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心理療法1:精神分析と精神分析的心理療法(臨床心理学特論第20回)

精神分析については、自分の心の中のことなので身につけておいた方が良いかもしれない。

 

斉藤高雅。フロイトに始まる精神分析療法。重要な概念とその実践。精神分析的心理療法。
人間の心の理解法であり治療方法。人間をどのように理解するか。精神科の医師。患者という言葉とクライアントという言葉を混在?心理療法という言葉。医学の世界では精神療法とも。精神分析的な人間。何処かで無理をして生きている。1番大きな無理。自分が死ぬと分かる能力。1人の男性として生きる。子孫を作る方向に本能的に。同性と競争しながら異性を見つけるという無理。相手の承諾を得ながら。どうしても無理が。生物学的遺伝的なもの。乳児期からの対人関係の痕跡。相互作用から。精神分析では無理を自我の防衛と呼ぶ。防衛。分裂。切り離して相手のせいにする。抑圧。防衛に気が付かない。無意識的。無理はもともと自分のものなので完全に隔離できない。大きな影響を。心的決定論。無理が大きいと神経症的な不適切な行動に。想起されずに反復される。デカルト以来の理性中心主義に異を唱える。主体としての存在は錯覚。脱中心化。私は良い関係の中でしたいことがあるが、なになにになるのが不安。防衛してなになにをする。欲動。不安。防衛の三角形。葛藤の三角形モデル。欲動の具体的な例。不安。発達的ヒエラルキー。迫害的不安。対象喪失の不安。去勢不安。超自我不安。防衛。抑圧。臭いものに蓋。逃避。退行。子供帰り。置き換え。昇華。欲動を社会化。健康度の高い。打ち消し。隔離。同一化。投影。合理化。否認。原始的理想化。脱価値化。欲動不安防衛。代償関係。防衛機制。その他の理論。メタサイコロジー。構造論力動論などが含まれる。深層心理学自我心理学などの展開。対人関係論なども。葛藤の三角形。治療関係にも展開。過去の体験に。人の三角形モデル。
精神分析と精神分析的心理療法。自由連想法。支持的な介入。精神分析的心理療法が一般的に。独特な関係。治療者からの助言や暗示などが控えられる。受け身性。中立性を重んじる。精神分析的な関係。治療者クライアント関係。通常クライアントは不安に。セラピストが何を考えているか分からない。防衛の仕方や処理の仕方はクライアントにより変わり、個性が出る。防衛のやり方。転移。厳しくて怖い父親のイメージなど。父親転移。治療関係という構造化されたもの。無理を緩めたり変化させたりするのが可能な場。味わう場。間主観的な状況。内的代償関係が。無意識的体験を転移と。治療者クライアント関係。逆転移。治療者の側にも転移に反応しての情緒が。逆転移。父親転移を向けられている。叱責したくなる。狭い意味では治療者自身の未解決な問題。治療者は訓練分析で内的問題を克服すべきものとされた。逆転移は必ず生じるものであると現在は。治療者は怒りの感情を無意識的に同一化するために。治療者はそれを行動化せず持ちこたえ解釈する。治療者との関係。書き換える可能性を。訓練分析は治療者自身の傾向を知ることで逆転移を有効に用いるため。治療者クライアント関係での抵抗。治療関係に現れるクライアントの防衛。様々なパターンの無理。ある意味で神経症的な症状の。役に立つ。無意識に封じ込めることで心のバランスを保つ。不潔恐怖、洗浄強迫。洗うこと自体が辛くて仕方がないとしても、自分と向き合わずに済む。症状が激しいと頭の中がいっぱいに。幼稚園バスが事故にあうという恐怖の母親。過度の抑圧。心配が心で一杯。居なくなればよいと思うことはない。一時疾病利得。自由連想法では利得の放棄を求める。無意識的過程を意識化するのに耐えられない。治療関係の防衛。抵抗を抑圧抵抗、疾病利得抵抗などの分類。対象関係論。コミュニケーションのポジティブな意味。抑圧も。防衛よりも不安に焦点を。抵抗という言葉を使わない。コミュニケーションをしている。メッセージを投げかけている。陰性転移という言葉を用いる。抵抗の1つとしての行動化。治療過程での転移抵抗。言葉による自由連想。性愛化と行動化。葛藤が想起されずに行動を介して表現。抵抗であることに気が付かないことが多い。アクティングイン。怒りを言葉で伝えるのではなく、家族に発散する。性的関係を結んでしまったり。陰性感情を遅刻で表現。クライアントの言語化出来なかった両親との関係が再現。アクティングアウトとアクティングイン。結婚は最大の行動化。
解釈と洞察。解釈とは?転移と同じように精神分析に固有。多様な意味。クライアントの治療者の理解。理解すること伝えること。順番や深さ、タイミングなどが技法論として。治療同盟やラポールの確立が先。解釈は上から下へ。防衛と欲動本能。表層から深層へ。周辺から核心へ。防衛不安欲動の順で伝える。迫害的に感じられることも。不安でやむなく防衛している。下から上への解釈をすることも。ヒア・アンド・ナウの解釈。リアルに伝わる解釈、転移解釈。出来事を適切なタイミングで。クライアントの連想は同じパターンが人間関係でも生じていることなどに広がる。葛藤の三角形が各頂点に広がる。洞察。転移外解釈。過去の体験を再解釈する、再構成的解釈を伝えることも在る。伝えることは有効でないことも多い。メインはヒア・アンド・ナウの解釈。質問形式の方が良い?大切なのは一方的な押しつけでなく、治療者とクライアントの間に置くこと。身につけるかは自由。限界を伝える為に解釈すること。2人の間に空間があることを伝えることが重要。母親が少し失敗することが赤ちゃんの成長を促す。治療者はあくまで黒子。押し付けるのではなくクライアントの支援に。解釈を伝えることの直接的効果、数量的に証明は出来ないが、連想が豊かになることや過去の体験が。連想が広がる。精神分析的な治療は決して過去と繋げて解釈することではない。
ワーキングスルー。クライアントが今の欲動不安防衛のパターンを変化させるのは難しい。テニスゴルフのフォームの癖を変えるのは簡単ではない。反復強迫。治療者は繰り返し自我に直面させ再発見が出来るように。ワーキングスルー。主語はクライアント。繰り返し考えるのが重要。
精神分析はどのように役に立つか。治療的洞察。無意識の意識化を含めた自己理解。深まると自ずから「統合」。知的洞察。防衛としての知性化の産物。治療的に有効な洞察は情緒的洞察。実感を伴うもの。治療者は父親でなく、怖かったのは投影だった。新たな体験。父親が怖くない、それが内面化され言語化される、過去のものに。
人は情緒的ふれあいを求める。しかし充分に得られない。おっぱいが得られないことも。人生を通じて人が乗り越えなければならない。おっぱいにはじまり色々と失う。乗り越えるためには言葉による象徴化が必要。赤ちゃんが言語能力を身につける。空腹などと理解が出来れば持ちこたえられる能力が身につく。力動的心理療法。転移逆転移を中心に。抵抗や行動化、それらを解釈しワーキングスルー。情緒的な洞察に。自己理解が深まる。人の成長に関わる。

 

臨床心理学特論 (放送大学大学院教材)

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