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学校における道徳教育(1) -教育課程上の位置づけとその目標-(道徳教育の方法第6回)

道徳を全面に出す主張が、特に政治的に成されることが多い。もちろん過剰なのは問題があるけれど、全く道徳性を無くすわけにもいかないのが難しいところ。

 

堺正之。学校における道徳教育。教育課程上の位置づけとその目標。現在の小中学校の教育課程には道徳という領域が。道徳性を養うこと。道徳の位置づけ。学習指導要領の道徳の目標。道徳性を養うためには。
学校の教育課程。カリキュラム。競争のコース。競馬場のレースコース。人生のレースコース。学校教育の世界のカリキュラム。学習のための組織的目標。各教科の学習が9年間を並行して走るという設定。100m先の目標。10メートル20メートル30メートル。論理的に教材が配列されて。教科中心カリキュラム。教科の論理。子供の経験や興味関心を。経験主義カリキュラム。子供の生活が学校と連続すること。問題解決的に。子供の経験の同心円的拡大。実際には双方ではなく混合的な形態で進歩。訳語としての教育課程。教育関係の法令で公式な名称として定着。カリキュラムは研究の場面で。学校でも意図的計画的な公式のカリキュラムに対し、校風やしきたりなどの潜在的カリキュラム、隠れたカリキュラム。批判的に検討する研究の営み。51年の学習指導要領の一般編で教育課程という用語が初めて登場。昭和22年では教科課程という用語がまだ使用されていた。8教科以外にも自由研究など。クラブ活動なども教科とされた。51年の改定。本来、教育課程とは生徒児童が持つ教育上の諸経験を。相互作用。設備などの物的なものを媒介して。相互の働きかけにより有益な経験を積んで発達する。戦後の経験主義の理論が反映。教育課程は各学校が児童生徒の望ましい成長のための全体的計画という意味で。内容に着目すると自由研究が廃止され教科課程に収まらないものが。中学校の特別教育活動。変更の理由を2つ。自由研究が目指した自由な学習は進歩によりあえて特別な時間を要しない。実施すべき教育活動。全体の集会。遠足、自由な読書など。正当に位置づけがなされるべき。教科以外の目標が。ホームルーム生徒会などを主要な内容に。各学年とも年間70時間から105時間。他領域に解消されることのない指導を抽出。領域に固有な指導計画など。学校の全体的な教育計画においてまとまった学習時間を。51年の学習指導要領改定において教科以外の成立を。58年では教科とそれ以外の領域としての道徳など4領域が。68年では3領域に。89年の改定で教科の領域内の。98年の改定で総合的学習の時間が。4領域に。外国語活動が設置され小学校は5領域に。小学校の教育課程。各教科と道徳外国語活動総合的な学習の時間など。領域論。領域3。施行規則に基づく各教科。小学校の教育課程を構成。教科以外の特別活動など。ひとくくりにして教科として。教科領域。領域3の道徳の欄。私立の小学校の教育課程。宗教を加えることが出来、道徳にかえる事ができる。私立中学校にも準用。戦後の小中学校の領域は線引や数は変動したが便宜的。基本的には2領域とする考え方も。学校教育には陶冶と訓育が。これに対応する形で教授と訓育の2領域に。しかしこの分類も機能に着目したもの。実際においては教科外の時間でも探求という形で科学的認識を。訓育を道徳が独占している訳でもない。道徳教育は各教科の特質に応じて行われる。日本的道徳教育のスタイル。全面主義の原則を。教育課程上の位置づけ。58年以前とそれ以降に大別。終身が廃止されて社会科が。社会科の特質として社会生活の良識を養うため新たに設ける。終身などの科目を一体化して。総合的科目としての特色を持っていた。社会科編では他の教科の授業が取り入れられることなどは当然とした。社会科はそれ自体が総合的で全面主義的。道徳教育との強い関連は授業にも。目標が15項目あるが、3番目に。政治的な諸問題に対して意味を理解し自分の考えを立て共同の福祉を増進させる。現在の学習指導要領において道徳の内容に近い。他の社会科の目標にも健康増進などの項目が。社会科に期待するところが大きかった。しかし道徳教育は社会科に収まるものではない。新教科としての社会科に期待して道徳的性格付けを。道徳から離れたところで社会認識を。道徳教育は教育全体で行われるべき地位を占めていた。戦前の修身教育。00年。道徳教育及び国民教育は全教科において。道徳教育の地位が高かったので全体で行うという性格は背後に。戦後に修身が廃止されて全体主義の色彩が。道徳教育を特定の教科に限定しない。全面主義の消極的な側面。教育課程審議会。51年の答申。全面主義道徳教育の充実を。民主的社会の道徳教育が。学校教育全体の。科目を設けることは望ましくないと。実際の運営上、修身科に戻る危険性が。08年の改定の学習指導要領。道徳の時間はもとより他の領域にも適切な指導を。全体計画について実質化。07年の徳育教科化の議論があるが、社会と子供の変化に対応して指導の変化を。全面主義の積極的側面。13年の初頭からの道徳の教科化を巡る問題。14年の専門部会の報告で視野に。今後の大きな変革は道徳教育の抜本的改革に。学校の教育活動全般に。整合性や関連性を弱めては消極化をもたらす。教科の強制的側面。内容を高める要求を。学校教育全体を通して行う道徳教育。教科としては?大きく3点。それぞれの教科の目標を道徳教育の視点から捉え直す。教材など道徳教育とつながることを意識して。小学校理科の目標。自然に親しみ観察や実権を。実感を伴った理解を。飼育や栽培などの活動。同時に自然を愛する心情を育てる。生命観を豊かに。教科の指導においては温かい学級の雰囲気で意見交換し真面目な学習態度を。話し合いのルールを守りながら積極的に参加し諦めずに課題に取り組むことを習慣化。教師の姿勢。教師が様々な態度を。学級の雰囲気に。自身の姿を通して児童に伝わることも珍しくない。生徒を感化する。同時に道徳教育的側面を。教科のレベルも高くなる。教科外の活動では?望ましい集団活動。人間関係を築く実践的態度を。集団の各成員が個性を育て合う。規範を守る。望ましい人間関係を。特別活動固有の目標の下で道徳教育を。道徳の時間では補充深化統合させる扇の要のような役割を。
道徳教育の目標。共通性時代性固有性。08年の学習指導要領。道徳教育の目標。教育の根本精神に基づき。豊かな心を持ち主体性のある人間を育て道徳の基盤を。各学習指導要領に一字一句同じ。総則編に置かれているのも重要。道徳教育の目的だけが総則に記載。総則において述べる形を取るのは、学校教育全体で行われるべきという基本的性質を。領域が成立する条件。全体的計画において一定の時間を要求できること。道徳教育にも該当する58年以降に特定の時間が。学習時間数の確保は必要条件であり十分条件ではない。伝統と文化を尊重し国家と故郷を愛しなど、道徳教育の目標に加えられる。義務教育の目標を踏まえて。自国の伝統や文化を尊重して国際的視野を持つ日本人を。平成10年には豊かな心などが加えられる。その前は主体性がある、が加えられる。道徳教育の目標のキーワードが加えられ長くなっている。道徳教育固有の目標とは?道徳性を養うこと。日本の学習指導要領での道徳性の捉え方。学習指導要領での目標。学校の教育活動全体を通して道徳性を養う。様々な側面から。教科の特質に即して道徳的心情や判断力。実践意欲と態度を。道徳的心情、価値の大切さなど。人間としてのより良い生き方を。動機として強く作用。道徳的判断力。善悪を判断。道徳的価値が大事であることを。人間として。道徳的実践意欲と態度。道徳的実践意欲。道徳的価値を実現しようとする意志の働き。態度は身構え。道徳的習慣。望ましい日常の行動、根底に基本的な生活習慣を。知情意の全体にわたるが、習慣など行為の指導も。

