F-nameのブログ

はてなダイアリーから移行し、更に独自ドメイン化しました。

公共哲学とは何か(公共哲学第1回)

公共性を突っ込んで考えてみる必要性はあると思う。国家が肥大化しているのだから、公共性を無視しては暮らせない。

 

一般的なイントロダクション。ガイダンス。公共哲学の捉え方。イメージ。比較的学問でも新しい。80年代半ば頃から。公共性への新たな注目。公共や公共性。全体として多様性、豊かさを総合的に捉える。真の公共と言うものはない?ファミリー。決定的に言える定義はない。重要であると仮定して、アプローチ。多様性を保持しつつ一貫性のある理解を。前にあった講義との関係。10という科目の後継。2人の新たな講師を招く。大きな事件が。東日本大震災。公共の問題として捉えるのは当然なこと。それを活かしたい。公共的危機についてどう対応するか。科学技術の民主的統制。あたかも突然だけど。理性的な言葉で捉えて実践と繋げる。学際性。機会があれば10を読み直す。
暫定的な出発点。80年代から。リップマンが55年に著作を出したか。80年代。リオリベラリズム。新自由主義。国家が統制構成。福祉国家。アンチが強く出る。国家政府的なものを減らして、民間に。いわゆる市民社会というものが重要性を増してきた。古い公共性への批判という形で理解。公共性そのものを削減?新たな公共性。市民的公共性。反国家的公共性。ユートピア性がある。権力がある。相克がある。外部に対する権力関係。強制力の問題は常にある。国家というものは定義上強制力を独占。正統性が必要。でなければただの暴力。非国家的公共性。自発性と強制の曖昧さ。ネオリベラリズムの自発性は、本当に自発的なものか?何故公共的な価値が実現されるのか?自発性。私的な利益と公的利益の関係は?私的な利益の集合が公的利益として、何故そうなのか?
公共哲学の哲学の理解。人生上の一貫した考え、世界観?むしろ宗教。専門的な哲学とは違う。専門化が進んで、一部の訓練された者の為の。学問的でありながら専門的ではない。19世紀の学問の以前の総合的学問に復帰しようとする。18世紀イギリスの。日常生活と乖離していない。バーリン。常識、コモンセンスと乖離しないけれど、そのものではない。
常識と乖離しない哲学。ソクラテスに帰れ。吟味なき生は生きるに値しない。批判的になれ。公共哲学には批判性が必要。批判って?2人の思想家。ジェームスパリー。ハバーマスやロールズのような積極的提言を認めるが、否定的なものも重要。ウィトゲンシュタインやフーコー、スキナー。日常生活を哲学的に反省し、歴史を辿る重要性。人間と人間歴史の関係、ガバナンス。権力の生成と背景としての実践。客体のみならず権力の主体ともなっている。どのような力関係を生み出すかの分析が必要。様々にある権力間のぶつかり合い。表している言語を批判的に。ウィトゲンシュタイン的。実際の実践を反省。深く理解する為に歴史学的系譜学的方法を採用する。過去の選択や偶然の結果としてニーチェやフーコー。他にもありうべきなのに今の状態になっているという意識を。可能性の理解を。選択肢の可能性に繋がる。考えが及ばないと、選択肢が無いと思いこんでしまう。批判的な公共哲学。他の可能性を探す。一般市民も出来る。実践理性。デモクラティックな考え方。マイケル・サンデル。公共哲学を流行りにした。アメリカにおける公共哲学。社会の実践に暗黙理に含まれている。公的な生を特徴づける市民としての生き方。シティズンシップ。政治理解が前提。理論的な対象としての一般性と、実践の中にある特殊性。2つが問題。文脈性。20世紀アメリカ社会が抱える深刻な問題を理解。公的な生活が直面する不安とフラストレーション。代替案を出そうとする。父の喪失とコミュニティの衰退。運命に責任を持つ。それが失われている。批判対象としての公共哲学。ジョン・ロールズの理論。批判対象を同定し代替案を。共和主義。伝統の中にある、リベラリズムを代替。ロールズとマッキンタイヤー。伝統の再評価。ロールズ的なリベラリズムは、コミットメントを弱めてしまう。市民的な生。経済的不平等に対する代替案。応答。理想を与える。単なる否定でなく、肯定的なビジョン。偶然性と他の在り方の可能性を求める。一つの手がかりが伝統。伝統主義者の伝統だけではない。様々なポテンシャルが。公共という言葉はプライベートというのとセットになる。公と私の関係の揺らぎ。理想の追求は批判性と両立しなければならない。独断的な理想に冷めた目で。
全体の構成。最初の5回。政治理論の立場に強く依拠。リベラリズム。6回から9回。政治理論の立場だが、伝統的な公共性から離れた新たな理論。現代の公共性。アーレントとハーバーマス。10回から12回。公共経済学から。より伝統的な。資源や伝統を無視は出来ない。政治理論の影響で変わってきている。相互関係。13回14回。科学技術社会論。それにおける公共性。不可避な問題。15回。国際的なグローバルな公共性。実際の生活はネーションを超えている。公共哲学や公共性という言葉を何時頃から意識し始めた?90年代後半から。幾つかの問題が。公私の境界線についての問い直し。国家による公共性の定義の仕方に批判が。松下圭一。政府の行う事業だから公共性があるのではない。問い返す必要が。政府事業と呼ぶべき。フェミニズム騒動。家の中のことは非政治的な。ドメスティックバイオレンスは公共的不正義。男性社会の問題。介護、ケア。自己完結的なものから介護保険で社会化に。社会がまとまっていない、分断化し始めている。3分の2社会、3分の1社会。勝ち組負け組。社会の分断は進んできている。居住空間を囲い込む。社会の分断化に対して社会の統合を取り戻そう。ナショナルなものはパブリックなもの?「公共性」を00年に出した。公共性と言う概念があった。アーレントとハーバーマス。90年代より前は?オープンネス。公共圏。意見交換の開かれたネットワーク。融通無碍な議論空間。公共的な価値を。法や政策の評価基準としての公共性。国家の強制力で実現させなければ。私的な価値はそうではない。20世紀前半、公共的なものについて否定的。リップマンの「世論」。公衆というものは存在しない。判断能力を期待することが出来ない。否定的な見方を書き換える。アレントやハーバーマス。意見と意見との交換で形成。そうやって判断を行った方がまとも。90年代に。自己責任論が広まる中で、問題をどのように扱うことが出来るか。自分の考えを育む。批判的を噛みしめる。

 

公共哲学 (放送大学大学院教材)

公共哲学 (放送大学大学院教材)