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セクシュアリティと健康(健康と社会第12回)

少数派であることで健康のハイリスク層になっているのは改善するべきだと思う。

 

井上洋士。セクシュアリティは複雑な問題に。genderの視点から。genderやセクシュアリティとはなにか。幾つかの問題。ゲストスピーカー。
SEXとgenderの違い。男性女性の性差と性別。身体的生物学的なものと心理的社会的なもの。セックス。限界が指摘される。ジョン・マネー。性役割の問題。人が自分自身を開示する為に行動する全て。心理的社会的なもの。gender。SEXとgenderとがズレていることも。固定的なジェンダーロールを持っていることが多い。他の人に押し付ける。ジェンダーバイアス。歪みや偏り。自覚的に意識的になること。囚われから社会が解放される一歩に。セクシュアリティ。定義は様々。強制されるいわれはないという流れが。セクシュアリティは多様性。人々の二分化を前提としていない。多様性を容認。セクシュアリティの要素。5つ。生殖。生殖能力。産む産まない。性的指向。性的魅力を感じる対象。性的嗜好。どのような事に性的に興奮するか。性交渉などにおける性的反応。性自認。自分は男性なのか女性なのかどちらでもないのか。包括的統合的に多様性を認める。人間の性。考え方は大きく異なる。自分が持ち合わせているセクシュアリティは?価値観や感情について。生物的には?ジェンダーロールは?自分が惹かれる性別などの振り返り。性に関する基本的な情報を集める。自分の感情や価値観の傾向を把握する。ゲイやレズビアンであることは精神疾患ではない。男女間で結婚しているからと言って、必ずしも異性愛者ではない。様々な状況の人がいることで価値観を。クライアントに対応できるようにアセスメント力を。多様性の容認を阻害しているのは、私達自身の想像力の欠如。想像力をたくましく。マイノリティの支援に繋がる。
セクシュアリティと健康との関係。健康を左右。性感染症。性行為により人から人へ感染。梅毒など。疾患によっては治癒が困難だったり合併症が酷かったりすることが。予防と早期発見治療対処。性の問題に光を当てることが治療や予防のアクセスに。男性の疾患が強い。女性などのマイノリティは医療機関に行くのをためらったり、どこにも相談できなかったりする。性的指向。同性に向かう場合。アイデンティティを持ち合わせる。ゲイやレズビアン。犯罪になったり精神疾患になったり。誤った見方とされる。15年現在で80カ国以上で同性愛は禁止されている。法的に同性間の結婚が認められている国も多い。同性婚を認める法律には日本はなっていない。差別や偏見が多い。心の健康が悪化しがち。マスメディアで登場する女性らしい男性、男性らしい女性のイメージ。悪人として描かれることが多い。ネタでの話が多かったりする。同性愛嫌悪の風潮が。日本では男性の2%が男性との性交渉の経験を。LGBTの比率は7.6%。多様な性的指向の人が居ると考えるのが自然。性的違和。自分自身が苦痛を感じている。生物学的に女性でありながら男性と感じている。性別違和。社会が思う性と、自分の感じる性が違う場合。性別違和では自分の性別をどう捉えているかと、生物的社会的なものと違うこと。医学モデルでは障害とされる。必ずしも治療の対象にする必要はない。それがそもそも苦痛な状態なのか。どうしたら生きやすくなるか、社会のあり方も問われる。トランスジェンダー。医学用語ではなく、社会的に決められた性別と自分で感じる性別が異なる場合。全てが性別違和として治療の必要になるわけではない。トイレに行きづらかったりして健康問題に繋がることも。
LGBT。セクシャルマイノリティの中でも代表的な。バイセクシュアル。トランスジェンダー。レズビアン。ゲイ。他にも色々在る。そもそもマイノリティは少数派としての意味で、多数派の観点から。当事者側の目線からの用語。アイデンティティの表明。10年あたりからセクシャルマイノリティの人々が特別の人ではないという認識が広まっている。社内での研修会。福祉サービスを。マイレージ制度で家族同等のサービスを。パートナーシップ証明書を。多くの自治体が支援しようとする流れ。虹色ダイバーシティの村木真希さん。京都大学総合人間学部出身。幾つかの企業を経て虹色ダイバーシティの代表に。性的マイノリティの健康リスクについて。健康についてのハイリスク対象に。乳がん。ストレスからタバコや酒を。国際基督教大学と共同でアンケートを。職場で差別的言動があるのは58%。医療福祉介護の現場でも多々ある。バイセクシュアル女性が笑いのネタに。福祉施設サービスの会議で笑いものに。利用者としてのLGBTも居心地が悪い。鬱になる経験を持つ人も25%居る。貧困や社会的疎外。排泄障害も多い。経験者は27%に。中性的な人にとっては、どちらでも怪訝に。警備員を呼ばれることも。男女に別れていると使いづらく、トイレを我慢している人も多い。上司の前で失禁したりも。訴訟問題に。トランスジェンダー女性が女性トイレを使うとトラブルが多い。10代の20%がトイレを我慢している。60%以上がトイレのストレスを。共用トイレを増やすことで解決策になる。トランスジェンダーは健康診断を避ける傾向が。20.5%に。検診メニューが男女別だったり。非正規雇用の多さも影響。病気を見逃すリスクが有る。トランスジェンダーでホルモン治療をしている場合は、ホルモンの数値を見る必要がある。学校がトランスジェンダーに暮らしにくくドロップ・アウトするという社会的背景も。性的マイノリティはハイリスク層。スポーツからも阻害されがち。同性で仲良くしていると疑われる。どちらで出場したら良いのか。ホルモン治療をしているとドーピングとみなされてしまう。楽しめるスポーツを増やすように。フィットネスクラブでも訴訟が。16年のオリンピックでは50人以上がカミングアウト。性的マイノリティはメンタルヘルスのハイリスク層。周囲の差別的言動がストレス源に。相談できるところもない。自殺念慮率も高い。雇用の現場では均等法で同性間もセクハラであると。性自認によらずセクハラの対象に。どんな商品やサービスに興味が?医療福祉介護に関心が。学校や職場でトラブルがあっても医療当事者にカミングアウト出来る人はまだまだ少ない。理解のある人はたくさんいるが、当事者にとっては分からないと意味がない。表から見て分かるように。日常の言葉使いに。自分からカミングアウト出来ない。当事者が居るかもしれないという意識を。パートナーの方、という表現を。とっさの一言を。わかっている人だと感じればカミングアウト出来る人も増える。性の多様性と揺らぎの最小限の知識を。医療の教育課程にはないもの。マイノリティ当事者の自認は学齢期が多い。社会に理解されないと悩んでいる。当事者の気持に寄り添って丁寧に。眼の前の人に向き合う。ニーズの把握を。個人情報に注意。性情報をそのまま読んだりしたり確認をしたりすると、生活がしづらいことも。個人の氏名や性別が重大な情報に。性的マイノリティは総人口の5%から8%。LGBTI。置かれている状況について。職場アンケート。貧困や社会的疎外が根底に。実態や声を。理解者であることを表明すること。日常的に考えるきっかけにしたい。

 

健康と社会 (放送大学教材)

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