F-nameのブログ

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強靭さ。

大東亜戦争(ほぼ太平洋戦争と同義だが単に旧軍の話なのでそう呼ぶ)ではアメリカ本土への攻撃は色々と考えられ軍用機による空襲も行なわれた。その中に風船爆弾というものがある。和紙をこんにゃく糊で繋いだのを風船として、爆弾を吊り下げて日本本土から偏西風に乗せて飛ばす。素材に強靭さが必要でありかなり苦心したとされる。終戦までに約9300発が飛ばされ、アメリカの記録では285発がアメリカ本土に到達したとの記載がある。被害は山でのピクニックの際に風船に触れてしまい6人の死者が出たのが唯一のものとされるが、心理的なダメージはかなりあり報道管制も為された。双方に幸いだったのは、生物兵器(特にペスト菌)を搭載しなかったことであろう。下手したら多数の死者が出て戦争犯罪の範囲にもなったかもしれないから。