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心から状況へ -認知行動的アプローチ(臨床心理面接特論(1)第14回)

力動的心理療法と行動療法的アプローチ、双方のアプローチについては理解しておいた方が良いかもしれない。

 

大山泰宏。心の変容を目指す。1つの特徴。人間の心や精神の存在を前提として。力動的心理療法。行動や考えや感情など。クライアントの葛藤やコンプレックスなど。心に働きかける。全く異なる。行動療法、認知行動療法。行動療法的アプローチ。世界的趨勢。非常に大きな勢力。実効性も。比較的短期間で問題解決を。人格全体や心全体の変容。それに対して問題となっている行動パターンに着目。変わっていくことが突破口に。人格の変容にもつながる。エビデンスを示す。納得してもらえやすい。説明責任。対費用効果も問われている現在。比較的短い時間で。力動的心理療法と異なり。診療報酬の面で優遇。行動療法や認知行動療法について。精神分析的Orientation。発想法を。門外漢であるからこそ平易に説明できる面も。
行動療法的アプローチの基本となる行動主義。行動が何故生じるかの考え方。心というものの存在を前提とせず、状況との関連で生じる。力動的心理療法。心が根拠。なにかするとしても何らかの状況の下で行動する。状況というものの要因から。行動だけでなく感情や態度も。心の内側に原因があるのではなく、外側の状況や環境要因から行動などが。個人差をどう考えるかが問題になる。必ずしも同じ状況で同じ行動を取るとは限らない。心の存在があるのでは?個人差も状況が組み合わさって出てきたと捉える。小さい頃の大やけどなど。心の原因というよりも経験が積み重なった当然の結果。反応の結びつきの普遍化、学習されたものと考える。心や無意識に求めなくても説明できる。状況と行動が結びつく。条件付け。2つの異なる考え方。古典的条件づけ。パブロフの犬。ベルを鳴らして犬が唾液を?犬は肉を食べると唾液が。条件反射。ベルを鳴らす、条件刺激。新たな結びつきが生じる。ベルを見ただけで唾液が出るようにもなる。行動の形成。レスポンデント条件づけ。オペランド条件付け。奈良公園の鹿。人を見るとお辞儀を、鹿せんべいがもらえるから。何故するようになったか。鹿がたまたま首を振る。人間が鹿せんべいを。首を振るという行動が先に。それから外界からの応答。行動の形成だけでなく行動しなくなることも含む。ガンガンと音が鳴る。道具的条件付け。獲得される行動がそれ自身の目的ではなく。スキナーが提唱。
レスポンデント条件づけとオペランド条件付け。態度の変容に応用。行動療法。適切で適応的な行動を増やす。系統的脱感作法。ある刺激に対しある反応。刺激と反応の結びつきを解きほぐす。犬に恐怖を。犬という刺激と恐怖という感情が。生理的反応を生じさせなくする。リラックスした状態に。犬刺激にも様々な段階が。ウォルピー。弛緩法を習得させる。軽度な恐怖状況の際にリラックスを。次に強度を強くする。刺激の順位をあげていく。行動療法の基礎。強迫神経症やパニック障害には効果があまりない。イメージ化したり特定化したりすることが難しい。非常に範囲が広く色々なものに。結びつきを特定しづらい。暴露反応妨害法。より適応的な反応を。不潔恐怖。1時間洗い続かないという恐怖。手洗いの時間を短くして、手を洗わないということを繰り返す。時期を越えると緩和されていく。悪いことは起こらない、大丈夫だという安心感を。オペランド条件付けを応用。応用行動分析。APA。電車の中で子供が騒ぐ。飴玉を貰うと止むが、ますます騒ぐようになる。道具的に騒ぐ。悪循環。飴玉を与えずやり抜く、やがて収まる。静かに座っているときにこそ飴玉を。行動療法は様々な手法などが。
認知行動療法。CBT。反応を内的思考過程に広げる。個人の認知にまで広げる。アーロン・ベック。内的力動の解釈に不満を。うつ病の患者に。negativeな感情はうつ病の結果?気がつくことが打つ症状の緩和に。心の思考過程の意識化が感情の緩和に。認知行動療法の特徴。認知過程。外から観察できる。自己観察に頼らざるを得ない。クライアントの報告を聞きながら共同作業をすることで思考過程の探求をすることが必要。チームになって共同的実証主義を。モニタリングをしながら一緒に。認知ばかりでなく気分や感情など様々な反応に気づき同定する多様性を。うつ病の思考状態。自動思考。不安や焦りといった感情や、飲酒をするなどの行動。悪循環。多様なものの結びつきに気づく。背後にあるスキーマに気づき変容を。認識の枠組み。解釈したりするときの信念みたいなもの。捉え方や意味付けが異なる。本人には意識しづらく変容しづらい。自動思考を極端に偏ったものに。スキーマを知る鍵に。現実と信念のギャップが有る時。クライアントとセラピストが共に全体像を把握して目標を立ててどのように修正するかを話し合う。解決したいことに眼差しを続ける。力動的心理療法に近い。多様なので参考図書を。
初期の行動療法。第3世代の行動療法。マインドフルネスの考え方を応用。サティの英語訳。禅。想念が漂っていて平等に注意を払い続ける。禅の瞑想を参考に、80年代に疼痛の患者に効果があると見出す。価値判断することなく注意を。何かに囚われないことを目標に。心に浮かんでいるものに平等に関心を。他の思考が入ってくる。結果的に痛みから囚われなくなる。マインドフルネス心理療法に。negativeな思考や感情を一時的なものとして平等に感じる。注意の向け方に着目する。80年代後半からのACT。自己のプロセスやコンテキスト。プロセスを認める。森田療法のあるがままへの接近。コミットメント。消極的な反応に囚われない。どういうことに価値を見出すのか。未来へ投げかける。ひと目が気になるということを観察。色んな感覚があることが分かっておちつく。マインドフルネス。自分が人の目が気になるというのは、大切にしたいんだという自分の価値観を明確化して探求する。弁証法的行動療法。リネハ。治療技法だけでなく治療構造などの。人格障害の治療に実証性が。グループで。個人心理療法も付け加えられる。スキルの一般化を。24時間の電話対応。治療者のチームコンサルテーションやスーパーバイザー。包括的な。何が患者にとり必要であり有効かを体感し研究。衝動的行動を繰り返す人にも効果的。DBT。スキルの獲得。衝動制御の出来ない自分を自分の一部として引き受ける。ポジティブな面とnegativeな面が。情動制御がし辛い。方略の結果と気づき自己受容へ。必然性を発見するのを手助けして共感を。セラピストとクライアントの関係性。レスペクトするところから出発。

