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30から70まで(成人発達心理学第14回)

要するに男性は40代からは成長しないが、女性は成長する可能性があるという、男性である私にはハッキリ言って身も蓋もない結果。日本では同様の調査はないと思うが、仮に同じ結果だと失望する男性が続出するのではないだろうか。

 

星薫。二宮朋子。30歳から70歳まで。本人が30代と70代の。同一人の2つの時代。変化があるか変化がないか。今回は普通の人々。サンプルは?カリフォルニア大学バークレー校。28年から29年の18ヶ月でバークレーで生まれた子供、一般家庭の第3子、を18歳まで追跡研究したが、その親のデータも取る。沢山たまって18歳までに研究が続く。40歳になった60年代。親のデータが。40年経ってどう過ごしているか。成人のライフコースの前半と後半。生活スタイルやパーソナリティや環境の違いは?68年に調査が開始。142人をピックアップして老年期の調査を。非常に長期間にわたる。時代の影響の考慮は?最初は28年。68年。戦後。時代はかなり違う。そのことは調査では中心的ではない。アメリカという国では戦前戦後の大きな違いは無かった?価値観の大転換は無かった?社会変化は当然あるが人にどういう生活上の変化を及ぼしたかを知りたかった。バークレー研究の副産物。元来は相談研究。産まれたての子どもの18歳までの成長過程を知るのが元来の目的。親御さんの研究は元々の趣旨ではなかった。子どもの環境の一部として親の環境が。スタート時点で親の情報も。放ったらかしにしていた。老年期になった者がどのように変わっているか変わらないか。研究では第3子に着目。1つの大事な要件は18年間での子どもの変化を。元々第1子としてと第3子としてと。試作品という特徴と3回目のベテランとしての親。そのこと自体が影響を。入り交じるのは好ましくない。男子も女子も居るが環境の統制を。
バークレー研究。調査は詳細を極めた。収集も手間が。資金も潤沢に相当な人員でチームで。調査は柱として3つの生活の側面を。両親へのインタビュー。現在の生活とパーソナリティ。生活の状況を詳しく。1つは面接。全員ではないが典型的な1週間の日誌を書いてもらう。パーソナリティテストとしてハーン自我尺度テスト。IE尺度テストなど。それらからライフスタイルを。それぞれの人が40年前はどういう人だったか。グループに分類された人の40年前はどうだったか。詳細で手間ひまをかける。面接調査。インタビューが鍵に。質問は。訓練を受けた担当者が。統一の質問を。夫婦両方ともの場合も多い。別々の部屋で別々の質問者が。対象になった人たちの観察も欠かせない。家庭訪問でどんな服装で。自宅の中や周辺。自宅の部屋の様子。家具の様子など。応対の態度。得になることではないが迎え入れるのにどのような態度か。37ページに渡る質問調査。家庭や近所。仕事や引退。余暇活動。自分の親役割。祖父母としての役割。結婚。交友関係。公的な組織に。自分の死に対する態度。自分の人生の経過。12種類の活動領域について詳細に。誰を客として呼ぶか。どういう集まりと。誰と訪問するか。集まりの種類。自分が主婦として毎日自分の役割への関心。近所付き合いの程度。ホストとしての関心。中心として客を招くか時々仕方なくそうするか。自分の家庭に対する満足度。40歳の時に。仕事の内容は。余暇活動は。仕事にどれほど熱心に関わっているか。退職生活への満足度。重要な他者。自己報告。実に詳しく。例えば訪問回数や仕事の有無。自由回答だと質問者にも影響する?回答を得て後で解析するので。質問者が全ての責任を負うわけではない。決まった質問を決まった言葉遣いで。聞かれる側も内情を詳しく離すので協力的でないと。今の日本でできるだろうか。
