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睡眠障害(1)(睡眠と健康第11回)

不眠症については、自分のために突っ込んで理解しておく必要がある。

 

先進諸国では睡眠障害の発生頻度が極めて高い。睡眠に何らかの問題を持っている人は20%。生活習慣病の発症に大きく関与することも。
睡眠障害の分類と弊害。各論として不眠症と不眠症以外のムズムズ症候群レム睡眠行動障害など。
分類と弊害。一般的には不眠症など、極めて多くの病態が。100種類以上に。睡眠呼吸障害。過眠症。睡眠関連運動障害なども。不眠症の弊害。酒でも飲んで寝なさい、が30数年前は通用していた。心身に大きな影響を与えないと思われていた。その後の研究で、多くの弊害が判明。判断能力の低下。転倒事故のリスクも高まる。中途覚醒時に。社会的大事故も多数ある。86年のチャレンジャー号事故。発射責任者の睡眠不足も問題。要請を無視するという判断力の低下。スリーマイル島原発事故やチェルノブイリも。鬱病のリスク。眠れない状態が続くとリスクが高まる。約2倍に。生活習慣病のリスクも。4時間睡眠を続けて糖尿病に似た病態も。不眠症状の改善で糖尿病のコントロールが良好になったことも。高血圧症にも。約30%に不眠の症状が。不眠症は危険な病態。
各論。不眠症。診断基準。通常の環境下でも入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒の症状、日中の意欲低下など精神運動に異常が。睡眠時間には個人差があるが。不足感を訴え支障をきたす場合。精神生理性不眠症。ストレスやトラブルなど心理的環境的要因では珍しくないが、通常は一過性。環境要因や性格的要因により重大と認知し、避けようと過剰に努める為。学習された内的要因や外的な条件付けにより、不眠が固定化する場合。過度に恐れる内的要因がもとなので、リラックス出来る場合は大丈夫なことも。睡眠効率の低下。脳波検査。睡眠状態誤認。睡眠潜時。睡眠脳波検査。鑑別が困難なことも多い。逆説性不眠症でも。主観的な訴えが問題な場合もある。不適切な睡眠衛生。質の良い睡眠の為の生活的要因。多量の飲酒、珈琲など。夜間の睡眠と日中の覚醒は一体のもの。最初から睡眠薬の服用を考えるのではなく。不眠症の治療。患者の睡眠衛生についての教育が必要。起床時刻を一定に。脳の中のシステム。睡眠環境の調整。起床時刻が不規則なことが多い。眠るための飲酒の禁止を。必要以上に長時間床にいる場合も問題。睡眠時間制限療法。非薬物療法が効果がない場合に初めて薬物療法の開始。睡眠薬。バルビタール系は現在では特殊な場合に限られる。血中半減期。超短時間型、短時間型、中間型、長時間型に分類。作用機序が異なるメラトニン作動性のものも。睡眠薬は危険な薬物?芥川龍之介や太宰治の自殺のimageがあるが、現在の薬物は危険性が少ない。持ち越し効果や筋弛緩作用が問題になる。アルコールとの併用が問題。副作用を知っておく必要もある。

 

睡眠と健康 (放送大学教材)

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