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生徒指導と学級集団(生徒指導と教育相談第1回)

教師はどの生徒にも期待を持って接することが必要なのだろうけれど、人間業ではない感じもする。

 

住田正樹。生徒指導は色々な問題を含む。他の問題の手がかりにも。生徒集団と学級集団。児童生徒に対し社会の文化を伝達。広く承認され共有されている思考領域と問題領域。考え方や行動。同じ枠組みの中で行動するから社会が成立。文化というのは基準。未成熟な子どもに教育していくのが学校教育。伝達していく文化。認知的文化。知識技術など。規範的文化。社会の価値規範態度など行為の仕方に関わる。学習指導と生徒指導。知識技術、教科として体系化されている。教科の体系性を。規範的文化は社会生活の中での行動の仕方に関わるので知識だけではなく行動レベルでの実践を。子どもが価値規範態度行動様式に従うように。習得していくには実際の集団の中で。実際の体験を通して習得できる。社会生活の中でのやり取りを通して。相互作用。互いに影響を及ぼし合う。集団生活で他の人との相互作用を通してどのように行動することが期待されているか、どのように行動するかを。集団活動の様々な活動を。いわゆる特別活動や遊びなどの異年齢集団において。それを習得させるのは生徒指導。それは学校生活のあらゆる領域で。そのものが集団活動。授業や休み時間でも。児童生徒が適切でない態度や逸脱的な行動を改めさせる。生徒指導はあらゆる領域で。授業中や給食中。一時的な指導であり系統的ではない。指導は学校生活のあらゆる領域で。学級活動や生徒会活動や異年齢集団の活動が中心に。いずれも重要。
学校の教育活動や学級集団を単位に。日々の学習の基本的な場。管理単位。上手くまとめることが必要。学級集団の管理者として。学習指導と生徒指導をSmoothにするために学級集団を。学級集団のリーダーとして。その力がリーダーシップ。どのような指導態度を取るか。学級集団のあり方や指導効果が。効果的な指導には児童生徒一人一人がどのような子供なのかを理解。児童生徒理解。家庭環境や友人関係など社会的側面も。心理的側面も。共に理解し把握を。生徒指導は行為行動の仕方を習得させる。性格や態度を修正する活動。児童生徒理解は基本。児童生徒を理解するためには資料を集める。観察法。児童生徒の態度行動を外側から観察。続けているとそれぞれの子供の態度などが分かってくる。調査法。こちらから質問をして事実関係を。面接法。質問紙法。検査法。知能検査や学力検査など。性格結果などは一定の訓練が必要。周囲の人から聞いたりする。学級集団の性格を。下位集団。サブグループ。集団の中の集団。それについても理解を。フォーマルな下位集団とインフォーマルな下位集団。班などはフォーマルな。仲良しグループなどインフォーマルな。パーソナルな自然発生的な。結びつきが固い。教師に反発して妨害行為を。非行グループなどの逸脱的なインフォーマルな規範を形成する。メンバーのまとまりが高い。引き止める力が強い。集団凝集性。インフォーマルな下位集団の影響を受けやすい。常に把握するのが必要。上手く取り締まることができない。ソシオメトリックテスト。選択基準を示して質問をして選択的な人間関係を明らかに。小学校中学年以上では質問紙調査をできるが。聞いたり指差しをさせたり。相互関係を。ソシオグラム。視覚に訴えることが出来るので具体的に把握できる。応用範囲がソシオメトリックテストは広い。