 

臨床心理面接特論〈1〉心理支援に関する理論と実践 (放送大学大学院教材)

臨床心理面接特論〈1〉心理支援に関する理論と実践 (放送大学大学院教材)

 

 

希望。

東京都知事の小池百合子氏は17年9月に政権奪取を目指して「希望の党」を立ち上げた。驚いたのは野党第一党の民進党の前原誠司代表が、自らの党を解散して合流したことである。この時点でどのマスコミも自民公明の連立政権が崩壊すると書き立てた。ところが小池氏は、無条件で合流を許さないと言い出した。政策の不一致を認めたくなかったのだろうが、自民党のように丸呑みして誤魔化せば良かったのではないか。後知恵だけど。結果は政権奪取どころか野党第一党にもなれていない。小池氏が立候補せず開票をパリで迎えるという、腰が引けた形になってしまったのも国民に不信を与えたと考える。今現在、小池氏は首相候補という呼び声がまた出ているが、3年前と同じ失敗をするのではないかという疑念は消えない。

元の木阿弥?の阪急電車。

緊急事態宣言が解除されてから暫く経過。徐々に街の様子も元に戻りつつある。朝に阪急電車に乗ると、大昔(大袈裟かもしれないがコロナ渦は長かった)と同じくらい混んでいる。いわゆる流行語で言うと密である。マスクは着用しているが、感染防止に効果はあるとはとても言えない。私は一駅しか乗らなくなったけど、東京圏など長距離通勤する方々は大変だと思う。昨日のことだが、高槻市駅前のからふねや珈琲店が再開したので打ち合わせに使った。禁煙ブースが使えなかったり新聞が置いてなかったりしているが、恐る恐る営業はしていた。まあもう暫く経過すれば全て復旧するのであろうか。ただこれから経済的なdamageは出てくるのだろうけど。後はmentalも。

武力行使の規制と国際安全保障(国際法第14回)

