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加齢(エイジング)(成人の発達と学習第2回)

これから自分は高齢期に突入するので、この講義はとても示唆に富むものであったと言える。

 

岩崎久美子。別府明子。がんばらない介護生活を考える会委員。加齢。エイジング。加齢による身体的変化心理的変化。喪失獲得を伴う発達。様々な研究を。加齢による学習プロセスへの影響。別府明子、がんばらない介護生活を考える会。ご両親の介護を。デイケア施設の理事を。各所でカウンセリング。
加齢による身体の変化、知能への影響。年令を重ねると知能が下がって頭が悪くなる?実は知能の性質が変化しただけ、一定の知的水準は維持できる。加齢に伴う知能の変化は70歳以上の多くの高齢者にも変化がないと。長い間に非常に安定。キャペル。ホーン。知能は多次元からなり多方面に発達すると。多次元の知能の中でも特に流動性知能と結晶的知能を重要なものと。流動性知能。論理的に考え関係を把握し抽象化して問題を取り組む間に情報を留めておける。情報処理のSPEED。若い人の方が優れている。それに対し結晶的知能。過去の学習や経験で培った蓄積や考えのプロセス。情報処理のスピードに関係しない。流動性知能は35歳を境に低下するが、結晶性知能は安定すると。共に相補うことで年齢を経ても一定レベルで安定。知能は変化していく。このことは年齢の変化に伴い違った能力を。活躍する場が変わったり。スポーツ選手や数学者は若手が活躍するが、芸術家は晩年になっても素晴らしい作品を。80歳を過ぎたら余韻のある作品に変わったり。裁判官が晩年に活躍する。長年心理カウンセリングをしていて、年配のクライエントが増えてきた。結婚や子育ての問題は若手には相談しづらい。高齢者に向いているものも。流動性知能の比率が高い仕事や結晶性知能が高い比率にある仕事が。指導力を必要とする仕事は人間関係に対する熟練が求められる。知識や経験が重要で相応の年齢が必要。人間経験が役に立つ。知的活力や知的エネルギーは生物学的に通常は低下する?高い活力を維持する人も。高井知的活力を維持するには刺激的な環境に前向きに。意欲的な計画を立てる。複雑な知能を必要とする仕事をするなど。高井知的活力を維持するには学習活動には意味がある。学習は個人が行うことが出来る対応、いわゆる最適な加齢の試み。様々な高齢者と接していて、加齢への適応に個人差がある?高齢者には大きい。年とともに広がり20歳以上に。同じ年齢でマラソンをしている人も。高齢者における運動のもたらす効果。老化の進行を遅らせる数少ない方法。老化による衰えを逆行させる。脳への血流を上昇させ免疫機能を高める。殆どの場合は遅すぎることはなく、トレーニングで能力の向上が期待される。66歳からマラソンを。年の近い人と定期的に。全員がホノルルマラソンを完走。80歳を過ぎても年1回以上。他人と比べないことがコツ。習慣づけることが大事。低減するのは生活習慣病がないこと。社会活動に参加していること。自分の人生に満足していることなど。80歳以上になっても知的な関心を失わない人も。高齢期の運動は若い時以上に大事。身体と精神の関係が強くなる。老いていく自分を受け入れる自己受容の問題。今の自分をどこまで受け入れられるか。自己受容が出来ている方の例。デイケアで76歳の女性に。軽い麻痺がある。70歳過ぎてロシア語を習い始める。バイカル湖に魅せられ絶対にロシアに行きたいと。テレビの前でノートを。山のような量を。デイケアで知り合ったボランティアに同行してもらいバイカル湖に。近くの村の教会で大歓迎を。後日ロシアの方が訪ねてこられる。定年後にそば打ちを習い始める。商社マンだった男性とそば打ちをする会を開催する。オーストラリアなどで披露している。学習は社会とつながる凄いツール。社会と楽しく繋がる。何がやりたいかを考えることが鍵。
高齢期になってからの心理的変化。時間の感覚が変化してどのように充実して過ごすかを意識。人生を振り返ることが多くなる?活動的に過ごしていると過去を振り返るのは多くない。皆が過去を振り返っているのは自分と向き合う時間が多く。時間の感覚が変わって、70歳近くになると未来から現代を考える。人生の終わりを。高齢期では瞬間を生きている意識が。緊迫感を持つ。限られた時間の中で自分で何が最も重要なのかを。自分にとり大事なことが見えてくる。時間に限りがある高齢者になると楽しい時間を。手に入る充実した時間を。社会的繋がりを維持すること。ストレスの多い繋がりも世の中にはあるので、何でもつながればよいのではない。生き生きとした楽しい繋がりが。過去が好転することも。経験の意味は変えられる。終わり良ければ全て良し。そのようになる人生を。気持ちの上で満足することを。実際に高齢になるとどのような人と?