教師生徒関係と生徒指導。リーダーシップや指導態度がどのように影響するか。教師のリーダーシップ。学級集団をまとめて生徒を導く。指導者としての統率力。2つの機能。集団目標達成の機能と維持の機能。この2つがないと維持できない。いずれかの機能を担う代表的なメンバー。集団目標達成の機能。リーダーが計画を立て目標に従い引っ張る。集団メンバーに支持して命令して活動させる。パーフォーマンス機能。P機能。集団維持の機能。メンバーに緊張や疲労が。それを和らげてまとまりを維持し強める。メンテナンス機能。M機能。社会心理学者。PM理論。教師のリーダーシップ行動の研究。P行動は目標達成の行動。教師が生徒の学習を進めたり指導したり課題を与えたり指導したり。生徒に対して忘れ物がないよう注意する。仲良くするように言うなど。M機能の行動。和やかな雰囲気でまとめる。緊張を解消するなど。子供と一緒に遊ぶなど。話したいことを聴く。相談に乗る。それぞれの機能の強弱を4つのタイプに。リーダーシップの類型。共に強いラージPM型、目標を明確にして集団をまとめる力も。P機能だけが強い。P型。目標を達成するがまとめる力は弱い。M機能だけが強い。M型。目標を達成できない。明確な目標も達成できないしまとめる力もない。子供の学校モラルとの関係。学校モラルとは児童生徒の満足度や学校活動への意欲的態度。学校モラルとして連帯意識、不満、学習意欲、規律遵守。連帯意識。ラージPM型が最も高い。次はM型、P型。学校に対する不満。低いほうが望ましい。P型が不満が高い。学習意欲。規律遵守もラージPM型が。P型M型。教師のリーダーシップにより違っている。ラージPM型が最も高い比率を。教師のリーダーシップ行動としてはラージPM型が最も望ましい。目標を達成する力も雰囲気を和らげる力も。
教師の指導態度。教師は教育者なので全ての生徒指導に平等に接する。教師は依怙贔屓をしないで公平に。平等に接しようと思っているが人間的な感情があるし好ましいタイプの人間像などを作り上げる。時として思わず表に。教師自身も意識していないが感情に従い行動を。感情的態度が学習態度などを大きく左右する。調査はしづらいが。アメリカの幾つかの研究結果が。学習意欲との関連。グッドとエバートソン。教師の感情的な態度。4つに分類。好意。もう1年担任を続けたい。無関心。拒否。居なくなればという生徒。タイプ別に学業成績の順位が。拒否は男児に対して。女児に好意的。学力成績。教師は成績の良い生徒に好意的。成績の悪い生徒を気にする。どのような子どもか。特徴的なところを。男児を落ち着きがない、怠けなど。担任に口出しする。男児は一般に否定的に。教師の感情的な態度のタイプ別。拒否的な生徒。反抗的など。好意的な生徒。正直でのびのびしている。非常に肯定的に。無関心な生徒。関心のある生徒は未熟。成績が悪いが励まさなればならない。教師の感情的な態度で変わる。教師と生徒の関係は相互的。拒否的な態度を感じ取り反発をする。勉強しなくて成績が良くなり拒否的に。教師の好意的な態度で勉強するようになり積極的に。それで好意的に。ローゼンスタールとヤコブソン。好意的な感情の方向に沿って。それに生徒は気づいて勉強して成績が良くなり更に好意的に。教師期待。将来を推測。性格や態度などから成績が伸びるなどど推測。子供の性格などで期待する。学業成績を規定する。ピグマリオン効果。ギリシア神話のキプロス島の王様。乙女像に恋をして人間になることを願う。自分の妻に。教師がある生徒の学業成績に期待を。期待した通りに伸びる。実験により証明。小学生には知的開発テストと。20%の生徒を勝手に選んで知能が伸びると教師に。研究者を信じる。勝手に選んだ生徒に期待する。8ヶ月後に同じ知能テストを。実験群の生徒は統制群に比べ伸び率が高く。生徒に対する教師の期待が高いと態度が違う。効果を明らかに。観察調査をして。高期待群と低期待群。高期待群の生徒は正しく応えると褒められる。間違うとヒントを与えたりする。答えるとフィードバックしてくれる。生徒に対して期待を抱くと実現する方向に向けて生徒に接する。そうすると生徒の方は教師の態度から期待を感じ取り学業をして成績が伸びる。何らかの強い期待を持つとその方向に沿う行動を。自己成就予言。教師のリーダーシップや指導態度により学習行動が違ってくる。

 

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