極めてきな臭い分野の話。まあ自衛隊が外国へ出ている現状を考えれば、国際法がどうなっているのかは理解すべき。そもそも国内のアクターが正確に把握しているかは怪しいし。

 

柳原正治。伝統的国際法の元でと違い、武力不行使原則。集団安全保障は理念通りになっていない。グロティウス。戦争の正当事由を。3つのレベルで戦争を論じる。概念は時代や地域に異なる。戦争についての様々な対応。国際法の最も重要なテーマ。歴史的展開と現段階での武力行使の規制。集団安全保障。戦争と武力行使の違いを正確に。武力行使の規制の歴史。
規制の歴史。近代国家の確立。国家間の戦争のみを。キリスト教の戒律との関係。戦争と両立するか。キリスト者が武器を持って戦うのは否定しようがなかった。現に戦っている現実を戒律とどのように調和させるか。神学者たちや法学者。正しい戦争と不正な戦争を峻別。正戦論。幾つもの難問。要件。正統因。やむを得ない無知。交戦当事者の判断が間違っている場合。双方とも正戦?18世紀後半、正戦論への根本的疑問が。19世紀前半には正戦論への疑問が。国民軍。国家以上の権威は無かった。無差別戦争観の時代?欧米の教科書には見られない。シュミットの意味とは異なって日本では用いられた。当初の目的は転換期の戦争の違法化へと。説得的な歴史に。しかし誤解を招く危険性が。19世紀においては?正戦論を唱える学者。自由な戦争遂行権が。戦争の開始については様々な見解があった。一旦開始された戦争については法的ルールがある点では共通。グロティウスも。実定国際法。戦争の開始を規制する国際法は無かった。ヨーロッパ内においては19世紀は平和な世紀?第一次世界大戦。イーペルという地で化学兵器が。イペリット。大戦後の課題。戦争開始の規制が問題。しかし抜け道もあったり制裁も有効に機能しなかった。戦争の違法化の運動。28年に不戦条約の締結。15カ国。国際紛争の解決に戦争に訴えることを否定。戦争の違法化が達成?平和的義務は明確でなかったなど。戦争に至らない武力行使は禁止されていなかった。満州事変や日華事変。39年のノモンハン事件。
武力不行使原則。45年10月の国際連合憲章。慣習国際法上の義務ともなる。強行規範とみなすことも。現状は武力衝突が無くなったわけではない。21世紀になってからも。原則そのものに挑戦する国家はない。内容と例外の問題。武力行使の概念。あらゆる形態の武力を。限定的な意味内容か?政治的圧力を含むという主張もなされた。現在では軍事力のみを指すものと。武力の行使は武力攻撃よりも広い概念。武力攻撃と武力行使。86年のニカラグア事件。正規軍が他国へ。他国の内線の支援。単なる資金援助は含まない。不透明な要素が。武力による威嚇。内容は明確でない。叛徒に対する武力行使は含まない。第三国の内戦への介入。武力不行使原則に抵触することも。例外。自衛権。国連による軍事的措置。旧敵国条項。規定として残されている。05年世界サミット成果文書。憲章改正のスケジュールはたっていない。自衛権。19世紀後半から自己保存権の衰退。不戦条約と自衛権の関係。個別的自衛権と集団的自衛権。相手国の武力行使に反撃を。自衛権は武力行使にのみ。威嚇については認められない。ニカラグア事件。対抗措置のみが認められる。必要性と均衡性の要件。武力攻撃の発生が必要かという問題。先制自衛の問題。主体は国家に限られるか。テロ集団の武力行使。国家間が前提。集団的自衛権。日本と密接な他国への攻撃。存立危機事態。他に手段がなく必要的最小限の限りで。武力不行使原則の例外。戦争を全面的に禁止する為の経緯。自衛戦争という概念は好ましいとは言えない。
集団安全保障。国家の安全はそれぞれに委ねられていた。自由な遂行権?国家は自由に戦争を。軍備や軍事同盟、中立の立場、各国の自由。4つの自由。勢力均衡の実現。第一次世界大戦後。個別安全保障に代わるもの。1つの集団を形成し内部で。残りの国家が結集して。国際連盟で初めて実現。しかし充分な機能を果たさず。国連の集団安全保障。制裁的措置。発動は安保理が一元的に。憲章の7章。3つのうちのいずれかを認定。即時停戦などの暫定措置に従うよう要請。勧告や軍事的措置。非軍事的措置。強制措置。連盟の欠点を修正したが、難点も。拒否権。米露英仏中。陸海空軍は加盟国から提供される。国連軍。米ソの対立で協定は締結されていない。クウェート侵攻。決議に基づき多国籍軍が軍事的措置を実施。許可。オーソライズ。授権という訳語も。決議の性格には意見の一致を見ない。ソマリアなど。幾つもの事例が。国連の実行として一般的に。多国籍軍と国連軍の相違。国連の指揮下か否か。多国籍軍はそれぞれの国家の指揮下に。安保理の決議の元に。個別的自衛権と区別。
国連平和維持活動。実行の中で。56年のスエズ動乱。総会が停戦を勧告。履行を確保するために緊急軍を。PKO。世界的に一般的な呼称ではない。自体の悪化や拡大を防止。選挙監視などの役割を。平和維持軍など。その都度任意に。紛争当事者が受け入れについて同意するのを前提。強制措置ではない。武器の使用は自衛の場合のみ。憲章上の根拠が問題。何処にもない。旧ソ連やフランスは分担金を払わなかった。6章半と呼ぶ学者も。法的根拠の問題。定着していて意義を唱える国家はない。92年のガリ総長。新しいPKO。平和執行部隊など。ソマリアで多くの死者が出る。キャップストーンドクトリン。15のミッション。多様な任務を。自衛隊をPKOとして派遣できるか。92年。当初は後方支援活動のみ。01年の改正で、停戦監視などの本体業務にも参加が可能に。15年。PKO類似の活動にも。参加五原則を満たす。
20世紀を通して違法化が。集団安全保障は理念通りには動いていない。無差別戦争観の問題。