 

道徳教育の方法 (放送大学教材)

道徳教育の方法 (放送大学教材)

  • 作者:堺 正之
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2015/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

道徳教育の新しい展開―基礎理論をふまえて豊かな道徳授業の創造へ

道徳教育の新しい展開―基礎理論をふまえて豊かな道徳授業の創造へ

  • 作者:林 忠幸,堺 正之
  • 出版社/メーカー: 東信堂
  • 発売日: 2009/10/01
  • メディア: 単行本
 

 

獰猛さ。

京都駅前にある飲食の店舗で男子の手洗いに入ると、20歳代の男性2人が歯磨きをしている。ただスペース的には後1人が入るくらいしか出来ない。しかも筋肉的に身体が大きくて獰猛にも感じられる。男性の若者としては健康的な部類に入ると思われる。筋肉隆々であるし衛生的にも妥当である。ただ惜しむのは、それでますますスペースに余裕がないことである。通路を確保してもらい奥の個室までたどり着いたから、悪様に書く権利は無いとは思うけど。

ホームレスへの非難への対応について。

近頃は弊店に出社する前に、コンビニconvenience storeで珈琲を飲むのが習慣になっている。そのコンビニでは入口にゴミ箱があるのだが、ホームレスの方が何かないか漁ることがある。形相に必死の色が見えるので、注意をしないで放っておく。それで珈琲に戻ると、また別の中年男性が「呆れただろ」と目線で同意を促す。この場合、何も応答しないと当方が怒られることが多い。なので頷くことだけをする。私は前世紀の終わりから今世紀の最初の頃に警備員をしていたことがある。ホームレスの人間に注意をして、その本人はともかく、周囲の人間から非難をされることは少ない(支援団体の方は別にして)。ところが先に述べた中年男性のような人間の対応には注意が必要で、此方がクレームを浴びることにもなる。何しろ制服を着用していて名札もつけているから、大々的に問題にもされてしまう。接客業の要素がある職業では、こういう要素があるから難しい。

行政不服審査と行政事件訴訟(行政法第11回)

行政権のコントロールをどのように出来るかは把握しておいた方が良さそう。

 

