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心理療法5:集団療法(臨床心理学特論第24回)

集団療法を受けるには自分で探すしかないのだろうか?難しいかもしれないけれど。

 

集団療法。心理療法や精神療法は集団場面においても同様。サイコセラピーを心理療法、精神療法と呼ぶことが多いが、両者の指すものは同じ。心理と精神の二通りの訳語が定着。武井先生。16年現在学会の理事長に。コンサルテーションなどのスーパービジョン。病院の看護領域で。集団精神療法。
集団療法と集団心理療法、集団精神療法の違い。集団人間関係を。個人精神療法が相互作用で治療を進めるのに対し、情緒的関係で治療的効果を。実際にはグループと。集団を用いた治療セッションやグループワーク。集団精神療法を単に集団精神療法と呼ぶことも。狭義の集団精神療法。精神的集団精神療法や精神力動によるもの。家族療法なども特殊だが入る。広義の集団精神療法。アクションが中心になるものも。サイコドラマ。作業療法や音楽療法芸術療法などで相互作用を重視。行動面に、SST。日本では生活機能訓練とも。認知行動療法の治療共同体。治療を目的とはしていないが、エンカウンターグループ。trainingのためのグループ。ピアグループやセルフヘルプグループ。心理療法としては主に個人療法を。何処が違うか。主に言葉によるCommunicationで精神的健康を回復したりすることを。集団心理療法では関係性が重視。どうしても専門家が導くのに対し、相互作用を促進するファシリテーターの役割が中心。費用経済も無視が出来ない。エンカウンターグループに。グループカウンセリングが主体に。関心を持つきっかけ。大学を卒業したものの就職に失敗し院で精神衛生学に。鈴木先生。帰国後日本ならではの治療共同体を。memberが対等に話をすることで学習し成長する。最初は緊張したが。グループで患者さん達が生き生きと。社会療法科に。グループが見えるように。イギリスで半年間研修。専門家としてではなく自分らしくしていることが。ありのまま受け入れてもらえ治療されたように。それが集団精神療法の意義。
集団療法の実際。適応となるのは?本人が参加したいと望めば、原則として誰でも適応が可能。診療報酬でも認められている。急性期医療が世界的には中心に。急性期であっても不適ではない。ゆるい枠組で参加している内に効果が。依存症。AAやNAなどのセルフヘルプグループが効果が。AA。あだ名で。アメリカでは治療共同体が。感情リテラシーが不可欠。言葉で伝え合うことが奨励。サバイバーの為の。心的外傷の人に対して。充分な学習とtrainingが必要。グループの力。治療的因子。様々な研究。11の治療因子。希望。最大の要因。自身の回復に希望を。普遍性。社会的に孤立を。同じように悩む人が居るだけでも。情報の伝達。心理教育。memberが互いの経験を伝え合う。愛他主義。人の役に立つことが出来るという感覚。自分の価値の。初期家族関係の修正的な繰り返し。人生早期に家族の中で満たされず傷ついた。グループは家族に似ている。敢えて挑戦する。その人とぶつかっても元々の父親像が変わっていく。修正感情体験。ソーシャルスキルの発達。相手の目を見て話すなど。模倣行動。グループの中では他人の良いところを真似して。対人学習。生まれながらに他者を必要。ときには対立したりすることも。自己imageを作り上げ信念を作り上げる。親に充分甘えられた人は自己肯定感を。甘えられずに居た人は否定的な自己概念を。成人した後もあらゆる人間関係に。グループでは自分の強みや限界、歪みなどに。グループの凝集性。仲間意識や団結心と関連。個人の発達において自己アイデンティティの確立に。ラポールのようなもの。memberが率直に語れる場であるかどうか。カタルシス。受け入れられたと感じることで感情の表出が。実存的因子。人類は不公平で不条理。生と死の基本的問題を。どのようなグループでも?それぞれの比重は違ってくる。サイコドラマではカタルシスが。患者教育、情報伝達の比重が。最後の実存的因子が重要なことも。