バークレー研究。カリフォルニアの一般家庭を。生活スタイルが。父親4種、母親6種。分析の結果を元にして中心部分が何処にあるかを分類。たまたま。男性は4種類。F型。ファミリーセンタード。家族中心型。孫とバスケットボールの試合を。次男の家族とバーベキュー。庭の策の修繕を。殆どが家族との活動で日誌が占められている。生活の満足の源が家族。H型。ホビーストファーザー。趣味人型。映画だったり教会の集まりだったり。仕事以外の何らかの活動に没頭。没頭しているが殆ど家族とはしていない。自分1人で。RS型。親密性の乏しい社交家。仕事はリタイアしているが外の活動に熱心。活動の内容が趣味や関心であるより社会的活動に主に時間を割いている。生活の大半は公的活動に。家族との関わりは希薄。虚弱障害型。不具合が関心の主なもの。病気に関心が。家族との付き合いは充分でない。夫中心型。主人と2人の生活が中心。夫に関心が向いている。夫の生活は自分の生活の中心。中心なし。生活の中心がよく分からない。殆どの人が夫を亡くしている。家族のことや趣味があるわけでもなく漫然と暮らしている。友達と行き来する交際が大好き。兄弟も含む。人との交際が。有職型。仕事が生活の中心。グループ中心。グループ活動で中心人物に。障害回避型。身体の弱さに関心を。全部で10種類の生活スタイル。この分類を40年前と比較。当時のアメリカは女性は結婚して家庭役割が。主婦役割や母役割が大きな責任に。結婚することで生活が大きく変わる。子どもたちが独立することでの変化。子育ての終了の変化。男性は結婚で大きく変えられることはない。仕事がなくなればそれが一番大きい。パーソナリティ。4種類のテスト。ハーン自我機能尺度。葛藤や緊張に直面する時にどう対処するか。対処できる傾向。自己適応的な行動が。防衛行動。直視しようとしないで逃げようとしたり見なかったことにする。防衛的に振る舞う。混乱した行動。冷静に解決する代わりに感情的に反応。怒ったり助けを求めたり。行動が面接記録からどの程度見られるか。3種類の対処行動得点などが。結果でそれぞれの人をどのタイプか分類。Q分類。Qタイプ。パーソナリティの分類法。100個くらいの人間の行動や性格傾向を。温かみがある。率直で素直、など。どれくらいの傾向があるか。人海戦術。それぞれの傾向がある人を分類してQタイプを分類。男性で3種類のタイプが。人志向型。基本的に人好きがする。保守的秩序型。不確実さを嫌う。信頼のおける人だが不安や葛藤への対処が抑圧的。道徳的で自分の欲求を出さない。活動的有能型。人を引きつける興味深い。人に対して批判的で懐疑的。知的能力が高い。敵対的だが男性的な感じ。分類できない人は金剛型と。女性は4種類。人志向型。女性らしい振る舞い。好かれる。心配性秩序型。保守的価値を好む。心配性で人生に意味がないと。脅威があるとそれに弱い。欲求を過度に抑制する。不安断定型。おしゃべりで行動が芝居がかる。仕草が。思考や行動が素早い。自立型。自分の独立に価値が。人から距離を。野心家。対象になった女性たちを分類していく。ハーンの自我機能尺度とQ分類の結果にはっきりした関連性が。人指向形。対処行動的な。冷静に適格に。心配性秩序型。防衛行動が多かった。不安断定型。混乱した行動を取りやすい。脅威に感情的に。分類をして若い頃にどうか?防衛的で逃げてしまうタイプの人は若い頃から。どちらかというと抑うつ的で活動的ではない。若い母親としては家庭を大事にする温かい家庭を。心配性や防衛的な。家庭が無くなるので本来持つ防衛的性格がはっきりする。不安断定型でも。若い頃からおしゃべりで演技的。困ったことには感情的に反応。ずっと継続している。老年期になって1つの脅威に出くわし本来の混乱した行動を取りやすくなる。人志向型の女性。若い頃からではなさそう。冷静に対処行動が取れなかったのが、40年間で発達。冷静に客観的に立ち向かう能力を。共通点や相違点がパーソナリティの点で。男性は若い頃のスタイルと老人期のスタイルが似通っている。つまり男性というのは仕事の有無で変わるにしても基本的生活スタイルが変わらない。仕事があるから時間が長くはないが夫婦の仲が良い。障害引きこもり型。若い頃は元気だったのではなく、昔から芳しくない。引きこもりがちだった。どのタイプの男性も若い成人としての生活スタイルを保持。ご夫婦のあり方。組み合わせに特色が?どうも組み合わせに目立った関連性がない。生活スタイルにしても3種類の男性は家族と疎遠だが。女性の方には関連性がない。組み合わせに傾向がない。パーソナリティについても。夫婦の関係は深淵なもの?2人の関係は。