 

国際法 (放送大学教材)

国際法 (放送大学教材)

 

 

エピクロス主義。

哲学者エピクロスやその弟子たちの思想信条のこと、とするのが第一義的な意味である。ところが「エピクロス主義」というのは別の意味で使われていることが多い。一般には享楽主義の意味で用いられる。しかしそもそもエピクロスは享楽主義に走っているわけではない。快とは心の平安にあるのであり肉体的なそれを追い求めるとは語っていない。それどころか話は逆である。対抗する学派が誹謗した内容がそのままエピクロスの名前を名乗る形になっているのが真相である。この誹謗はあまりに定着していて、私の学んだ現代社会という科目の教科書ではエピクロス主義を快楽主義と同一視する内容のことが語られていた。学校の教育内容は鵜呑みにすべきでない実例である。

NHK日曜討論(2020年5月31日)

以前にも書き起こしをしたNHK日曜討論を今日も試してみる。出演者のテロップは頻繁に出されているので助かる。Twitterも見つけたので便利。

 

けさの討論。出演は、経済再生担当大臣・西村康稔さん、東北医科薬科大学特任教授・賀来満夫さん、豊中市社会福祉協議会コミュニティソーシャルワーカー・勝部麗子さん、大和総研チーフエコノミスト・熊谷亮丸さん、日本総合研究所主任研究員・高坂晶子さん、京都大学教授・広井良典さんです。

 

緊急事態宣言が解除され、社会・経済活動が再開され始めました。日常をどう取り戻していくのか?第2波・第3波の懸念は?そして経済をどうたて直していくのか?31日は、“コロナ”とどう生きるのか、私たちの暮らしと経済について考えます。

 

