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健康・スポーツへの科学的アプローチ(健康・スポーツ科学研究第1回)

日常生活の中で意識して運動量を増やすことを。なお運動と言ってもゲバ棒を持つものではないことにも留意を(いつの時代の話だろか)。

 

関根紀子。健康スポーツへの科学的アプローチ。健康に対する関心が高まっている。健康という概念は抽象的。定量的な評価は漠然としている人も。身体を動かす際の仕組みやメカニズム。健康と運動の関係について知らない人も。体を動かす生理学的基礎を。研究の紹介で健康へのアプローチについて。図表やデータを見ながら。健康スポーツへの科学的アプローチ。健康とは何か、健康と運動の関わり。基礎的用語も含めて。
健康について。健康の捉え方は時代にもよる。病気でないというより、身体的精神的社会的に満たされるというWHOの定義が広く受け入れられている。医療による身体的な面だけではなく幅広い取り組みが。人により健康の状態はまちまち。不自由がなくてもストレスで抑うつに。人間関係を避けて閉じこもる。社会の中で周りの人たちとの健全な信頼関係を築き貢献することは社会的に健康と言えるが、精神的な面と切り離せない。病気でないと言うだけではなく精神的側面や社会的側面からも。WHOの身体的physical精神的メンタルの他にスピリチュアルな状態を。固定した状態でなく動的に維持される。メンタルとスピリチュアルの違いはピンとこない?例えば人間の尊厳が保たれていること。生き甲斐を感じられること。提案は採択されないままに。WHOの考え方は精神的社会的側面や人間の尊厳の確保を。WHOの定義はあくまで理想とも。充分に発揮できる状態。動的努力。働きかけが必要。新しい定義に近い。身体面での健康を支えるには栄養運動活動などがバランス良く維持。権高の要素。栄養は生命維持や身体活動のエネルギーに。環境に適応した身体を。機能を向上させる。環境に適応するには刺激が欠かせない。動かすと疲れる。疲労は休養で回復。エネルギーを蓄える。いずれかが多すぎても少なすぎても妨げに。健康の維持には。健康の大切さ。意識されない方が良い?捉え方は人それぞれだが、精神的側面や社会的側面も相互に関連しているのを念頭に。世界有数の長寿国だが、単に長生きするのを求める時代ではない。医療の発展で日本人の寿命は長くなったが、健康に長生きすること。健康上問題がなく日常生活に制限がない健康寿命を伸ばすのが重要に。13年では男性は71.1歳、女性が76.6歳。平均寿命は80.1歳や86.4歳。10年程度開いている。生活の質、QOLを高く保ち元気で長生きするには健康寿命を伸ばして制限を短くするのが鍵。平均寿命は長くなっているが健康寿命が追いついていない。日常生活に制限がある期間が長くなっている。取り組みの一つが身体を動かすこと。
健康の保持増進と身体を動かすことの関係。健康のために身体を動かすことは様々な場面で推奨されている。運動スポーツ身体活動。どのように定義されどのように違うか。文部科学省と厚生労働省が中心となり維持増進に取り組んでいる。スポーツ基本法。スポーツを心身の健全な発達などのために個人集団での活動と。目的を持つ身体活動。厚生労働省は13年の身体活動基準において、身体活動や生活活動と運動に。労働家事通勤通学などの身体活動。運動とはスポーツなど体力の維持向上を目的として意図的に継続性のある。運動とスポーツをほぼ同じ意味に取っている。国民の健康の維持増進につき、文部科学省はスポーツを、厚生労働省は身体活動を。身体を動かす内容は多少は異なるが、体を動かすことが重要であると言う点で共通している。健康の維持増進と身体活動の関係はどのように明らかになったか。健康と身体活動量の関係。ロンドンの2階建てバスの職員。階段の上り下りを行う車掌に比べ運転手の筋疾患の発生率が高い。身体活動が少ない人における身体活動不足病。身体活動の不足だけでなく食生活を含めたライフスタイルの関連が。身体の機能が正常に保たれる現象は進化の歴史に由来。進化の過程で人間は1日の大半を体を動かすことに費やしていたが、近代になると機会が激減。充分な身体活動を維持できない人が増えて生活習慣病の増加が。身体を動かすのことが基本の生活に適応した人間の体がついていっていない。身体活動量の低下は世界的な問題。11年の調査。身体活動量が少なく不活動の割合は平均30%。日本において不活動の人の割合は世界の平均を上回る。女性の50%以上が。成人の国別の割合。最も濃い色が50%以上が不活動。アジアは比較的低いが日本で高い。仮に身体的不活動量の影響を取り除くと平均寿命は0.91歳上回るとされる。何らかの対策が必要。病気障害の内訳。日本では腰部頚部痛が第1位。13年の国民生活基礎調査。腰痛と肩こりが1位2位。年齢が高くなるほど割合が高い。痛みや疼痛は身体活動を妨げ不活動を加速させる。直接の死因となるだけではなく。
