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美の本質(美学・芸術学研究第2回)

講義は暑苦しい(笑)が、趣旨はよく理解できた。哲学なんて畑違いだと思っていたけれど、意外と自分には適性があるのかもしれない。

 

プラトン。奇跡的に唯一全ての著作が残っている。「饗宴」。美は生じることも滅びることもない。それ自身だけで単一の相を持つもの。少しも増えたり減ったりしない。この世のもろもろの美しいもの。美の階梯。美であるものそのものを語る。美学。プラトンこそ創始者。美のイデア。常に在るもの。美のイデアを分有。永遠に存在。存在論的自立性。美の自立性。実在性。アリストテレス。殆ど失われている。「形而上学」。美について少しだけ。秩序と非決定性。世界に存在している物の持つ性質。人間は付け加えるものはない。イデア哲学ではない。徹底的に批判。あくまで実在しているものの性質。美の確固たる実在性を証明。18世紀。バウムガルテン。プラトン以来の歴史の方向性を変える。美学という言葉を発明。美学は認識の学問。美学の中に奇妙な言い換え。自由学芸の理論。美を考えるというのではなく、美しく、という副詞。美しく考える学問。どういうこと?ライプニッツの形而上学を。芸術作品の出来不出来は腑分けすることができない。自らの美学について、混乱させる?当惑させる?芸術はあやふやなものである。それを対象とするのが美学。間違い。意味が。一緒に注ぐ。2つ以上の飲み物を1つに混ぜる。2つのものが合体する、という意味。キールロワイヤルというカクテル。決してあやふやな味ではない。1つの美味しいカクテル。融合して1つに。雑然としているのではない。渾然一体。芸術作品は渾然一体、分離できなくて明晰なもの。あやふやなものでは全く無い。素晴らしいもの。ライプニッツは認識の完全性を語っていない。それが人間に訴えるものである。自立した芸術作品の中に美が存在している。認識が相手としている実在の客観的な美について語っている。実在論美学。バウムガルテンも「形而上学」で、完全性が美である。ライプニッツと同じ。実在の中に完全性があってそれが美。「美学」認識の完全性が美学と考えが変わっている。認識の側に美の判断基準を移している。非常に重要な意味を持つ転回。1人の学者の中で根本的に立場が変わっている。考える側の、主観の側に移してしまった。バウムガルテン美学。転向。根源的な立場の違い。後のドイツの近代美学を準備。ドイツ観念論美学を。カント美学。「判断力批判」。美しいかどうかは在るものを人間が見て心地よいのなら美しい。判断の基準を主観の側、人間の側に。観念論美学。後期バウムガルテン。美の根源が認識主観にひっくり返る。ヘーゲルに至って完成する。主観への転向が切り開く。プラトン以来の古典的立場に立つ。古典美学の立場からは嘆かわしい。客観性が美ではないのか。傲慢な人間中心主義。人間が世界を裁くことが出来るという近代世界。ドイツ観念論美学に。間違った道。近代の道を切り開くいい道?重要な転向。バウムガルテンにおいて。バウムガルテンは美学の創始者ではない。転向した点で重要。判断基準の根拠を。予めデカルトが、客観から主観への移動を。デカルト哲学。近代の自然観。人間中心主義。それを如何にデカルトが用意したか。人間中心主義があったが為に環境問題で危険な事態に。近代人間中心主義。ドイツ観念論美学。思い上がった考え。近代の主観主義。美学だけではない。ハイデッガー。哲学的に分析。近代的自然観。住みにくい地球。人間の文化文明の歴史。単線的ではない。プラトン以来の実在的美学。しっかりと存在し続けている。ライプニッツ。実在の側に。大変素晴らしい美学を。力を見れば、一が己の内で他を支配する。よりよく調和するところに美学が。非常に古典的で伝統的。美学思想を統一させている。古典的美学。モナド論哲学に基礎づけている。統一の美学。モナド。単一な実体。一と他の関係。単一な実体は至るところに存在する。自然全体は生命に満ちている。生命的宇宙観。モナドは力を持っている。一があってこそ他はある。一が他を再現している。表象。一は他を包み込み再現している。モナド論を哲学に受け継いでいる者も。モナド哲学。力の哲学。ダイナミックな力動的な世界像を。ライプニッツの美学。近代主観主義を遥かに超えている。プラトン以来の古典的な豊かな伝統を受け継いでいる。実在論美学者。大物たちの美学。私自身の美学の考えを。如何に小さな存在といえども、自分の思想を持つのが哲学者の端くれ。美学を徹底的に勉強して、自分の美学を考えている。実在論の哲学。美を実在のものとして。認識主観にではない。実在の内に存在している本質。美は。実在に固着しているものではない。ダイナミックなもの。次の時点においては増大していることもあれば減少していることもある。世界の中における実在が変化している。世界と連動して複雑に絡み合って維持存在している。変化し消滅。世界は多様であって、ダイナミックに生成変化する。世界は複合的な総体。存在の連鎖。華厳経。宇宙の中の全ては、一切の中に一が含まれている。モナド哲学と根源的に同じもの。華厳の哲学と同じ。複雑な総体。一が全である。美の根拠。世界の実相。実在の本質は全一的。美というものは実在の本質の集積。美は強い強度を持つ。世界本質の全一強度である。ライプニッツ。プラトン以来の哲学。美は力。美は固定的なものではない。流動的な変化。全一的に。学問する人間の端くれとして、自らの学問を考えなければならない。美の様々な在り方を。日本の学者にはあまり無いけれど。集積や表現。強さ。如何に芸術が素晴らしいか。美の様々な側面を。

 

美学・芸術学研究 (放送大学大学院教材)

美学・芸術学研究 (放送大学大学院教材)