西村。解除から1週間。北九州の第2波?ウイルス保有者は無症状。ワクチンがなければ感染防止作を。流行は起こるが小さな流行でクラスター対策をして封じ込める。東京や北九州のようなことはあるが、濃厚感染者を明確にして封じ込め。クラスター班の派遣。再び宣言をする段階ではない。2つの医療機関と1つの老人施設で大半なのが北九州。感染経路の不明者は居るが追いかける。武蔵野中央病院。クラスターで追っかけていけている。緊急時代宣言の解除で織り込み済み。緊張感を持って対処を。ゼロにすることは出来ない。大きな流行が無いように。密。自宅勤務をできる範囲で。時差出勤やテレビ会議。出張を減らす。業界も自主的ガイドラインを。間を開けるなど工夫して経済活動を。
賀来。新型コロナウイルスはゼロになっていない。解除は通過点。韓国でも大きなクラスターが。ゼロということはない。大きな流行が各国で。日常の中で注意しながら社会活動経済活動を。
西村。解除したのでこれまで自粛していたことを幅を広げる。段階的に。新しい生活様式を定着。事業者の感染防止策、費用がかかるので中小企業に最大補助金200万円。受け付けているので活用を、負担軽減をして活動を。
社会生活の現状。熊谷。前向きに評価。トータルで国民の命を。感染症と経済苦。失業率と自殺者に相関が。2100人くらい自殺してもおかしくはない。感染で亡くなった人は900人。トータルでどうやって抑えるか総合的に。社会生活の持続性。
広井。油断できない。GW明けの人の動きが原因。政策効果の検証も並行して。死者数など桁が少ないのは評価してよいが、どういう政策などが効果があったか検証を。
勝部。二極化。飲食などでは人が集まる。観光やイベントは先が見えない。タクシードライバー。来月には首を。ホームレスも増えている。居場所を失い。社福は経済対策として貸付などを対応。ソーシャルワーカー。1日100人の対応。郵便局など窓口は広がったが根詰まりが。3000件の相談を。
西村。雇用を守る。自粛で休業の方が450万人。アメリカは4000万人が失業。休業を支える補助金を。スピードが遅いと言われるが半分以上は出来た。専門家会議。中間評価。効果があったと。どういう対策が効果があったか見極めを。AIをつかいデータ分析を。勝部さんらは休日返上。社福のカバーを。労働金庫や郵便局などインフラを活用して。
高坂。観光や地域の状況。ダメージが大きい。宿泊交通飲食。倒産。490件以上。2割が宿泊事業者。活動再開の遅れは死活問題。観光は裾野が広い。物流や農漁業など。ダメージが大きい。
西村。観光宿泊の関係者は厳しい。一時補正でキャンペーンを1兆円以上。1泊2万円まで。ある段階からの振興に。全国の観光も支援の準備を。施設などで密にならないように。感染防止策を。8割の国内観光を。
解除されて日常を取り戻すには。
西村。新しい生活様式を定着。三密。密集密接を避ける。手洗いうがい。睡眠食事の基本的事を。そのうえで働き方の拡充。経験を自宅で。色んな面があるので改善を。テレワークが出来てない場合は支援する環境を。高齢者のリスクが高い。感染リスクの低い形で。
賀来。プロ野球やJリーグ。事業の運営を継続。これほど感染症対策を意識することはなかった。社会生活で消毒換気をこれほどには。これまでの日常とは違う。対策会議。プロスポーツ。ベンチでの感染対策。ボールなど現場の具体的なことを討論。日常の対応をしっかり話し合う。
勝部。定着させる前提。高齢者や障害者や子どもを支える方法論の否定。ガイドラインを地域活動についても。クラスターの危惧。見守られない中で孤独死が。地域で孤立する人を少なく。
広井。日常を取り戻す。危機をチャンスに。リモートワーク。自由度が高く家族と過ごせる。新しい生活様式をプラスの可能性がある。ニューノーマル。今まではノーマルでない。朝の通勤はアブノーマルに近い。生活を取り戻すプラス面。業種が違うのでそれについての支援も。
熊谷。不便はあるが甘受。宣言ですべてを止めると消費が50兆円以上落ちる。7割の力で試運転をするのが重要。運輸やレジャーなど決めの細かい対策。長期化するしポストコロナは全く違う。
高坂。観光はかなり変わる。チェックインを自動化。スマホを使う。ビュッフェも止める。サービスや業務が変わる。客への安全を。従業員や地域住民も。消毒などの負担の低減をする内装を。住民の抵抗感を和らげる。
西村。様々な経験を。テレワークや満員電車は効率的か。意識の変化を戻さない。ハンコのため請求書のため。オンラインでやれば様々なことが。良い契機に。質の高い社会を。効率的でなかった面。netでやれば効率的。老人施設のTV面会など。元に戻すのではなく豊かさを。
日本経済。日常生活にも課題を。これからの経済対策。
熊谷。経済の影響と先行き。非常に厳しい。短期に収束。GDPは5%落ちる。6月。長期化して来年以降に。GDPは10パーセント落ちる。700万人の支給者。金融システムに影響。17%に。不良債権。需要と供給が落ち込む。リーマンと比べてペースが早い。リーマンは企業分野。今回は自粛の影響が。解除されても消費は落ちる。雇用を守る。
