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こころとからだのエイジング-からだを中心にして-(中高年の心理臨床第8回)

自分のこととして把握しておくのが必要な知識だと思う。

 

成本迅。こころとからだのエイジング。からだを中心にして。エイジングは身体の成熟が終了した後の衰え。適応能力の低下。感覚機能の低下。多方面の身体の機能の低下。個人差が大きい。遺伝的要因に加え生活習慣や環境が。失敗すると心の面の変化につながる。
エイジングのメカニズム。幾つかの仮説。活性酸素により細胞が損傷。プログラム。細胞の分裂の限界。遺伝修復エラー説。突然変異。老化を遅らせる研究。抗酸化物質を。
身体機能のエイジング。感覚。五感すべてで機能の低下。視覚聴覚。視力は生理的に低下。白内障など。明暗順応についても低下。特に暗順応。夜間に追いつかず転倒も。聴力。周波数の範囲が狭く。社会的交流にも。感覚機能の低下に伴い。環境整備。人が出たり入ったりするような場所は避ける。できるだけ落ち着いた環境で。聴力低下への配慮。コミュニケーション。聞き返す。分かったふりをする傾向。嫌な顔をされた経験から。本人が聞き取れているか確認を。バックグラウンドを消して補聴器がない場合は聞こえの良い耳から。視力低下。場所を明るく。メガネを持っている場合にはかけてもらう。適度な明るさで。白内障。明るすぎると見えづらくなう。文章を用いるときには自分で読んで貰う。運動機能。筋力低下以外に循環器系呼吸器系。筋肉の重量は30%低下。サルコペニア。転倒の原因に。サルコペニアの定義。ヨーロッパの研究。アルゴリズム。対象者を2つに。歩行速度が速い人は握力測定して2群に。低い群は筋肉量を測定。少ないとサルコペニア。加齢が原因。一次性サルコペニア。二次性も。活動性の低下の廃用性。疾患による。エネルギーやタンパク質の不足。運動など。運動器の障害。ロコモティブシンドローム。07年に整形外科学会による。運動器の機能低下でバランス機能などが低下して外出が億劫に。悪循環。片足立ちで靴下が履けない。すべったり。階段に手摺が。青信号で渡りきれない。2キロ程度の買い物が困難。家のやや重い仕事が困難など。歯。成人の歯は28本だが80歳には10個に。歩行の障害などにつながる。8020運動が提唱。虫歯にならないようケアを。義歯の装着が必要。誤嚥が少なくなる。食事を通して社会的孤立の防止に。口腔内の粘膜の弾力性が低下。治癒に時間が。高齢者に於いては実行機能障害などで支援が必要。嚥下機能。誤嚥に伴う肺炎。口腔内では舌の運動機能の低下。咽頭においては誤嚥が。収縮力が低下して唾液が。嚥下機能に影響する薬剤。抗精神病薬や睡眠薬。乾燥を。嚥下障害をきたす疾病には脳血管障害、パーキンソン病など。言語聴覚士によるリハビリ。認知症でも。認知機能が関連。生命維持に必要な食物ができなくなると胃ろうの問題が。家族が選択する選択しないで苦しむ。結果を肯定的に捉えられないか。悲しい気持ちが続くと精神科医に。家族へのサポート。心理的負担の低減。予め話し合いを。アドバンス・ケア・プランニング。人生会議。話しづらいが身近なケースやTVをきっかけに。本人の希望の共有を。エンディングノートなどに記録を。90代の人に胃ろうをするか。話し合いの経過が重要。豊かな食生活は重要だが機能の低下から難しい問題。料理には様々な一連の課題が。メニューを考えるには食材の知識などが。買い物で必要な食材を。調理では加工などで運動機能が。器具の使用方法などを。適切な味付けには味覚の維持が。食器を選択して適切な配分を。後片付け。食生活にまつわる様々な機能が低下。高齢者の生活パターンにより変化が。調理の習慣がないと殆ど他人と交流のない食生活を。70代になってから妻が病気になったので料理をしだす。コミュニケーションが増える。女性の場合は料理を作る気力が衰える。お惣菜や弁当を。準備する習慣は変わらず人数分作ることが。サポートが必要でレパートリーが同じに。
