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アメリカの大学におけるキャンパス文化の歴史(1)カレッジの時代(子ども・青年の文化と教育第11回)

同じアメリカという国であっても歴史的に大学は異質なところがあると知る。一般教養の内容も当然ながら違う。まあ古典語を学ぶ人間は珍しくなったと言える。

 

岩田弘三。アメリカの大学におけるキャンパス文化の歴史。カレッジの時代。大島先生を迎えて。高等教育の研究者として。今回と次回でキャンパス文化の歴史。対比する形で日本の現状のキャンパス文化を。アメリカにユニバーシティが登場する以前のカレッジの時代。教師はいつも教えたがり学生は遊びたがる。アメリカの学生はよく勉強するが、それほど昔の時代ではない。課外活動文化が。アメリカの大学の歴史の基本知識。カレッジ。ユニバーシティ以前の大学教育の特徴。学生の特徴。どのようなキャンパス文化が。男子学生と女子学生。この時代のキャンパス文化と大学教育の関係。
ユニバーシティとカレッジの違い。日本の大学に相当。総合大学と単科大学と訳される。しかしカレッジは単科大学と適切ではない?アメリカや日本の場合は?単科大学はどのような大学?一つの学部しか持たない。日本の場合。例えばなになに工業大学経済大学など幾つかある。自身の大学名は英語名は?どこもユニバーシティと。ハーバードカレッジ。全く別?ハーバード大学で学部教育を担当。アメリカの大学でも大学院を持つのは沢山ある。専門職大学院や教員養成の。医科大学院。プロフェショナルスクール。学術大学院。カレッジという名前を持つ大学。学部教育を重点に。日本の場合は大学院を持たない大学が多かった。殆どの大学は学部教育を重視。カレッジの方が正確?ユニバーシティと名乗っている。日本で専門職になるには国家試験を。学部卒業を取得すれば受験資格を。アメリカでは学部卒だけでは専門職になれず大学院に行く必要がある。専門教育はあくまで大学院。カレッジはリベラル・アーツを。中山茂。教養大学。日本の場合でも専門教育をユニバーシティが。アメリカでは大学院を持つ大学がユニバーシティ。
なぜアメリカでは教養教育をカレッジと呼び専門教育を区別しているか。19世紀後半以前は全てカレッジ。殆どがキリスト教の。大抵はひなびた田舎に。小規模教育。生徒数は100名以下だったり。古典を中心とするカリキュラム。興味関心は取り入れられない融通が効かない。大学講師兼牧師。私生活や学生と同じ部屋で寝るなど学生と一緒。人格的成長を。堕落しないように激しい管理を。ユニバーシティが登場するのは19世紀後半。17世紀前半以降はカレッジだけ。なぜ新しい種類の大学が?大学に期待される役割とは。教育と研究。歴史的には教育に加え研究も役割になるのは19世紀以降。近代大学。ベルリン大学が始まり。それをモデルにして研究大学がドイツに。20世紀初頭まではドイツが学問技術がめざましく。原動力は研究大学であるとみなされる。世界中からドイツに留学。北里柴三郎、長岡半太郎などが。文化系の学問でも。アメリカも同様。ドイツ留学経験者がユニバーシティを作ろうと。アメリカの産業革命、専門職の地位向上と規模拡大。専門教育を担わせる。古典中心から産業界の要請に応える。ユニバーシティ運動。ドイツの例に習いカレッジを専門職養成の場に、ユニバーシティ化。自然科学と。順次近代科学に。カレッジの世俗化。アメリカのカレッジは教養教育という考え方は強固。カレッジの外に。76年のジョン・ホプキンス大学。カレッジの上に大学院大学を。教養教育のカレッジの伝統がそのままに。ドイツを始めヨーロッパでは教養教育は高校レベルで終了。基本的には日本も同様。国際比較は難しい。日本とアメリカの大学教育の比較。学部教育を比較する?専門教育をどこで?一般教養教育と専門教育。アメリカでは研究中心は大学院。国際比較は難しい。アメリカのカレッジは人格完成を。入試のあり方にも。どのような方法で入学者を選抜?ハーバードではアドミッションオフィスで。SATという学力試験。高校での成績。面接小論文。親の職業。同窓生が一族に居るか。いわゆるアドミッションオフィス入試。極めて学力の高い学生は優先的に。最低限の学力が無ければ。しかし学力以外も重視されているのが特色。私立大学に強い?制度こそ異なるが公立大学を含め学力だけではなく総合的評価で。なぜそのような選抜方法の多様化が。カレッジは人格形成を、一般教養を。専門職要請の大学院では学力検査を。
