F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

幸福な。

「最大多数の最大幸福」という言葉はベンサムのものとされている(というか教科書ではそう見做している)。功利主義を説明するのに用いられたもので、まあそれは妥当と考える方は多いと思う。しかしながら問題がある。それは「幸福」というものをどのように測定するのかということである。残念ながらベンサムの時代では抽象的にしか考えられなかった。幸福度を測定する尺度が考案されるようになったのは20世紀の後半である。まあその尺度自体が何処まで妥当なのかは問題になるのは当然のことであるが。