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乳児期の発達:アタッチメントの形成(発達心理学概論第5回)

親は自分が育ててもらったように自分の子供を育てるものかもしれない。自分の養育の時の問題を認識することが大事なのだろう。

 

福島朋子。北川恵。乳児期の発達。アタッチメントの形成。乳児期の発達の基礎となるアタッチメント、愛着。個人差を測定する方法。測定やその後の子どもたちの発達に及ぼす影響。親の養育行動ややり取りに介入する子育てプログラム。
アタッチメントという考え方。愛着。例えばカルガモなどの親子。よちよちと歩く。他の個体や大人とくっつこうとする。ヒトの赤ちゃんもくっついたり関係を求めたり。不安に恐れを感じると特定のヒトに近づき安心感を。遊園地やデパートで親からはぐれた子ども。大きな声で泣き叫ぶ。不安や恐れを表現。子どもは特定の人に近づきたい欲求をして行動に。イギリスのボールディが。迷子の例。泣き叫ぶ子どもを落ち着かせるには?声をかけるだけでは無理。周囲の人は親を探し始める。迷子が居ますよと呼びかけたり場所に連れて行ったり。アタッチメントの対象の特定の人を。特定の養育者にくっついたりしがみついたりするのをアタッチメント行動と。さつきちゃんとめいちゃんの姉妹。2人の母親は離れで生活。初めての家に入ったりすると姉に隠れたりする。養育者に向けられることが多い。やり取りの中で特定の人に。赤ちゃんは産まれたときから大人を引きつける行動を。顔を向けたり手を伸ばしたり。見つめられれば?思わず声をかけたり。赤ちゃんには生まれながら周囲の人のかかわりを引き出す。発するシグナルに適切に答えることで信頼できるという感覚を。それを繰り返して相対的に多い人がアタッチメントの対象に。多くは親であることが多いが、親でなければならない訳ではない。シグナルに適切に答える人が。年上の兄弟や祖父母なども。発達心理学では親に限定せず特定の養育者としている。
アタッチメントという心の働きの意味。アタッチメントの対象に近づきアタッチメント行動で。安全基地の働き、安心の基地。それがあるから外の世界を探索できる。好奇心の塊。新しいものは危険な可能性があるのでその対処も。新しいものが大丈夫かどうか確認したり、危ないものと感じれば養育者に戻ったり。子どもは様々な欲求を満たそうとサインを送り面倒を見てもらおうと。基本的信頼感。子どもの発達の他の側面も支える。基本的信頼感はアタッチメントの対象への。何かあったときに自分から進んで働きかければ。人に働きかける主体。Socialコンピテンス。社会的自己効力感。モノマネをして。模倣も養育者と一緒にいるときのほうが生じやすい。赤ちゃんの人指し。人指模倣。7ヶ月にかけて母親と一緒に居るとより多く。まねぶ力もアタッチメントの対象への基本的信頼感に支えられている可能性が。アタッチメントは成長とともに変化。赤ちゃんの時には不安な状態では身近な人に近く。養育者の近くに居たい。保護者には大変。3歳以降になると減っていく。少しの間、養育者と離れることが出来る。家で買い物を待ったり。養育者の気持ちを理解したり予測したり。自分のアタッチメントの欲求充足を先延ばししたり他の人と。経験の積み重ねから確信を持てる。気持ちを落ち着かせる。アタッチメントの対象がしばらくは居なくても大丈夫という段階はハードルが高いことが。肌身離さず持つ。移行対象。移行対象となるのは子どもに馴染みのある肌触りの良いものが。毛布など。黄色い毛布など。寝る時には無いと大騒ぎ。更に経験を通して養育者の交代の予測を。養育者以外との関係。友人関係など認知的枠組みが。養育者とのやり取りを基本として、見通しを持つ。対人関係の内的ワーキングモデル。内的作業モデル。心の中に持つから一貫した対人関係のパターンやその人らしさを。
アタッチメント行動の個人差を測定。ストレンジシチュエーション法。測定方法。養育者に近づくなどアタッチメント行動を。馴染みのない場所で一人になって不安などを。マイルドなストレス状況を実験的に。子どもたちの行動からアタッチメントのタイプを。8つの場面から。大学の実験室など子どもに馴染みのない見知らぬ場所に親子で。一緒に部屋に。おもちゃなど。子どもは最初は戸惑うが保護者がいるので落ち着く。人の出入りが。子供の行動でアタッチメントの強さを。安心の基地として利用するか。怒りを含むか、幾つかのポイントからアタッチメントを3つのタイプに。Aタイプ。養育者が部屋を。困惑などを示さない。よそよそしい態度を。回避型。Bタイプ。養育者との分離場面で泣いたり騒いだり。戻ると嬉しそうにかけよる。安定型。Cタイプ。養育者との分離場面で苦痛を示し再開の時も激しい怒りを。アンビバレント型。エインズワース。アタッチメントの個人差は日常の養育者の行動が影響。回避型。子どもがアタッチメント行動のシグナルを送っても拒絶的。子どもにしてみたら受け取ってくれることが少ない。養育者が嫌がる傾向が。安心の基地が避難所にならない。逆にアタッチメント行動を最小限に。困惑を示さなくなる。アンビバレント型。子どもに対し一貫しない少し異なる。子どもにとり予測がつかない。用心深くなる。シグナルを外に出すことで保護者を引きつけようとする。しがみつき後追いの行動が。安定型。タイミングよく適切に。応答性が高く一貫性がある。確信を持てるのでアタッチメント行動は安定している。安心感を得やすい。子供のアタッチメントのタイプと保護者の行動。養育者のあり方や関わり方だけがタイプを決める訳ではない。子ども自身の個性などの要因も。他者は養育者だけではなく。親戚や保育者近所の人友達との影響も。3つのタイプに収まらないタイプが。Dタイプ。無秩序無方向型。