渡邊賢。行政不服審査と行政不服訴訟。違法な行政活動からの救済を受けるための仕組み。誰かから違法な行為を。止めさせる方策。本人に文句を言って止めさせる、裁判所に訴える。違法な行政活動からの。行政機関自体に文句を言って止めさせるのと、裁判所に訴えるのと。行政機関による救済としての行政上の不服申立、権利救済に効果的。中立性を備える、裁判所による行政訴訟と色々な論点、憲法上の論点、司法権に関する議論を前提に。憲法上の司法権と行政訴訟の関係。違法な行政活動から私人の権利を救済。抗告訴訟と当事者訴訟。内容と共通点や相違点を。
行政上の不服申立の内容。現在の行政事件訴訟法。原則として自由に選択できる。行政機関自体か裁判所か。手続が簡単で費用がかからず早い。行政不服審査法。行審法。1条。行政庁の違法不当な処分その他公権力の行為。広く不服申立てを。国民の権利利益の救済。行政の適性な運営を。違法な処分や不当な処分について公正な手続の下で不服申立てを。権利などの救済など。現実に役に立つのか、公正か。行政の適性な運営に?制度がどのようになっているか。審査請求、再調査の請求。再審査請求。3種類。行政上の不服申立の種類や要件。審査請求、2条や3条。処分や不作為について処分庁や最上級庁。処分庁とは処分をした行政庁。課税処分は税務署長。最上級庁は大臣など。不作為について法令に基づく申請に対して何も為さない。申請権が要件に。処分庁などの最上級庁に行う。不作為庁などに最上級庁がない場合は当該不作為庁に。再調査の請求。処分庁自身に対し行う行政不服審査。処分庁以外に審査請求が出来る場合。国税通則法8条1項。課税処分などに不服がある場合に税務署長に対し再調査が出来る。課税処分に不服がある場合には国税不服審判所に対する審査請求も出来る。再審査請求。行審法6条。個別の法律に再審査請求が出来ると定められたもののみ。法律が定めた行政庁に。不服申立てをする際の要件3つ。不服申立適格。行政庁の作為不作為。処分については。行訴法の処分と同じ。不服申立適格。処分について申請したもの。行審法2条など。不服がある者としているだけ。昭和53年3月14日。法律上の利益がある者と解すると。3つ目の要件。不服申立期間。正当な理由がある場合を除き翌日から3ヶ月。再審査請求については原裁決が知った日から1ヶ月。要件を満たして審議が始まる。審議手続。行審法で14年から新制度が。基本となる不服申立は審査請求。審理員による。審査庁は職員の内から審理員を指名する。弁明書の提出を。反論書の機会を。口頭意見陳述の。審理関係人からの書類や閲覧。審理員制度。審理員意見書。総務省に設置された行政不服審査会。地方の期間に諮問を。14年の新しい行審法は諮問制度などを導入。不服申立の中心となる手続の公正性の向上を意図する。答申を受けて遅滞なく裁決をしなければならない。答申に基づき審査庁自身が。審査会の答申には法的拘束力はないが異なる内容の裁決をする場合には理由を示さなければならない。
行政訴訟と憲法との関係。特に憲法上の司法権。違法な行政活動について。行政事件訴訟法に基づき。私人がクリアーすべき要件を定める。憲法73条。76条。私人を裁判所が救済するのも司法権の行使にあたる。不当に制限することになっていないか慎重に検討を。色んな要件について。憲法76上の司法権。何なのか?司法権とは具体的争訟において法律を適用。及ぶ範囲は、一切の法律上の争訟と。その定義は?昭和56年4月7日。個人の具体的権利義務や法律関係。法令の適用により終局的に解決できる。色々な訴訟があるが、抗告訴訟や当事者訴訟。個人の権利の救済のための。主観訴訟。直接的な関わりのない訴訟も。法令に適合した行政の確保を。客観訴訟。何故区別をするのか。主観訴訟は設けられていないと、憲法32条の問題で裁判を受ける権利の侵害に。個人の権利に関わりない客観訴訟、違法行為の是正を求める民衆訴訟と、機関訴訟。民衆訴訟。法規に適合しない。だれでも訴訟が起こせる。機関訴訟。機関相互間の権限の存否など。行政機関相互の紛争についての訴訟。個人の権利義務とは無関係の。現行法で該当するのは地方公共団体の議会と長の紛争。当事者間の具体的権利義務。主観訴訟と客観訴訟。