コンボイモデル。ライフコースにおける。自分を中心としてそこから同心円状に助けてもらえる人を。コンボイとは護送船団やトラック集団。アメリカでは「コンボイ」という歌が。学生に教える際には高齢期の愛情ネットワークを使用して授業を。コンボイモデルの図と同じだが、愛情ネットワークと。同心円状に助けてもらえる人をできるだけたくさん書いてもらう。沢山の名前が書けた人と殆どかけなかった。数年後の調査では死亡率が3倍以上に。助けてくれると思った人が実際に助けてくれるかは分からない。周囲や知り合いを信頼できるかどうか。楽観的な考えが長生きにつながる。高齢期は得るものも多くて悲観的になることはない。実際に助けてくれる事実よりも楽観的に考えることが出来ることが。信頼できるかが。
愛情のネットワーク。困った時に助けてくれると楽観的に信じる人が長生き出来る。楽しいと考えると免疫力を高めるホルモンが出ると。楽観的であることが大事。一方で特徴的な問題は喪失にある。立て続けに喪失。失うものが多い。身体的喪失は目立つし、多くの人が病気を抱え長期化する。上手くやってきた人ほど動揺する。退職に伴う役割の喪失なども。収入の低下など経済的損失も。高齢期になると色々ある。配偶者の死や親しい友人との別れ。とても気が滅入ることばかりなので強いストレスに。上手く対処するには?喪失体験からの立ち直りには周囲の人のサポートが大切。孫と話をしたり。ストレスに対処するのには人間関係や親しいグループを持つ。身近な人が支えてくれるか。家族が挙げられるが。職場の人だったり。仕事があること自体が良いこと。気分の転換も出来るし経済力も。身体的な健康など恵まれた環境に。性格が良い、知覚能力が良いとか。精神の柔軟性を持って変化にも対応できる力を。レジリエンス。体験の中で重要なもの。喪失に適応すると言うより、ロールモデルが。共通点を。5つほど。いつまでも過去の栄光に拘らない。衰えた自分の体力知力を過度に悲観しない。自分が何をしたいか、何が楽しいかを知っていること。自己理解を正しく。したいことを聞かれてもなかなか答えられない人が多い。人生を豊かに。積極的に行動する。始めることが肝要。自分が何をしたいか知っていることから。周囲との付き合いを大切にしつつ1人でも楽しめること。人に依存することはなく、孤独なこと。孤立と違う。孤独は長く生きた分だけ身を処している能力を身につける。沢山持っていても楽しめない高齢者も。今を楽しく生きるには弱ってきた今の自分も強かった過去の自分も受け止める。高齢期において喪失が大きな特徴。獲得するものを上回るが、加齢の過程で発達を。熟達。熟達した人は過去の経験の積み重ねで精神活動の節約が。生活や経験からの知恵を得る。適応させる効果的な。成人が持つ成熟したもの。昔話の姥捨て山。昔話は知恵を勉強できるものが多い。朗読を聴いて。年寄りの嫌いな殿様。姥捨て山に捨ててこいと。母親を捨てに山奥に。道すがら、目印のために木の枝を折っていく。屋根裏に匿う。わらの縄を焼けば良いと。穴の空いた石に糸を通せと。蜜を塗りアリを入れれば良いと。褒美の代わりに母親を匿っていたことを許してほしいと。世の中に役立つことを感じ入り大切にしなければと。母親の愛情と加齢に伴う知恵を。知恵を獲得するには人生経験が欠かせない。鈴木大拙。90歳のことは90歳にならないとわからないと。老年期を生きる楽しみ。中には大きな力と魅力を秘める。今の話を聞いて。アフリカの例である研究を。文化研究者。フィールドワークに。おばあちゃんの知恵が環境を守る。高齢者というのは貴重な社会資源。「ゲド戦記」。映像化も。主人公が年老いて若い頃は欲望に。年を取ることで大切なものが見えてくる。危ない声。歳を取ると逃れられる。それも知恵に関係している。人生経験を踏まえると大切なものが分かってくる。知恵をめぐる研究。健康的な生活に重要。知恵を持っていることは人生にとりより良く生きること。知恵というものを得点化。高い人は自分に対する肯定的な。成長に対する強い関心を。最悪の状態を修正することも出来る。祖母と暮らすと生存率が高く。高齢者の活動能力の低下にも知恵があると上手に適応できる。同じ経験をしていても人により得られることは違う。どこまで深く体験できるか。発達とは大きくなるとか強くなるとかだけでなく、自分の衰えを受け入れて自分らしく生きることも。人生をどう生きることが?高齢期からの学習はすぐに楽しむなどの実例も。楽しく人と繋がり楽観的であることを。鍵は人生の統合にある。なかなか難しいが。統合。人生には失敗もあるし成功もあるが、全てをひっくるめて自分の人生には意味があると思えることが統合に繋がる。人生をまとめるのに重要な期間。

 

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