体を動かすことと生活習慣病の予防。食習慣健康習慣などの生活習慣が発生進行に伴う。成人病から変更。子どもにも増えてきたから。成人病とは加齢に着目した疾患群。概念的には異なる。生活習慣病は生活習慣を改めることで予防が出来る。病原体などの関係要因や性別人種年齢など努力が出来ない要因からも。対策は生活習慣の改善を中心に他の要因への対策も。予防や対策として身体を動かすことが勧められることがよくある。身体活動量が健康に及ぼす影響について様々な研究が。発症リスクが少ないことが報告されている。主な生活習慣病と身体活動の関連。肥満。糖尿病。メタボリックシンドローム。ロコモティブシンドローム。肥満と肥満症。肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態。肥満症は健康障害やその危険性。減量治療が必要。判定する指標。体格指数。BMI。身長と体重から求める。WHOが定める判定基準。日本では25以上が。体脂肪率を使った肥満の評価が。体脂肪計は世界的指標に至っていない。日本では学校で身体測定をするのが普通だがそうでない国も多い。自宅に体重計があることが一般的でない国は街角での測定をしないと。誰もが身長体重を把握していないが測定が比較的容易。体格指数のBMIを用いるのが一般的。13年の調査。BMIが25以上の人は男性28%女性で10%。年代別。高齢になるほど肥満の人が高い。エネルギーの摂取量と消費量を。高い身体活動量の維持が。平均的なエネルギー消費量。基礎代謝量より10%20%高い。食事をとった後に身体が暖かく。食事により栄養素が分解され一部が熱に。時間の内訳。肥満者は標準体重者より立ったり歩いたりしている時間が少ない。エネルギー消費量が少ない。日常生活において立ったり歩いたりする時間を増やすのが肥満予防の鍵。糖尿病。血糖値を下げるインスリンの慢性的な代謝機能疾患群。大きく分けて1型と2型。生活習慣病は2型。大多数は2型。予防や対策に身体を動かすことが推奨されているのは何故。インスリンの効きが悪くなる。血糖が使われず血液に残ったまま。身体活動量の効果は慢性効果などに。身体活動により骨格筋が収縮すると骨格筋の糖の取り込みが。血糖の消費。血糖を下げる唯一のホルモン。別の経路を利用して血糖を下げる。身体活動を継続して肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ。身体活動量や有酸素能力が高いほど2型糖尿病にはなりづらい。糖尿病と有酸素能力。高いグループでは発症リスクが低い。メタボリックシンドローム。内蔵肥満の蓄積などの危険因子を併せ持つ。複数の因子が重なりリスクが相乗的に高まる。ウエスト周囲径。男性で85センチ以上が診断の必須項目。CTで撮影した時の肥満量。中性脂肪やコレステロール。予防には身体活動の効果が複合的に。効果があるとされる運動強度。欧米人を対象とした身体活動指針。高強度の運動を実施する必要。日本人では軽度から中程度でも効果があるとされる。診断基準などの考え方は世界的にも一致していない。日本では内臓脂肪に。インスリン抵抗性を基礎にする国も。最近に注目されているロコモティブシンドローム。運動器の障害により自立度が低くなっている状態。要介護のリスクが高くなる。健康寿命と関連。要支援や要介護の原因として運動器の障害が。介護を防ぐ。予防には膝関節への過剰な負担を避け足腰を鍛えるのが有効。予防には栄養面の対策も重要。総合的な対策が推奨される。若い頃からの運動習慣を。元気なうちは関心が薄く身に済まされるようになってから。若い頃から運動量の増加を。
運動量が低下する傾向。わざわざ体を動かす必要が。しかし時間が取れない人が多い。運動スポーツにネガティブなイメージを。階段をつかったりバス停1個分歩くなどをして健康の維持増進を。

 

健康・スポーツ科学研究 (放送大学大学院教材)

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運動と健康 (放送大学教材)

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