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リースバックは住まいを売却し賃貸する制度で、一時収入を得つつ住み続けられますが、家賃上昇や居住期間の制限が課題です。不動産資産活用とリバースモーゲージによる高齢者自立生活を支援する仕組みが必要です。(暮らしに活かす不動産学第11回)#放送大学講義録

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日本ではリースバックという制度もあります。リースバックは住まいを売却しますが、売却した住まいを借りて住み続けることができます。これにより、住み慣れた住まいに住み続けながら、売却によって一時収入を得ることができます。

しかし、リースバックには課題もあります。家賃を支払う必要があり、長期の場合には売却費を上回る総額になることもあります。また、家賃の値上がりや、定期借家契約で居住期間が限定されること、業者が倒産して住み続けられなくなる可能性もあります。

国民一人ひとりが自分の資産を活用し、自分の人生を過ごすためには、不動産、特に土地だけではなく住まいの価値を長期的に維持する仕組みが必要です。海外にもあるように、リバースモーゲージの3大リスクを抑える仕組みや、民間の取り組み、それを安全で安定したものにする政策が必要です。

高齢期に自立して生きるために、不動産を資産として活用するという考え方も必要ですが、その基本として、不動産の契約内容を契約当事者として理解することが何よりも重要です。


「じゃあ、気をつけてね。」

「今度はお母さんなんだって。」

「あー、それがさ、

こないだ、家への帰り方を迷ったんだって。少し認知症かもな。」

「そうなの。心配ね。

老人ホームとかオススメした方がいいかしら。」

「いや、それは。本人は老人ホームじゃなくて、まだまだ自宅にいたいっていうし。」

「そうよね。老人ホームだと夕食のメニューもあまり選択肢がないかもしれないし、まだまだ好きなものを食べたいわよね。

ステーキとか、うどんとか、ハンバーグもいいわよね。」

「そ、そこが心配?」

太郎さんと花子さんは老人ホームについて話していましたが、高齢期の住まいには他にも選択肢があります。