抗告訴訟と当事者訴訟。主観訴訟としての。共通点と相違点。権利救済にどのように役立つか。いずれも私人の権利に付き。抗告訴訟は公権力に対する不服。違法な課税処分の取消を求める。公権力の違法を直接攻撃。公権力の行使以外にも紛争が発生する。行政契約。行政主体と私人の間の権利義務。行政事件訴訟法4条。当事者訴訟。抗告訴訟と当事者訴訟の違いを抽象的に。抗告訴訟は行政庁の公権力の行使の行為を。会社をクビになった労働者。会社の行為自体が問題。解雇権の行使の濫用が違法であるので雇用関係という法律関係の確認を。法律関係についての。行為を取り出すのか法律関係を問題にするのか。2つのパターンがある。処分といった行為を。公権力の行使に不服のある。抗告訴訟という形で公権力の行使を直接攻撃することが重要と考えられている。当事者訴訟について。行政事件訴訟法によると、形式的当事者訴訟と実質的当事者訴訟。形式的当事者訴訟。4条。当事者間の法律関係を形成するなど。土地収用法の損失補償を争う。水力発電所の建設をする電力会社。収用委員会に収容の採決を求める。収容裁決が出た場合に不服がある場合は取消訴訟を。土地の収容自体に不服がある場合は収容裁決の取消を求めるべき。土地収用法は法律関係の当事者である双方で当事者訴訟として争うべきと。額を巡る争いも本来は抗告訴訟であるべきだが。実質的に抗告訴訟だが法律で当事者訴訟になっているのを形式的。実質的当事者訴訟。具体的には公務員が俸給などが支払われていないと支払いを求めるなど。民間企業で未払いの給与の支払いを求めるのと同じ。当事者の一方である公務員が被用者としての行政主体に対して。紛争の中身、実質が当事者間。04年の改正で行政事件訴訟法に挿入された文言。公法上の当事者訴訟として確認の訴えも。理論的にはあまり意味はない。法律の規定で明示されたことにより活用の道が拓ける。04年の直後の最高裁判決。公職選挙法が在外邦人に衆議院選挙などの選挙権を巡る。確認の訴えとして認める。理由。選挙権は行使できなければ意味がなく、権利の重要性から有無で争いがある場合には確認の利益を肯定すべきと。違憲判断の道を。違憲審査が活性化すると期待する学説も。主観訴訟として共通だが、抗告訴訟は行政の行為を取り出し違法性を争う。当事者訴訟は法律関係に関する訴訟。04年の改正で確認の訴えが権利救済に役割を果たすかもしれない。

 

行政法 (放送大学教材)

行政法 (放送大学教材)

  • 作者:渡邊 賢
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2018/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

強靭さ。

大東亜戦争(ほぼ太平洋戦争と同義だが単に旧軍の話なのでそう呼ぶ)ではアメリカ本土への攻撃は色々と考えられ軍用機による空襲も行なわれた。その中に風船爆弾というものがある。和紙をこんにゃく糊で繋いだのを風船として、爆弾を吊り下げて日本本土から偏西風に乗せて飛ばす。素材に強靭さが必要でありかなり苦心したとされる。終戦までに約9300発が飛ばされ、アメリカの記録では285発がアメリカ本土に到達したとの記載がある。被害は山でのピクニックの際に風船に触れてしまい6人の死者が出たのが唯一のものとされるが、心理的なダメージはかなりあり報道管制も為された。双方に幸いだったのは、生物兵器(特にペスト菌)を搭載しなかったことであろう。下手したら多数の死者が出て戦争犯罪の範囲にもなったかもしれないから。

