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神託。

古代ギリシア社会で人々が神託に縋ったのが、記録に残った最古のものだと思われる。そもそも神ならぬ身が色々と考えあぐねても先のことは分からない。それでも決断をしなければならないことや、真理を知りたいことがあって神託に縋ったのだろう。古代ギリシアでは神託に従ったことで歴史が動いたことが頻繁にある。ただ、当の神託を告げるのも人間なので、当然ながら限界はある。他所の人間が工作をすることも。その内に神託は廃れてしまうことに。神託に従っても良くはならないと気づいたというより、社会意識の変化で神託を支えるフィクションfictionが消えてしまったからだろう。