生理機能のエイジング。尿失禁。腹圧がかかって尿もれが。男性の場合は前立腺肥大で尿が出にくく。おむつ。Negativeな老化の自覚に。腹圧性尿失禁。尿道の異常。切迫性尿失禁。不随意の収縮。混合性尿失禁。尿の排出の障害。機能性尿失禁。認知症などでトイレが分からないなど。原因により対応や筋力強化のリハビリが必要。交流を避ける原因になる。おむつの利用は自尊心の低下に。処理で介護者の負担の増加。交換は何らかの介助が。自分自身を不完全と捉え自尊心を失い介護負担の増加に。介護者自身がおむつを利用する時点で自立を阻害。本人自ら処理が可能な場合も。助けることで保つことが。高齢になると排尿パターンも変化。50歳代から。夜間1回以上の排尿が。死亡率が高い報告が。メカニズム。血中のカテコラミン濃度。日内変動はあるが全体的に濃度が上昇。夜間の低下。尿の酸性が増加。夜間の睡眠が浅くなる。排尿回数が。睡眠。エイジングにより睡眠の構造が変化。ノンレム睡眠。レム睡眠。若年者では第1段階から始まりレム睡眠に至るサイクルを4回程度。深い睡眠である時間が短くなる。睡眠を誘発するメラトニンの分泌量の低下。夜間の睡眠効率が低下して昼間の睡眠が。制約が少なくなり昼間の睡眠が長くなる。せん妄の危険が。認知症患者で顕著。日没症候群。一般市民に対し指針が。健康づくりのための健康指針2014。適度な運動。生活習慣病の防止。休養感。昼間の眠気で困らない程度。環境づくり。勤労世代は疲労回復と効率アップに。熟年世代は適度な運動。眠くなってから。起きる時間は変えずに。眠れない苦しみを抱えずに専門家を。長い時間布団に居たり8時間の睡眠が必要?昼寝の制限と活発な運動。夜間の不眠に。生活習慣でも薬物療法が。他の精神疾患が隠れていないかを確認して睡眠薬を。高齢者では注意。50歳台から睡眠薬を処方されていた高齢者が夜中に冷蔵庫を。覚えていない。エピソードがあり危険な行為を。中止する際に反跳性不眠が。長期間にわたることも。最近では高齢者でメラトニンを刺激する薬を。新しいタイプの睡眠薬が臨床で。糖尿病患者の多くに睡眠障害が。肥満を併発する人は特に。睡眠障害を持つ人は肥満や生活習慣病が。インシュリン感受性が低下。食欲を亢進させるホルモンを上昇。リスクファクターに。
高齢期の身体疾患の治療。80歳になると侵襲的な治療は控える傾向。最近では麻酔薬や内視鏡手術が。主に生活の質を重視したものも。高齢者では個人差が大きく90歳でも全身麻酔が可能な人が。予後が改善したりするのなら高齢者でも侵襲的な治療は否定されない。高齢であるがゆえに。エイジズムという偏見。医療関係者も。高齢者の治療については多職種で検討をして治療方針の決定を。認知症により本人の意思が。エイジングの心理的影響。老性自覚。ライフイベントや友人の死亡など。身体のエイジングによる老いの視覚は撤退になりNegativeに。心理学ができることとして幾つかの取り組みが。ポジティブ心理学。自分の強みを再認識。グループで人生を振り返り困難な時期の対応を振り返り再認識。自分の価値を。ウェルビーイングの向上を。プログラムにまとめ。
中高年期は適応しながら生活を再構築。運動など積極的に対応する人もいれば社会的に孤立を深める人も。身体機能の低下に個人差が大きいように心理面も。生活史を振り返り経験や強みがないか考え援助を。心理学だけではなく身体機能の低下などについて知っておき一緒に考えることができるように。
学習課題。エイジングに伴う身体機能の低下。様々な低下が。改めて調べてまとめて。身体機能の低下や病気に対する心理的適応。種類により必要とされるものは様々。高齢者の身体的疾患とその治療。生活の質の改善が目標なことも。

 

中高年の心理臨床〔新訂〕 (放送大学教材)

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