近くて遠い京阪樟葉駅。

昨日の夕方に自宅近くの堤防沿いを通ることがあった。高槻市の東側はゲリラ豪雨も無く空が気持ち良い。

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2枚目は淀川の右岸から左岸にある京阪の樟葉駅を撮る。私が子供の頃は「けいはん」という文字があったけど、今は文字が小さくなり「KEIHAN」となっている。しかもタワーマンションが建てられている。そして驚いたことだが、樟葉駅は京阪特急の停車駅になっている。ショッピングモールshopping mallもある.よほど力を入れているのだろう。ただ、淀川が邪魔で訪れたことはない。検索にはよく樟葉駅の周辺の店が引っかかるけど。

医療関連感染症(1)(医療関連感染)(感染症と生体防御第12回)

過去に病院で働いていたことがあるが、その頃と比べても病棟内での状況は厳しくなっていると言える。

 

矢野晴美。医療関連感染。感染症とは?微生物が原因で起こる病気の総称。24時間365日生きる中で誰もがかかる。インフルエンザや薬剤耐性。AMR。16年5月に先進国首脳会議が三重県の伊勢志摩地方で。抗菌薬抗生物質の適正使用をするリーダーシップを。アクションプラン。使用量を3分の1減らす数値目標を。国民啓発などのキャンペーンを。感染症は身近な病気の1つ。専門的で難しいかもしれないが、診察を受けたり見舞いに行ったりするので。
医療関連感染。院内感染。より学問的言葉は医療関連感染と呼ぶ。大まかな内容を。医療関連感染の基本。医療関連感染の対策の歴史、医学の歴史。到達目標。医療関連感染とは何を指しているか?具体的にはどんな感染症が含まれるか、代表的な疾患を。感染症は微生物が原因なので、原因となる代表的な微生物は?医療関連感染は予防することが出来るが、代表的な予防策も。
医療関連感染とは?院内感染。医療に関連して、病院に関連して病院の中での感染症。医療に関係ないものを街の中で起こる市中感染症と。2つの区別がされている。普段は健康な人に起こるのが市中感染症。入院時に発症していない潜伏期間がない人が、入院後48時間以降に起こった感染症。院内肺炎など5種類。予防可能。病院内で余分な入院日数の原因となる。徹底した予防策の実施が医療現場に求められている。総合的対応策についてはインセクションコントロールチームという担当のチーム活動が。どれくらい医療機関に発生しているかサーベイランスを。医療安全。99年にアメリカで。医療過誤の実態。という本が。医療の安全性につき衝撃。多くの院内事故が。病院内での医療安全に関心が。医療関連感染が取り上げられる。病院内で防ぐべき出来事。交通事故のようなもの。防ぐべきだが絶滅するのは極めて難しい。入院した疾病以外で死亡するのを予防する。代表的な医療関連感染とその予防策。医療関連感染の歴史と感染対策の歴史。病院内での感染対策は?医学の歴史にも。教養としての知識が増やせるように。
医療関連感染について。定義。入院後48時間以降の伝染病。何故二分して?原因となる微生物が異なり対応が大きく異る。免疫力が下がり何らかの疾患を抱える患者などで重篤に。抗菌薬を投与されている患者は保菌していることが多く治療が難しい。どんな感染症が?代表的なものは5種類。中心静脈カテーテルという管。重い病気の治療の際に血管に。栄養を送る。挿入して時間が立つと感染する。尿を貯める管が。尿路カテーテル。発症した院内肺炎。手術部位感染。感染性の下痢。4つの疾患は微生物が共通。中心静脈カテーテル関連感染。最も太い血管に。挿入されることが多いので感染が。皮膚のばい菌が管と皮膚などの隙間から。及ぶ範囲で分類。原因微生物で頻度が高いのは。予防は?挿入する時に同じ手袋などを使いドレープを使う。感染症の発生率が減る。消毒薬。院内肺炎。世界の死亡原因として肺炎が。入院者全員がかかるリスクが。入院患者は昼夜と無く寝ていて唾液が気管支や肺に。肺炎の大きな原因。人工呼吸器を装着している患者は管が差し込まれていて奥深く送り込まれる。どうやって予防を?誤嚥を予防。なるべく頭は上げておく。ヘッドアップ。定期的に鎮静薬を注射。これら2つの徹底。