アタッチメントの連続性。個人差は成長にも受け継がれる?青年期におけるアタッチメントのタイプを調べる。乳児期との一致度が高い?認められないことも有りはっきりした結論は出ていない。アタッチメントが養育環境の影響を受けて変化する?大きくなる過程で養育環境の変化は大きくない。それが無ければ継続して青年期と一致する。保護者の虐待などで養育環境が変われば不安定型に変化させる?満足できる人間関係が出来て安定型になることも。支援することでアタッチメントを変化させる。臨床的親子関係への支援。
アタッチメント理論に基づく親子関係への支援。安心感の輪、子育てプログラムを日本に紹介。実践的活動を。北川恵。経験を踏まえてアタッチメントの問題と支援。アタッチメントには個人差が。困った時に頼りになる大人に保護してもらう欲求が。アタッチメントの個人差は子どもが適応するための方略。Aタイプはシグナルをあまり出さない。Cタイプはシグナルを強く出す。大人でも個人差が。辛い時に人に頼りすぎたり逆だったり。ストレスを乗り越えづらくなる。自分で抱え込んでいないか?バランスを取り直すのにアタッチメント理論は役立つ。アタッチメントの問題。アタッチメントのDタイプ。ストレンジシチュエーション法。保護者が戻ると接近と回避が同時に起こる混乱した行動。身動きが止まりフリーズする。虐待を受けた子ども。陥る状態をアタッチメントの視点から。親から叩かれる。怖いので接近したい欲求が。同時に恐怖の源は親なので離れたい。同じ対象に矛盾した感情が同時に高まり方略を組織化出来ない。安心感の拠り所の養育者が恐怖の源に。深刻な問題。慢性的にあるのも問題。成長後に解離性障害などのメンタルヘルスの問題のリスクが。親自身が子供の前で怯えたりするのも同様の問題が。未解決のトラウマが。フラッシュバックのように過去の辛い記憶が蘇り怯える。子どもにとり怖い体験。アタッチメントが恐怖の源になる。アタッチメントの問題には早い支援が。安心感を持てる大人が。世話をしてくれる大人にアタッチメントの対象。複数の養育者との関係で質に応じたアタッチメントを。母と関係に問題があるなら、母への支援や母以外の養育者の関係を大切にすることも。子供の健全なアタッチメントの形成を目指して安心感の輪、子育てプログラムを。養育者のアタッチメントタイプと子供のアタッチメントタイプが一致しやすい。子どものアタッチメント欲求に応えられないのは親の側の問題が。子どもが泣いたら親は大したことがないと不安感をあしらう。親が我慢強く対処するのを反映。親自身も回避方略を。自分が知っている最善の方法で子供と関わることが多い。健全なアタッチメントの形成のために、敏感な養育行動が必要。子どもの欲求に早く適切に応答する。内省的な態度。親子関係支援においては養育者を対象として子どもの欲求に答える力を高めることが。アタッチメント行動が分かりやすく。心理学の専門家だけでなく親にもアタッチメントの仕組みを。安心感の輪の図を作成。両手。子どもにとっての養育者。養育者を安全の基地として探索を。1人ではなく見守ってほしい手伝ってほしい楽しんで欲しいと。そうした欲求に答えてもらうと探索は豊かに。不安になったり疲れたりするとアタッチメント欲求が高まる。養育者のもとに帰る。養育者は子どもにとっても安全な避難所。充分な安心感が得られたらまた探索に。充分に満たされていれば健全なアタッチメントを。観察することで次第に子どもの欲求を理解できる。どうしようもない混乱を落ち着かせてほしい。子どもの気持ちに寄り添う言葉を。落ち着かせる行動を。養育者にとっては子どもの欲求が分かるようになっても感情的になったりいつものパターンを取ったり。余裕を持てるようにストレスを調節したり支援者が支援したりしてサポートが。支援の実際については引用文献を。

 

発達心理学概論 (放送大学教材)

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  • 作者:向田 久美子
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

アタッチメントに基づく評価と支援

アタッチメントに基づく評価と支援

  • 作者:北川 恵,工藤 晋平
  • 出版社/メーカー: 誠信書房
  • 発売日: 2017/11/20
  • メディア: 単行本