必要要件や構成要素。コンダクター、リーダー、ファシリテーター。できれば複数いるのが望ましい。グループの感じ方が偏らないように。治療者であるのが普通だが患者でも。実践する場合、時間や目的などを。グループの枠組。場の安全を保障するためにはできるだけ変えない。いちばん大事なこと。開催場所が変わったり電話で呼び出されたり。参加memberの決め方。固定member、クローズドグループ。オープングループも。目的に沿って選び回数も予め限定する。同質性の高いグループの方が凝集性が高く治療効果も。できれば多様な形式のグループがあって選べることが。サイズ。4人5人、数十人も。エンカウンターグループでは数百人規模も。少ないグループが気が楽?凝集性が高くPressureが強くなる。集団精神療法としては7人8人が一番効果が。統合失調症の患者には大きなグループのほうが気楽。人数ではなくその場に安心していられるかが。セッティング。円にして並べるのが基本。staffも含めて。テーブルは置かない。全てがさらけ出されて落ち着かない?それに向かうのが目的。使い慣れた防衛方法を使う。依存的になったり腹を立てたり引きこもったり、そんな防衛に気づく。テーブルを前にすると会議ということになり建前論になってしまう。問題を議論するのではなく相互交流で感情を経験することが。コンダクターは?最大の役割はグループの枠組を守る。その場に行き準備を。始めますと終わります。話が途中であっても時間で終わらせる。終わる時間は知っているはず。その場の安全を守る人なのかが。待っている人も居るが、我慢することも可能。集団精神療法は次回に話すことも出来る。コンダクターは始めます、終わります、だけ?基本的には。最初には目的や方法ルールを話す。グループ外には漏らさない、など。病棟では困っていることは?で始めることも。発言を促したりはしない、発言は意志ですることが必要。指名するのは操作しようとしていること。しかし黙ってみているだけではない。感情にも着目しながらfeedbackを。グループで誰も発言しないことは?欧米とは違う?能ある鷹は爪を隠す、人前では目立ってはいけないと。最初に話し出す人は沈黙が気詰まりで話す人が多い。グループとしてまとまろうと。グループが一見して盛り上がる?一人ひとりの考え方は無視されてしまう。協調性を高めたり同じ感情を共有するのが目的ではない、それを忘れると全体主義が。スケープゴートが。犠牲になる人。不安があると一致して誰かを攻撃の的に。グループ外の人にも。凝集性は良し悪し。コンダクターは逆に敢えて水を差すことを。沈黙してしまうと居心地が悪い?同じ沈黙でも意味が様々。発言しても何の反応もない?大抵はコンダクターが沈黙を破ってくれることを希望する。それをするとコンダクターに依存を。あくまで個人が主体となって伝えることが目標。よく喋るmemberに依存することも在る。何となく怒りや不満が。反抗的な気持ちの沈黙が。発言を促しても逆効果に。一体感があり浸っていたいという沈黙が。辛い現実に直面するよりは。介入を跳ね除ける。他に特徴的なこと。グループの中で闘争が。よく発言するmemberが発言しない人を避難するなど。グループの分裂。攻撃の代わりにグループを欠席したり居眠りをしたり。グループに無関係なことを。逃避の現象。闘争の現象の裏返し。不満がある。特定の2人だけが話していて他は。対の現象。ペアリング。基本的グループ現象。治療的なグループだけでなく組織の中にも。組織の理解はコンサルテーションに欠かせない。集団精神療法は実証的研究は難しい。効果が現れるのには時間がかかる。変化は長続きしない。実証的研究は多くない。主観的dataに頼らざるを得ない。個人精神療法と比較すると、集団精神療法が少なくとも同じ程度の効果が。
集団精神療法の専門家になるには?日本集団精神療法学会などが専門家を養成。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

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