西村。原則や重点。厳しい状況の事業者や家計を下支えする。二次補正。学生支援。事業者に給付金を拡充。雇用調整助成金。1兆円以上用意。事業を守る。どんな事態が生じても。10兆円を用意。劣後ローンや出資の枠組みを作る。33兆円を全部使えば下支えの効果が。万が一には全部使えば。
勝部。今必要な支援とこれからの政策。緊急小口資金。失業手当を出し続けるか。コロナの中で医療福祉介護のエッセンシャルワーカーを支える。人員を倍に。職業訓練。リーマンは結果として長続きせず。低賃金。人を支える人に給料体系を。
高坂。観光へのキャンペーン。一気に解禁すると受け入れ側に抵抗感が。近隣の観光から始める。自治体レベルで旅行への助成を。都道府県単位で助成する。政府のキャンペーンは様々なレベルを組み合わせて。
広井。集中から分散へ。ニューヨークや東京など超過密として。3年ほど前にAIを活用してシミュレーションを。地方分散にするかが分岐点に。色々な意味での分散型。東京集中ではなく。働き方も分散的に。生産性や創造性に繋げられる。
西村。エッセンシャルワーカー。物流や保育。リスクを感じながら継続。観光飲食は厳しいが。IT関係の人材も求められる。オンラインの塾の教員などマッチングを。雇用失業無く。企業の中でも出向など。研修費用も補助を。段階を踏んで観光を。対策を定着させながら。やがては全国を移動できるように。何度でもキャンペーンは使える。分散型。何人かの経営者は毎日会社に行かないでもよい。時々東京に。地方の魅力。一極集中を防ぐ。
熊谷。スピードもきめ細やかさも。企業規模に応じた支援を。医療の分野に従来以上に資金を。諸外国に比べ相当に低い。ワクチンなどの強化を。
賀来。医療現場への支援。命を支える。治療薬やワクチン。逼迫している。マンパワーも充分ではないが資金も。医療現場に支援を。ハード面とソフト面。人材育成に対し。介護の現場でも。
広井。何を重視するかどこに価値を置くか。優先配分。若い世代が困窮している。コロナの前から。若い世代が活躍して未来に希望を。若い世代の生活に重点的に。
西村。安心のためにも医療体制の充実を。検査体制。PCRの強化。3兆円の予算で。診療報酬の改定。医療機材の問題。マスクなど。中国依存を見直す。サプライチェーンの分散でリスクを減らす。中規模企業への支援。経済が拡大すれば回復が期待できる。最大600万円まで。資本劣後ローンを6兆円。ワクチンの開発に2000億。6兆円の枠でベンチャー企業も含めて。再生の劣後ローンを。新しい技術を。
世界の中で日本の戦略、
熊谷。下振れリスク。アメリカは8パーセント以上。金融システムが危機になるとヨーロッパは27%に。新興国での債務危機で世界経済に。ブロック化が起こると厳しい。
賀来。世界的には長く。未知の感染症であり数年単位で。
西村。世界経済。日本と世界の関係。世界の協調とルール。世界的に感染の拡大。中南米など。国際協調で対応を。アメリカヨーロッパともに経済活動を再開するが大きな波も。互いに連携を。米中関係。香港情勢。世界経済にマイナス。米中対立。大きなインパクトを。TPPの加盟国とも意思疎通を。自由貿易や投資を。反グローバルへの対策。内需を中心に。中国は輸出主導。日本は内需経済に切り替えたので続いてほしい。
高坂。観光では今まで特定の市場に依存しているような事業者は幅広い顧客層を。バランスの良い観光地経営。決めの細かいサービスは出来ないかもしれない。安全安心な観光に必要なコストが。責任ある観光。傷つけないように。観光客の協力も。
勝部。グローバルからローカルへ。県をまたげない。外国人労働者。自分たちで支えていく。地域の助け合いが。地域づくりをする人間の養成。すべての人に居場所や役割を。離職者や引きこもりの人も。専門家の重要性。
広井。ローカライゼーション。分散化。グローバリズムの負の側面。ローカルなところから出発して循環をグローバルに。開かれたローカリズム。三密の面。密を分散型に。働き方など自由度の高い方向に。経済や人口減少や豊かさにつなげる。
西村。色々な経験を。テレワークで子どもが走り回る。書斎がほしい。子育てや介護などの負担を認識。自分でも手伝わなければ。郊外に住み広い部屋を。豊かな生活への意識変化を。保健所や社会福祉協議会など、商工会議所。一人も取りこぼすこと無く。
熊谷。非接触社会。オンラインでの。危機管理を。産業の新陳代謝を。資本注入でポストコロナを見据えて。分散型になるので。田園都市構想など未来を。
賀来。社会全体の病気。確実なヒューマンネットワークを。
西村。日本モデルで。接触確認アプリ。民主的やり方を進歩させて。WHO。発生源の検証を。台湾の経験を多くの国で共有を。第2次補正予算。追加の現金給付を?万が一足りなくなれば補填を。足らない部分は補助費を。