尿路カテーテル関連感染。尿の量を正確に記録。リスクファクター。挿入されている場合に発生しやすい。予防策。早期に抜くこと。シンプルだが効果が高い。手術部位感染。傷に感染を。死亡する患者の4分の3の原因。重要な課題。手術部位に感染が。患者自身と外因性。外因性要因。器具や環境、技術なども。術後3日から5日に。膿が見られたりする。30日以内に手術部位感染と。深さによる分類。3つの層に。深さにより分類。手術部位感染の予防策。幾つかある。皮膚の毛をなるべく剃らない。剃毛をなるべく行わない。シンプルだが有効。これまでは慣習として前日として行われていたが、リスク要因になる。手術する直前に。抗菌薬の投与。24時間までの。血糖のコントロール。入院していると多くの患者が下痢に。9割近くが細菌による下痢。病院の外で起こる食中毒とは異なる。抗菌薬や抗がん剤で腸内細菌叢を破壊されると異常増殖する。トキシン。死に至るまでの幅広い感染症を。入院後6割近くが保菌者に。下痢を発症する。予防策。不必要な抗菌薬を投与しない。可能な限り中止する。院内アウトブレイクを起こしやすい。菌が冬眠状態になっていて長く環境表面で生き残る。耐性を示す。ケアについては水道水で。包括的感染対策。インフェクションコントロールチームと呼ばれる部署が設置されている。感染対策は病院全体での取り組み、情報共有が大事。
医療関連感染の歴史。病院の中での予防でなかなか徹底できないことは?世界で最初に認識して予防策を取った人は?ワイスの業績を抜きに語れない。医療関連感染を観察して手洗いの励行で減ることを実証。妊婦で産褥熱による死亡率に差があることに。助産師が手洗いを。産婦人科の医師に手洗いの励行を。産褥熱の発生率が減少。しかし微生物が知られていなかった時代だったので周囲に受け入れられなかった。不遇の生涯を。後になって非常に偉大な業績になるとは思わなかった。200年以上経った現在でも。医療関連感染対策の歴史。中世では病気自体が認識されなかった。細菌が発見され抗生物質が。中世は科学的に暗黒の時代。科学が著しい発達を。テクノロジーの発達。顕微鏡の開発が寄与。中世の時代に悪魔魔女などと恐れられていた病気が微生物が原因と。近代医学の父。1800年代の当時。コッホやパスツール。偉大な業績を。コッホの業績。結核菌を発見。ツベルクリン反応という検査を開発。結核は今も感染対策上問題になることが多い。日本の近代医学の父が学ぶ。北里柴三郎。幻の初代ノーベル賞候補だったと言われる。弟子の志賀潔などが日本有数の医学者。コッホの元で修練を積み研究に励む。香港の黒色病のアウトブレイクの調査を。世界で初めてペスト菌が原因であることを。赤痢菌を発見。志賀潔。米国に留学した野口英雄。黄熱病の研究を。抗生物質の歴史。抗菌薬を発見開発。フレミング。どのように?細菌学の28年。細菌を増やす機材で繁殖していない。ペニシリン。アメリカで生産されるように。40年代から微生物が原因となる病気の治療に。耐性菌の発生の歴史も始まる。抗生物質と耐性菌の追いかけっこが。黄色ブドウ球菌。対抗するための成分を持つ抗生物質が。MRSAが耐性菌として。世界に衝撃を。MRSA院内感染。新聞報道などで取り上げられる。重い症状を。院内感染で多くの患者が亡くなっている。医療現場に大きな変化を。アメリカでの歴史。60年以降MRSAが増える。70年代には大きな研究が実施。シーニック。対策を講じることで頻度が減ると。80年代には医療機関の認証組織である医療評価機構が感染対策を行っていることを。

 

感染症と生体防御 (放送大学教材)

感染症と生体防御 (放送大学教材)

  • 作者:田城 孝雄,北村 聖
  • 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
  • 発売日: 2018/03/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

感染症まるごと この一冊

感染症まるごと この一冊

  • 作者:矢野 晴美
  • 出版社/メーカー: 南山堂
  • 発売日: 2011/03/20
  • メディア: 単行本