゴルフに行ったり温泉に行ったり。余暇的活動をサポート。07年に立ち上げて。それなりに軌道に乗っている。事務局を。各地で立ち上げを。日本全国で14の事務局を。大阪あたりが一番遠い。四国からも声が。広がると良いなと。北海道では活動に良い条件が?北海道の家族の会と繋がりが。ネットワークを活用できた。日本全国に事務局があるのも繋がりが。実践を振り返り、ただの種まきだったなと。認知症を支援した人の思いが繋がる。事務局ごとに色々と工夫して必要な活動を実践。地域地域でのつながりを。認知症の人に優しい社会を。ローカルな活動をしつつハブ的な。社会に向けて発信したいこと。認知症については書籍がたくさん出ている。テレビにも。若い人には何処かの人の話というか他人事である。予備軍を含め後10年後には700万人に。認知症は自分の親だったり兄弟だったり自分だったり。認知症とともに生きていく社会に。障害のある人と地域の中で生きる。互いに支援し合う。障害にしろ疾病にしろ他人事と考えるのではなく自分のこととして。何ができるのかを一人ひとりが考えていく。絆やつながりを生んでいく。それぞれの課題を考え始める。自分ごととして。認知症に限らないが。老年看護学。元々看護師。女性の仕事?看護を志したのは?大学は社会福祉を。ソーシャルワーカーになりたいと。卒論のネタ探し。死の瞬間を読んで死に大きな関心を。死ぬときはどうなるか、死の宣告をされてどうなるか。論文のテーマとして、ソーシャルワーカーとしての資質を考える。死に向かって行く人をサポートするのに。そのためにはまず会って接していくことが必要。ソーシャルワーカーの方にも。ホスピスが3箇所くらい。1ヶ月間泊まり込みで。看護助手のボランティアを。色々と勉強を。看護師の方と末期がんの方との関係を羨ましく思った。距離の近さ。一緒に笑ったり泣いたり。心の中のことを語ったり。何故距離が近いのか。やりたいことは距離の近いところでの関わりを。卒業した後看護師を志す。亡くなっていく方を。必然的に老年看護学に。看護の立場から医療について。ホスピスなどに行って看護に関わる。癌の治療のために病院に。末期がんと分かれば医師が来なくなる。キュアとケア。中心は治すことが医師の第一義的な。キュアが力にならなければケアが。それが看護。看護の醍醐味は死などを超越して安らぎを与えられる。病んで死んでいくが霊的な部分であったり慰みを与えたり。死の数日前でも。互いの良さを認めあい協力することが医師にも看護師にも。
長い経験と看護の視点。認知症や老いへの。年寄り笑うな。誰もが行く可能性がある。自己効力感を高める。現に困難を抱える人からプラスを引き出す。浜松の三方原のホスピスで。医学部の学生として訪れている、患者さんの傍らに留まる。医師も見込みがないと来なくなる。しかしそうするべきではない。病床から離れないことを。精神科を。キューブラー・ロスの「死ぬ瞬間」。不思議に元気が出る。認知症を援助するためにも知識を。老年期認知症もいくつもの分類が。血管性認知症。脳出血などの後遺症。脳血管障害が多いので。高血圧などを防止。アルツハイマー型認知症。脳の萎縮。ピック病。前頭前野。本来の人柄から外れる。レビー小体型。アルコール依存症や神経疾患など。

 

精神医学特論 (放送大学大学院教材)

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  • 作者:石丸 昌彦,広瀬 宏之
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2016/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

健康への歩みを支える―家族・薬・医者の役割 (キリスト教カウンセリング講座ブックレット19)

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  • 作者:石丸昌彦
  • 出版社/メーカー: 株式会社 キリスト新聞社
  • 発売日: 2016/08/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)