 

ネットワーク社会と不確実性 -産業社会の第3段階「信頼」(1)-(経済社会を考える第13回)

現代に近づいてきた。かなり前からの課題のようにも思えるけれど。

 

ビジネスという特徴。今回は産業社会の第3段階。変化のポイント。3つの。大規模化という傾向に限界が出てくる。不確実性。典型例として企業の組織規模。オルソンのパラドクス問題。人間関係の問題。プリンシパルエージェント問題。根本的な変化。
産業社会の不確実性。確かではないこと。産業社会では、将来何が起こるか分からないこと。運営していくにはコストがかかっている。治安を維持したり制度を作ったり法律を整備したり。近代の産業社会に限界が。人々の経済活動は市場経済や組織の中での経済が車の両輪。産業システムからビジネスシステムへ。市場についても組織についても維持管理するのに手間と時間がかかる。制度やシステムを考えるとすれば運営コストが非常にかかる。不確実性の元に。市場についてコストはあまり考えられてこなかった。ロナルド・コース。「企業の本質」。秩序の運営コストの増加。制約がかかるのではと指摘。市場の取引コストが大きくなると、企業内の取引の方が有利に。市場や企業組織から抜け出て。どのように欠陥から抜け出せるか。そもそも不確実性とは?人間は欠陥動物。社会科学的にもどこか抜けている部分が。蜂のような昆虫ならばせっせと生産活動を。人間は将来に亘り不確実。困難を覚える。人間は経済社会のあらゆる活動の上で、特定することの出来ないような状況に陥る。将来への予測不可能性。自然に対しての不確実性だけでなく、社会に対しても。1人で生きていくのであれば将来の完全な情報が得られるが、実際には他者が存在。需要側の問題。何が売れるか分からない。変化が目まぐるしくおきてくる。不確実性のケースは?病気や事故に。リスクが生じるところでも。変化が起こる。生命保険。ある程度の事故や病気の手当てを。しかしリスクの起こる確率が集団的に分かるが、予想のつくものだけでなく予想のつかないものが。生産の場合に予測不可能なものが重要に。フランク・ナイト「危険、不確実性及び利潤」。測定できる不確実性のことをリスクと。予測できないのを真の不確実性と。保険原理では無理なもの。人間にとって重要なのは、不確実性があるからこそ経済活動が活発になることがある。それがさらに不確実性を助長。企業の特質的な形を与える。収入を与えることを説明する。利潤。生産された製品の売上高から差し引いた利潤を。全ての変化が予知可能ならば全ての生産要素に配分し尽くされ利潤は生じない。費用との差額が消滅する。現実には、予想は覆される場合が多いので利潤の発生可能性が。上手くいかないと欠損になり倒産することに。
大規模組織の限界。一般的には集団を作って大規模化して不確実性を解消する。しかし。理論的な1つの実験、調査。ホーソン実験。32年にかけて。ウエスタン電気会社のホーソンという工場。中心人物の1人にメイヨーが。労働者の衛生状態について照明という労働環境の調査を。労働者を2つのグループに分けて。照度を違える。結果からは目立った結果が出なかった。引き継いで、給料や休憩時間や軽食を与えたりする。夜間労働の労働環境が問題。どういう影響を?給料が上がれば良く働く。休憩時間を減らせば労働意欲が湧く?しかし労働意欲は下がらなかった。経済要因や時間要因では働き方の影響は出なかった。メイヨーの言葉。同一の結果が生まれる訳ではない。人々を操作するのが近代社会の命題だったが、崩れてしまった。組織というのは政治的経済的要因だけで動くのでなく、多様なものが。潜在的なもの。生産コストだけでなく取引コストのような運営面も。単純には制御できない問題が。ビジネス社会の制御できない問題。不確実性。具体的には?1つの変数で他者を制御できない問題は色々。オルソンのパラドクス。組織が大規模になればなるほど協力関係が成立しない。より大きな生産性が上がるということにならない。