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診断基準の変化と自閉症スペクトラム障害(障害者・障害児心理学第12回)(放送大学講義録)

診断基準は半世紀前から変化しているのだろう。

 

------講義録始め------

 

  1. 診断基準:医学的診断のためのマニュアルDSM-5では、自閉症スペクトラム障害の診断基準に、複数の状況で社会的コミュニケーション及び対人的相互作用における持続的な障害と、行動、興味または活動の限定された反復的な様式の2つを定めています。DSM-5の診断基準を印刷教材の表1、2の1に示しました。

  2. 併存障害:自閉症スペクトラム障害の多くは、知的障害や言語障害、注意欠如、多動症、ADHDと呼ばれる障害ですけども、不安障害、睡眠障害、接触障害、てんかん発作など、治療を必要とする他の疾患が併存します。DSM-5からは、自閉症スペクトラム障害と同時に注意欠如・多動症(ADHD)を併存障害として診断できるようになっています。

  3. 原因:自閉症スペクトラム障害の原因はまだ特定されていません。しかし、現在まで脳の機能障害がその原因であるとされています。それ以前は、仕付けの仕方や愛情不足など、保護者の育て方が原因なのではないかと言われていましたが、現在では完全に否定されています。