カレッジの時代における学生の特徴。どのような学生?裕福な師弟?高額な学費の支出を。実は大学進学にかかる費用は目に見えない費用も。進学しなければ進路は?就職して働いていれば受け取るはずの放棄所得、機会費用を。家の収入を助けるために子どもの働きを期待する家庭も。その上に学費を。大学進学は高嶺の花。ビジネス界への成功を。当時の学生が大学教育に期待するものは?ビジネス界には役に立たない。野外活動こそが最も役に立つとみなす。弱肉強食の世界が卒業後に。課外活動こそが一種の模擬訓練に。大学とは知的な知識技術ではなくコネやマナーなどを学ぶ。学業とは不正を行おうとも落第しないようそこそこに。勉強に励む学生は仲間はずれになりさえする。学業のタブー。反知性主義の性格を色濃く。非実用的な知識や人間への反発。学生とカレッジの間に意識の差が。チューターは日がな日常生活の細部まで監督。抑圧的な敵。暴動含め反抗的に。苦痛でしか無い授業や礼拝を妨害。暴動さえ起こす。賄い騒動。寄宿舎の食事についての要求。新入生イジメ、クラスタイプで。カレッジスポーツが発達。ハーバード大学ではデルタで新入生対2年生のサッカーの試合、というか殴り合い。血の月曜日。新入生の間では同士討ちでさえ。試合は全滅した新入生のうめき声に。逃げ遅れた新入生に止めを。学期の始まりに。サッカー以外の別のスポーツ種目でも幾つかの新入生イジメの対抗戦を。ハーバード大学では月曜日に。この日には教員会議が。制止するはずの教員が居ない。学年対決のスポーツ対抗戦が。学内の活動として発展。他大学と比較したいと。大学対抗戦に。スポーツ以外の課外活動。精神的空虚感を埋めるために。独立戦争少し前から組織を。討論クラブなど。課外活動は学生にとり退屈な授業、古典語が中心。教育方法も復唱が主だった。覚えさせて指名して話させる。知的空虚感を埋める。文芸くらぶ。反知性主義の元で衰退。南北戦争後。出版音楽、社交生活。大学対抗戦の開始でスポーツチームが組織。
カレッジの時代の女性学生のキャンパス文化。この時代の女性の状況。男性優位社会で女性には品行方正が求められる。女子大学では息が詰まる。教員集団には女性教員だけで。学生を隔離するため全寮制を。寄宿舎が教室と同じ建物に。完全隔離を。教室は下の階に。建物の出入り口は玄関だけ。階段一つだけ。近くに教員を配置。建物の設計以外には?学生たちは部屋の扉を開け放つように。如何に努力したか懺悔させるのを毎日。女子学生たちも多くの規則違反や息抜きを。70年代になると組織化された学生文化が。学生雑誌や学生自治会など。会員制の社交クラブも。演劇やスポーツは一体感を高める。効用を認めて演劇などは厳しくなかった。様々な課外活動が隆盛を。女子学生文化。疑似恋愛ごっこ。クラッシュという女性同士の。贈り物をしたり恋文をしたり。ニューイングランドでは。当時行われた健康調査では深刻な影響を。女子学生に蔓延。様々な新入生歓迎の行事を。そこでも恋愛ごっこ。マナーなどを学ぶ模擬訓練。世間的知識を授業を通してではなく。教育目的から大学の役割ではない。上流階級の出身者を中心に世俗的知識のほうが実践的とみなす。学生と大学の期待する教育内容のGap。空白を埋めるために様々な野外活動を。
カレッジの時代のキャンパス文化と大学教育。大学対抗戦。人気を呼び一般の観客も。広報として援助を。しかし紳士養成が目的。フットボールは野蛮と。成績の悪化も問題視。全ての野外活動にも。遊びキャンパス文化を公然と認めることはなかった。

 

子ども・青年の文化と教育 (放送大学教材)