一例。タダ乗り。フリーライド。皆で利用すべき制度などがあった場合、一部の人が作って他の人がタダ乗り。公共財。大規模な組織を形成すればするほどタダ乗りをすることに。大規模企業特有の問題。オルソン。「集合行為論」。分前が小さくなりインセンティブが減少する。集合財。皆で利用する。利益を享受する人が多ければ、集団からの分前が小さくなる。誘因が減少する。集団の中で小さなものなら起こらないことが大規模になると起こる。選択的誘因。個人の貢献に対し集団に対する動機づけ。貢献したらボーナスを。プラスの選択的誘因。マイナスの。罰則を設けて。特別な貢献へのインセンティブ。集団に対する利益を引き出す。何故人々が集団に参加するか、そのことにより個人にメリット。全体に綺麗になって自分のところへ。個人が犠牲になっての集団の利益。それが分配される。手に入れた共同利益より少ない利益となる可能性が大規模になると高くなる。成員は共通利益への行動を起こさなくなる。一種のパラドックス。
プリンシパルエージェント問題。人間関係の内部の問題。大規模組織の限界として。プリンシパル。依頼人。主たる人。エージェント。代理人。組織の中に存在。仕事というものを中心にして、頼む方と頼まれる方にギャップが。人間関係の不確実性を。片方に情報が偏る場合。情報が多くなった方と少なくなった方で対等な関係を築けない。典型例。情報のたくさん集まるのがエージェントだと、主体がエージェントに。上下関係や友達関係、主客逆転現象が。孤島で1人で生活。実際では他の人の頼みに頼らないで生きることは出来ない。エージェントとの契約。他者との関係が生じる。依頼人と代理人の存在する世の中に。組織の上下関係を説明?今日の社会での上下関係は依頼する人とされる人とがあるから。ヒエラルキー組織。組織問題については支配関係だけで説明できない。上司と部下。頼む側、プリンシパル。頼まれる側、エージェント。情報の共有が上手くいかない。ライデンシュタイン。社長と従業員。徐々にトップと底辺の距離が広がる。そのことによるX非効率。意欲が分断されるという問題。プリンシパルエージェント問題により動機づけや労働意欲や一体感、信頼性が失われる。所有と経営の分離。30年代の典型例。資本主義で株式制度の発達。株式の発行で一般庶民も所有者に。株主たちは会社に興味を示さなくなる。経営者が多くの情報を。企業の所有の変化がプリンシパルエージェント問題を。変容がなされる。乗り越えるには?生じた組織の軋轢や不信、コストの問題。規模の拡大を続けるわけにはいかない。大規模を極端に進めるとだめだし、小規模かも無理、中範囲の信頼性を。ネットワークというものを形成するのを模索した時期が。シリコンバレー。西海岸における実験。地域のネットワークが形成。ICT産業の集約。労働力におけるネットワーク。技術のネットワーク。資本のネットワーク。二都物語。システムがあるために地域が一体感を持ってネットワークを。専門化同士で学習したり調整したり。ネットワーク化のメリット。専門技術に秀でた実験的な。労働市場が集約される。専門家の集積。オープンな市場の形成。地域ネットワークの形成で非公式なCommunicationが存在。企業同士が競争するが、技術者同士の相互協力が発達。横のつながりを重視する特徴。緩やかな繋がりが。横のコミュニケーションが発達する。日本でも産官学連携。垣根を取り外し風通しの良い関係。不確実性を縮小することが期待された。
産業社会の第3段階への変化。不確実性。人間関係で危機を乗り越える。企業組織や政府組織を大規模化する傾向が。これに対して逆に不確実性が。規模の経済がもたらす。程よい社会的ネットワークを。

 

経済社会を考える―消費・産業の様式(モード)とアンサンブル (放送大学教材)

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